たとえエコカーだろうが貨物車だろうが、乗れば一度はアクセルを床まで踏み込んでメーターの針をレッドゾーンにぶち当てなきゃ気が済まねえ!!(病)

通勤・お出掛け用に買ったはずのマツダ2も、お遊びのつもりで一度サーキットを走らせてしまえば最後。

すぐに闘争本能に火が点き、短時間の内にお遊びから本気に変わるのがオチ(笑)

気が付けば車高調を買い、コーナーリングが鋭くなれば強烈な旋回Gで身体を支えるためのバケットシートも欲しい

終いには旋回速度をもっと速く!立ち上がりのトラクションをもっと!デフが欲しい!LSD(リミテッドスリップデフ)が欲しい!!

ふと我に返った時には既に注文していた様で、身に覚えのないカードの請求が…と言うのが年明け早々の話(笑)

しかし、公式戦のシーズンオフの間に整備したり新しい車両を作ったりする選手も多いので、春頃までは競技向けの部品に注文が殺到したり、競技車両を扱うショップの予約が取り難かったりする時期にも重なるので遅くなるかも?と思ったが、そもそもデミオ/マツダ2機械式デフを投入しようなんて層は少ないのか、完全に受注生産と言う事で4月の納期と知らされる。

まあ、慌てる必要もないので春までにのんびり準備を進めよう…って事で、数ヵ月が経過。

決断してから随分時間は掛かりましたが、遂にマツダ2にも機械式デフを装備する時が来ました!

◆LSD付き車両のメリット・デメリットを天秤に掛ける

◆フィーリングの悩みを解決するおすすめの機械式デフ

◆デフ交換に必要な部品や費用はどれくらい?

◆いよいよデフ交換のためダカールさんのお店へ

◆店舗内に併設のカフェ「D Cafe Natural」

■LSD付き車両のメリット・デメリットを天秤に掛ける

そもそもLSD(リミテッドスリップデフ)を活かした走り方や何のために必要なのか?と言う話は以前投稿したこちらの記事を読んでいただくとして。。。

通常のデフ、所謂オープンデフは交差点や駐車場でスムーズな旋回を可能にするため、駆動輪の左右に回転差を生じさせるように設計されている。

ロールでコーナーイン側の荷重が抜ける様子

しかし、サーキットなどで旋回速度が増せば自ずとロールが増し、荷重が乗って押さえつけられるアウト側の車輪に対し、イン側は荷重が抜けて極端に言えば浮き上がる。

オープンデフでは抵抗の小さい側の車輪に駆動力を振り分け、抵抗が強い方の駆動力が失われてしまうため、サーキットでは駆動してほしい肝心な外側の車輪に動力が伝わらなくなり、荷重の抜けた内側の車輪は空転してしまうと言う状態に陥るので、いくらアクセルを踏んでも旋回速度は上がらず惰性で曲がる事になるわけですよ。

これは速度が増すか、コーナーの角度がきつくなればなるほど顕著に表れるので、比較的低速でもヘアピンコーナーやパイロンターンの多いミニサーキットやジムカーナでは、オープンデフで好タイムを狙うのが難しくなるってわけ。

特に前輪駆動の場合は前輪が駆動と操舵の両方を担っているので、後輪駆動に比べて駆動輪の左右に大きな回転差が生じ易いので尚更きつい。

そこで登場するのが機械式デフ、LSD(リミテッドスリップデフ)と呼ばれるパーツで、その名の通り左右の回転差を生じさせるデフの動きに制限を掛け、左右を”直結に近付ける”わけである。

すると、今まで駆動力の抜けていた外側の車輪もしっかり駆動するようになるので、旋回速度をキープしたり、旋回中に加速したりする事が可能となるわけ。

その他にも、2way(1.5way)を選択した場合はアクセルオフ時にも効くので、ブレーキングで姿勢が安定し易いと言ったおまけ効果も。

しかし当然、メリットばかりではない。

駆動系への負荷が大きくなるため、ドライブシャフトが折れたり、クラッチの摩耗を助長したりする恐れもあるが、動きに関するデメリットではないので今回は置いておこう。

動きに関しては必要以上に効かせすぎなければ交差点などで曲がり難いと感じる事はほぼないが、多少なり駆動抵抗によるパワーロスが生じると言うデメリットもある。

ヴィッツレースに出場していた方の話を聞かせてもらった事がありますが、レギュレーションで許可されている機械式デフもあるらしいが、パワーに期待出来ないコンパクトカーでは”デフの抵抗が顕著にストレートの加速に影響する”ので、コーナーで僅かにリードするより、あえてオープンデフを選択して一番スピードの伸びるストレートで置いて行かれない、追い抜かれない作戦を取った方が有利と言う考えもあるようです。

また、操舵を担う前輪に差動制限を掛けるため、上手く扱えなければ曲がり難くなってしまったり、轍や水たまりなどでハンドルを取られ易くなったりと、フィーリングの面で悪影響もある。

ハイパワーなら駆動抵抗については気にする事もないが、パワーのないコンパクトカーでデメリットを最小限にしようと思えば、基本的には減速方向には効かない1wayでターンインの転がり抵抗を抑えつつ、効き具合の調整は駆動抵抗を抑えられるようにイニシャル低めにして遅め(比較的高回転・舵角大で効く)のロックを狙うイメージになると思いますが、強めのロックで動作タイミングを遅らせると挙動がギクシャクする恐れもあるので、許容できる範囲で好みのバランスを探るしかない。

しかしそれが困った事に、車高調のバネやブレーキパッドを交換するように気軽には交換ができないのだ。

デフケースを単体で着脱可能なFRなら庭先でもなんとかならない事もないが、FFは最低でもトランスミッションまで分解しなければならないため難易度も高いし、そもそも一般家庭でミッションやエンジンを降ろせるような環境が整う方が稀である。

そのため通常はお店に丸投げする事になるので、作業内容相応にお金もかかる。

これでもし的外れなセッティングになってしまうと、お財布へのダメージはかなり大きいので、機械式デフを取り付けるほどその車に本気になれるかどうかも分かれ目でしょう。

単なるパーツ交換と違い、失敗のリスクを最小限に抑えるには、競技車両の取り扱い経験が豊富だったり、特定のカテゴリで実際に活躍しているなど、ある程度セッティングのノウハウを持っているお店に任せるかアドバイスを貰いながら方向性を決めるのが望ましい。

近所は怪しいショップばかりでどうしても信頼出来るお店が見付からない場合は、ディーラーやオートバックスなどでも交換作業の技術的には全く問題ないが、通常はあくまでも部品の交換作業なので、該当の店舗に競技車両の取り扱い経験があるスタッフが不在の場合、セッティングに関する細かい要望には応えられない可能性がある事にも注意しておこう。


■フィーリングの悩みを解決するオススメの機械式デフ

イニシャルトルクをそのままデフの効き具合(ロック力)と勘違いしている人も多いですが、低速から全く滑らないほど極端に掛けるわけでなければ、デフの効きその物ではなくロックのタイミングを決める要素がイニシャルです。(また、カムプレートの角度もタイミングに影響する)

厳密には、事前に一定の効き具合を確保しておく設定なのでプリロードって事になりますかね。

ロック力その物を決めるのはカムプレートの角度(圧力)と、ケースとカムプレートの間に設置される複数のクラッチプレートの当たり面積(摩擦力)やオイルのせん断力など。

目的や好みもあるので一概には言えませんが、前述した通りパワーのないコンパクトカーに強めのイニシャルを掛けて取り付けると、駆動抵抗によるパワーロスの影響が大きいので、デメリットを抑えるためには低イニシャルで組み付ける例が多いと思います。

しかし必要な時はしっかり効いてもらわなければ困るので、効きはそこそこ強めとなると、遅いタイミングで突然ガツンッとロックするので、オン/オフの境では急激な挙動の変化で姿勢を乱したりフィーリングの悪さで乗り難いと感じる原因にもなります。

では、早いタイミングでロックする様にイニシャルを強めにすれば、となると駆動ロスが…と、話がループしてジレンマを抱える事になる。(イニシャルを強めに掛けるとプレート摩耗が早くなる傾向もある)

マツダ・RX-8用のクスコLSD TypeRS

それらの相反する特徴によって生じる不都合を同時に解決しようとするのが、クスコのLSD TypeRSだ!…と言いたいところだが、どうも今までの経験からそう言うわけでもなさそうな気がする(笑)

従来型のTypeMZのシリーズはクラッチプレートの外側に配置したシムで内側に向かってイニシャルを掛けていて、駆動抵抗は生じるがぬるりとマイルドに効き出す印象。

対してTypeRSのシリーズはカムプレートの内側に配置したスプリングで外側に向かってイニシャルを掛けている。

TypeRSの場合はカムプレートが開く方向とスプリングがアシストして押し広げる方向が一致するので、低イニシャルでハイレスポンスと言う謳い文句が特徴になっているのですが、この”レスポンス”と言う部分が好みのセッティングを狙う上での焦点となる。

イニシャルでセッティングするレスポンスとは強く効き始めるタイミングを調整するイメージで、特定のポイントまである程度効いているので良く言えば効き始めがマイルド、悪く言えばオン/オフが曖昧。

TypeRSで言うレスポンスは、アクセルのオン/オフに対してのレスポンスの速さを言っており、ほぼ効いていない状態からアクセルを操作した途端に突然ガツンッとロックするので、良く言えばメリハリがあり、悪く言えばピーキーな印象を受ける。

やはりどちらかを妥協するしかないのか?

それが、数年前…と言うより10年くらい前だろうか?なかなか面白いモデルがラインナップに加わっているので紹介したい。

クスコLSD SpecFだ!(写真はマツダ2/DJデミオ用)

このSpecFTypeMZTypeRSの両方に設定されていて、実際のところデフの構造自体に大きな違いはないが内部のクラッチプレートに特徴がある。(従来のモデルも設計は全く同じなので、SpecFのO/Hキットで簡単に仕様変更可能)

通常はプレートに溝が掘ってあるが、SpecFは一部にFFD(フラットフリクションディスク)と言う溝のないプレートを併用しており、早い話こいつが僅かに”滑って意図的に僅かなロスを生じさせる”事で効き始めがマイルドになると言う狙いだ。(ATS社のカーボンLSDも動作原理は異なるが、急激な入力をいなしてマイルドな特性にする狙いは似ている)

一見ロスすると勿体無い気もするが、尖ったセッティングでガツンッとロックした弾みに挙動を乱したり、扱い難さを感じるのであればそちらのロスの方が大きいので、気にせずアクセルをガバッと踏み込んでいけるマイルドなセッティングは有利に働く可能性が高い。(TypeMZが未だに人気の理由でもある)

このSpecFの特徴は、特に効き始めが急激なTypeRSとの相性が良い。

低イニシャルで駆動ロスを抑えつつ、効き始めがマイルドかつしっかりロックしてくれるセッティングが狙い易いってわけ。

今回の様に、悲しいほどパワーのないマツダ2の様な車にピッタリの機械式デフなのだ!

ちなみにどーでも良い話だが、マツダ2/DJデミオ用のデフは不安になるほど小さい(笑)

中身はぎっしり詰まったプレートでほぼ金属の塊なので、片手で持つのはちょっときつい重量の車種が多いが、NDロードスター用でさえ小さいと感じたのにそれ以上に小さい手のひらサイズで、キャッチボールできそうなほど軽い。

本当にこんなモンで期待通りの働きをしてくれるのか?高負荷に耐えられずすぐに壊れたりしないのか?

こればかりは実際に使用して様子を見るしかない。


■デフ交換に必要な部品や費用はどれくらい?

デフ交換にかかる費用ですが、こればかりは作業を依頼するお店によるので難しいですが、平均相場としては機械式デフに10万円、交換部品と工賃で10万円の計20万円前後が目安で、車種によってはデフを15万円くらいで見ておいた方が良いかもしれません。(最近の物価高騰を考えると、今後はもっと高くなると思われる)

日頃から付き合いがあるお店なら大目に見てくれる事もありますが、部品持ち込みだと1.5~2倍の工賃となる事も珍しくはないので、安易に安い通販を利用する前に一度お店に相談してから決める事をおすすめします。

ちなみにマツダのディーラーで交換してもらった時は、RX-8のデフを工賃7~8万円程度で4~5日ほど預けましたが、平均するとデフ単体で取り外せるFR車は5~6万円程度、ミッションの分解を伴うFFでは8~10万円くらいが相場の様です。

また、車種によっては専門店に依頼すると予約がすぐに取れない可能性はあるものの、工賃が安価となる可能性があります。

一例ですが、NDロードスターを愛媛県のロードスター専門店 村上モータースさんに依頼した時は工賃35000円程度と言われ、思わず「え??デフの中身の交換ですが…?」と聞き返してしまいました。

すると「ロードスターは取り外す部品も多いので、最低でもそれくらいは掛かってしまうんです…」なんて答えが返ってきましたが、いやいや、そうじゃない。安過ぎでしょ!(笑)

特定の車種に特化した専門店だと、作業に慣れていてサクッと交換が済むので安価になる傾向があるのかもしれませんね。

実際、預けた日の夕方には作業が完了していた様で、コーキングが乾くまで1日置いたと言った感じでした。

このように、工賃はお店によって結構幅があるので、予算の都合がつかない場合は数件のお店を回って相談してみると良いでしょう。

続いて必要となる部品ですが、機械式デフは実勢価格で10~15万円(もっと高価な物も多い)となっていますが、当然こいつを買わなきゃ始まらないので必須部品と言う事になりますね。

機械式デフは色々なメーカーからそれぞれ特徴を持った製品が販売されているので一例となりますが、こちらはクスコのLSD

矢印で示した穴から内部へオイルが循環しますが、隙間から見えているのがクラッチプレートやシムです。

効きが悪くなってO/Hなどする時は、ケースを開いて主にこの部品を新品に取り換えたり、仕様変更でプレートの当たり面積を調整してロック力を変更したり、など。

TypeRSの場合はRSスプリングと言うイニシャルトルクを調整するための部品も付いていたりします。

車種によって標準の使用本数や最大数に違いはありますが、平均6~8本程度。

変更してもどれくらい差が出るのか数パターン試してみるまでピンと来ないと思うので、初めて使用する時はとりあえず標準のままで差支えないと思います。

初めて機械式デフを使用する方でも最も気にするのがこの部分だと思いますが、カムプレートの設定で1wayと2way(1.5way)に分類されます。

写真は1wayとなっていますが、これはアクセルオンでのみロックする仕様で、減速方向はオープンデフと同じです。

2wayは減速方向にもデフが効く仕様となり、1.5wayも分類上は加減速方向両方で効く2wayとなりますが、加速方向に対して減速方向の効きが弱めに設定されている2wayを1.5wayと呼んでおり、これは効き方に幅があるのでカタログのカム角を見ながらイメージするしかありません。

2wayより若干効きが弱い程度の物もあれば、1wayがクスコのLSDの特許である都合上、他社は販売できないので、思いっきり減速方向の効きを弱くして限りなく1wayに近付けている物まで含まれます。

初心者や、迷った時は1.5wayだ!なんて意見も良く聞かれますが、これは僅かにでも効かせていればブレーキ効果で減速時の姿勢が安定し易いためだと思いますが、オープンデフで急制動時の挙動に不安を感じていないなら1wayでも良いと思います。

デフ交換で他に必須となるのが、LSDに対応したLSDオイル(またはミッションオイル)です。

摩擦調整剤などが添加されており、LSDの効き調整や異音(チャタリング)の抑制、プレート摩耗抑制などの性能を有しているので、通常のデフオイル(ギヤオイル)を使用するとフィーリングの悪化やデフの寿命低下を招く恐れがあるので専用オイルを使う必要があります。

これも3000~5000kmに1回程度の交換頻度となるので、機械式デフは維持が大変、コストが掛かると言われる理由の一つです。(通常のギアオイル交換は平均10000~15000kmに1回程度)

ちなみに、交換時に必要な量は車種毎に決まった通常の量となりますが、交換後に慣らし終了の1回目は早めに交換しておいた方が良いので、最初に用意する量は2倍の量で準備しておくのが良いでしょう。

実勢価格で1L当たり2500~3000円くらいです。

その他、必ずしも交換が必須とは限りませんが、後々のトラブルを回避するためにも同時交換しておいた方が良い部品もあります。

デフサイドシール。左右で必要となるので2個ですね。(稀に左右で異なる場合があるので注意)

部品自体は1000~2000円程度の車種が多いので、一応変えておこうと賢明な判断をする人も多い定番箇所。

これは、左右のドライブシャフトが接続されている部分のパッキンなので、着脱時にキズ付けてしまったりするとオイル漏れの原因となります。

ここを後から交換しようと思ったらそこそこ工賃も高いので、ついで作業だと思って交換しておいた方が良いでしょう。

これも大体の人は同時交換すると思いますが、デフのサイドベアリングです。

左右で品番が異なる車種も多いので、事前に準備する場合は間違えないように注意しておきましょう。

平均5000~8000円程度となる場合が多いですが、マツダ2の場合は思ったより安く1個3000円程度でした。

こちらは元々付いていた物を清掃して再利用する事も多いですが、作業者目線では新品を準備してもらえると嬉しいだろうリングギアのボルト。

1本当たりの価格は200~300円程度ですが、10本以上必要な事も珍しくはないので、少しでも費用を抑えたい方はお店と要相談でしょうか(笑)

また、何とも言えないのが歯当たり調整に使用するシムなどの部品。

NA/NBロードスターなど、左右にネジ式のアジャスターが付いている様な車種もありますが、多くの場合はシム式となっています。

ベアリングのクリアランス調整だったり、バックラッシュの調整だったり、部品交換後にわずかな寸法の差を厚さの違うシムで基準値内へ調整してやらないと、走行時のガタつきやギアの歯当たり不良で焼き付きやギア欠けの原因となる。

これも、専門店にお願いした場合は一通りのサイズを在庫している場合が多いので、実際ロードスター村上モータースさんに預けた際はこちらで準備しなくても対応していただけました。

しかし通常のお店だと在庫している事は稀なので、測定後に発注するか、費用より時間を短縮したい場合は事前に一通りのサイズを準備しておくかのどちらかになる。

しかしコイツが厄介で、全サイズ揃えようと思ったら0.05mm刻みで10枚とか20枚とか必要だし、1枚当たり平均500円くらいするので1万円オーバーも覚悟しておいた方が良い(汗)

これで使っても1枚、泣きたくなるほど嬉しい例では”使用せずに済む”事も多々あるので、買い揃えるべきかどうか結構悩む部品である。

この他にも、ちょこちょことOリングだったりボルト・ナットだったりと細かい部品が追加で必要となる例や、ついでにファイナルギアを交換、FFや4WDならミッションを降ろしたついでにクラッチやフライホイールを交換だとか、工賃は浮いても高額化する恐れがあるので、くれぐれも”まともなお店”で事前に見積もりをしてもらってから検討しましょう!


■いよいよデフ交換のためダカールさんのお店へ

納期は4月と言われていた機械式デフも、なんだかんだで2月中旬に届いてしまった。。。

春までのんびり準備しようと考えていたため全く何も進めていない状態なので、とりあえず作業を依頼した大分市の大在浜にある三菱サテライトショップ ダカールさんの所へ打ち合わせに。(一応公式サイトもありますが、随分長い間更新していない様なので現在も機能しているのかどうか不明です(笑)

私の所属していたクラブが解散してから10年以上疎遠になっていましたが、久しぶりにお会いしたみなさんも元気そうでした♪

代車のミニカの話をした時にも触れていますが、ここは所謂チューニングショップではなく、普通の自動車販売店です。

お店の雰囲気はもちろん、客層も全く問題ないのでディーラーへ行くのと変わらぬ安心感がありますよ。

チューニングショップではないのでECUの書き換えやハードなカスタムなどはやりませんが、JAF加盟クラブCMSC大分の本部にもなっていて、ラリーやダートトライアルを中心に長年競技車両の面倒も見ているお店なので走る上で必要な事は一通りできます!

公式戦のレギュレーションにも詳しいはずなので、これから競技を始めようと考えている人は相談してみると良いでしょう。

さて、ダカールさんで作業の打ち合わせをしたところ、部品はお店で手配してもいいけど、必要な物がわかるなら事前に準備しておくとスムーズだと言う事だったので、普段お世話になっている九州マツダ佐伯店の方で揃えておきました。

あとは作業する日ですが、一通りの部品が揃った3月上旬に連絡を入れたところ、車検なども殺到する時期なのですぐに作業出来ないかもしれないと言う事だったので、とりあえず3月30日にマツダ2を預けておいて、空いた時間にやってもらうと言う事に。

しかし、これが結局4月末まで伸びてしまって、作業開始が4月27日、作業終了が28日となりました。

30日に休暇をもらって引き取りに行ったので、結局丸々1ヶ月の代車生活となりましたが、かなり値引きまでしてくれて工賃は8万円で良いと言う事だったのでお言葉に甘える事に(笑)

総額では機械式デフが約9万円、デフオイルが慣らし後の交換分も含めて約1万円、交換に必要な部品が約2万円、これに工賃が加わって当初の見込み通りぴったり20万円となりました!

FRならもう少し安く済むと思いますが、デフ交換は大体20万円くらいが相場と考えておくと良いかと思います。

ちなみに、今回はデフ交換でミッションマウント(トルクロッド)も着脱するので、ついで作業でこんな物を追加してもらいました!

N-Performanceと言うショップのオリジナルで、イギリスのPower Flex社製のマウント補強パーツ

察しの通りマウントブッシュの隙間を埋めて、簡易的に強化ブッシュにしてしまおうと言うパーツで、これに似た物は以前アクセラのシフト抜け対策にバスコークで施工した貧乏チューンで体験済み。

ここを固めると結構効くのだ!…と言いたいところですが、マツダ2はそれ程ミッションが激しく揺れないのか、体感上はそれほど違いを感じませんでした。。。

まあ、気休めでも気付かない程度に効果があると信じる事にする(笑)

デフ交換後の慣らし運転はそれ程シビアに考えなくても大丈夫ですが、いきなり高負荷走行はせずに最低でも200~300km程度は”カーブの多い峠道など”を”普通に走る”ようにしましょう。

時々、距離だけ稼げば良いと思って高速道路で済ませちゃう人もいますが、機械式デフの特性上、旋回時の”差動”に働きかける装置なので、ただ只管真っ直ぐ走り続けてもプレートは馴染み難いのでかなりの距離を走る必要があると思います。

もし田舎に住んでいて広い空地などが使えるなら、1速のままハンドルを大きく切って10~15km/h程度で左右にそれぞれ10~15回程度、もしくは8の字にぐるぐる回っておけば初期の馴染みもすぐに完了すると思います。(交換直後の効きのムラや効き過ぎる様な突っ張り感が消えて落ち着くと思います)

その後、500~1000km程走った辺りで一度デフオイルの交換をしてからサーキットで本領発揮ですね!

今回は機械式デフを取り付けた報告だけですので、走行レビューはまた後日に。


■店舗内に併設のカフェ「D Cafe Natural」

デフ交換とは無関係ですが、しばらく顔を出していなかった間にダカールさんの店舗内にD Cafe Naturalさんと言うカフェが併設されていたので合わせてご紹介しましょう。

他のブログサイトでも紹介されていたので気になっていたのですが、デフ交換の前後は営業しておらず、GW明けにもう一度訪れました。

訊ねてみるとどうやら不定休の様なので、公式のインスタで営業日を確認(インスタのDMで予約も可能)してから行く事をおすすめします。

旬のフルーツを使ったパフェを提供しているので、季節によってメニューも変わる様です。

ちなみに、店舗の入口にカフェの看板が出ていたらD Cafe Natural営業中。

表に当日のメニューも掲示されています。

店内の雰囲気はカフェと言うより、車屋さんなのでショールームをそのまま使用している感じです。

一応、窓側に席を確保してありますが、特にパーテーションなどで仕切られているわけでもない。

居心地が悪いわけではないので私は特に気になりませんが、オシャレなカフェのつもりで来るとちょっとイメージが違うかもしれませんね(笑)

メニューは季節ごとに変わるカットフルーツとアイスクリームのシンプルなパフェ、ワッフルなど。(アイスクリームなしのカットフルーツもあり)

ドリンクにはコーヒー(ホット・アイス)やスムージーが用意されています。

こちらはパイナップルとアイスのパフェです。

そして、こちらはミックスのフルーツパフェ。

時季にもよりますが、この日はスイカなどパフェにはちょっと珍しい組み合わせのフルーツも。

フルーツもすごくフレッシュな感じで美味しいのですが、特に気になるのは添えてあるアイスクリーム。

これが驚くほど濃厚!…とはちょっと違うのですが、すっごいミルキーで、どこかわずかに粉っぽい独特の舌触りがシャーベット感のあるミルクアイスとなっている。

ちょっとアイスクリームだけでは甘過ぎるかな?と思ったのですが、フルーツと一緒に口に入れるとキンキンに冷やした練乳をかけている様で相性は抜群♪

このアイスクリームでコーヒーフロートみたいなメニューもやってくれないかな~(笑)

ちょっと自宅からは距離があるので頻繁には行けませんが、また季節が変わる頃に行ってみようと思います。

気になる方はD Cafe Naturalのインスタをチェックしてみて♪