前回は読者さんからのリクエストに応えて、NDロードスターのホイールマッチングを比較チェックしてみましたが、今回は特にリクエストはないけど勝手にやっちゃいますよ(笑)

マツダ2(DJデミオ)のホイールマッチングと、素のまま履ける限界に近いサイズまで確認しちゃうぜ!

こちらもまずは第1弾と言う事で、所有するホイールが増えてきたり、試着する機会があれば情報収集は続けていきますので、バリエーションが増えたら第2弾も検討します。

全部一人でチェックも大変なので、もし写真と合わせてホイールの情報を提供しても良いよ!と言う方がおられましたら、メールでご連絡頂けると幸いです(笑)

それでは早速、マツダ2(DJデミオ)のホイールをチェックしてみましょう。

◆16インチをチェック!

◆15インチをチェック!限界突破サイズも!?

■16インチをチェック!

まずはマツダ2の純正サイズである16インチからチェック!

前期となるDJデミオの場合、グレードによっては標準装備のホイールが15インチとなる場合がありますが、1.3Lガソリンエンジンの2WD車を除き、1.3Lも1.5Lも、ディーゼルエンジンや4WDモデル、AT・MT問わず全グレードを通してブレーキサイズは共通となっているので、全車共通で同じホイールが使用可能です。
※一部、東南アジア・ヨーロッパ向け輸出仕様のリアディスクブレーキ車は未確認。

尚、装着イメージの参考車両はローダウン(一部除く)したマツダ2 ブラックトーンエディション(1.5Lガソリンエンジン)で、目安ですがキャンバーはフロントが約3度、リアは約1度の設定となっております。

通常、キャンバー非調整式の車高調ダウンサスでローダウンした場合、フロントよりリアが約15mmほど引っ込む(トレッド幅ではなくフェンダー外端から)ので、リアがツライチとなる設定ではフロントがはみ出しますのでご注意ください。

ちなみに、私のマツダ2に使用している車高調は、キャンバーボルト調整式ピロアッパーが標準装備となっているCUSCO SPORT_Rです。

また、ホイールサイズや銘柄にもよりますが、センターキャップを使用する場合はフロントハブのセンターボルトがホイールから数mm突き出す場合があり、フラットタイプのキャップが装着できない物があるので気を付けましょう。

ホイールキャップを買う前に、ホイール単体で試着して確認しておけば失敗するリスクは抑えられると思います。

主には深リム寄りのデザインで、ディスク面がリムより内側に引っ込んでいるホイールが該当する様です。

 

○ブラックトーンエディション純正ホイール(まずは基準から)

ホイール銘柄:マツダ純正16インチホイール(ブラックトーンエディション純正 ブラックメタリック)
ホイールサイズ:5.5J +40
タイヤ銘柄:TOYO PROXES R55(純正タイヤ)
タイヤサイズ:185/60R16

基準となる純正ホイールは16インチで、ブラックトーンエディションは専用カラーのブラックメタリックが採用されています。

こちらはローダウンしていないフルノーマルでの装着イメージとなりますが、意外と標準タイヤ外径は大きく、ミニバンが履く様なサイズとなっていますね。

デザインのマッチングは良いですが、先代のDEデミオが16インチでは6.5Jを採用していたのに対し、DJデミオからは5.5Jとなっているため、サーキット走行などを想定した場合は195や205幅のタイヤを履くには細過ぎる点がちょっと残念。

ノーマルの車高に限定して言えば、フロントのツラはそれ程悪くありません。

ホイールスペーサーで10mmくらい出せばそれなりに満足出来そうですが、リアに至ってはかなり引っ込んで見えるので25mmくらい出してやらないとまるで電車の様である(笑)

ノーマル車高で乗るならこれでも良いかって感じではありますが、車高を下げた途端に明らかに引っ込んだリアはちょっと気になるかもしれません。。。

尚、リアはトーションビームなので、ローダウンしてもナチュラルキャンバーに変化は起こらず、これ以上引っ込む事はないのが救いでしょうか。

 

○NDロードスター純正ホイール

ホイール銘柄:マツダ純正16インチホイール(後期用ブラックメタリック)
ホイールサイズ:6.5J +45
タイヤ銘柄:YOKOHAMA ADVAN Sport V105(純正タイヤ)
タイヤサイズ:195/50R16

流用のど定番となっているNDロードスター純正ホイールは、デザインのマッチングがかなり良い。

これを標準採用して欲しいくらい、デザインの相性は抜群です!

後期のブラックメタリックが一押しで、強いて言うならNR-Aに採用されているシルバーは微妙かも?と言った程度で、前期~中期のガンメタやオプションの高輝度塗装など、同じデザインでもボディカラーやカスタムのコンセプトに合わせた選択肢が広い。

ホイールサイズはオフセットで5mm引っ込むが、純正ホイールに比べて幅が1インチアップしているので、差し引きで7mmほど外へ出る。

こちらの参考車両ではフロントのキャンバーを調整しているので、リアと同程度に引っ込んでいますが…

純正車高だとディーラーではNGを食らう例もあるそうで、実際に一般的な感覚ならおおよそツライチと言っても差し支えないレベルの見た目に。

無難にカッコ良くと言うスタイルなら、下手に社外ホイールに手を出すよりこれ1つで完成に近い。

ツラ具合としては、ホイールスペーサーでリアを15mmほど出してやればかなり良い感じになると思いますよ。

ギリギリを攻めるなら20mmってところでしょうか。

NDロードスターの純正タイヤをそのまま使用したので、標準よりタイヤ外径が小さい195/50R16となっていますが、185/60R16ではスポーツタイヤのラインナップがないので、少し外径を小さくして選択肢の広い195/50R16205/50R16が履ける6.5Jは大きなメリット。

この程度の外径差であれば車検時のスピードメーター誤差の許容範囲にも無理なく収まる。


○ENKEI Racing RPF1 Type-II

ホイール銘柄:ENKEI Racing RPF1 Type-II
ホイールサイズ:7.0J +45
タイヤ銘柄:BRIDGESTONE POTENZA RE-12D Type-A
タイヤサイズ:205/50R16

スポーツ系のホイールも意外と相性が良い。

極細の10本スポークを採用した、エンケイのRPF1 Type-IIと言うホイールで、コンパクトカーが履くのに最適なサイズが多いですね。

サーキットをガンガン走るなら、やはり195~205幅のタイヤを軽く引っ張って履ける7Jがベスト。

あまりホイールサイズを大きくしても、パワーが無いので重量増が気になりますし、これ以上のサイズアップはメリットが低いでしょう。

もちろん、迫力を出したいと言う狙いであれば話は変わってきますが。

オフセットはNDロードスターの純正ホイールと同じ+45となっていますが、幅は7Jとなるので更に6mm程外側へ。

ちなみに、キャンバーを調整しているので前後が同程度のツラとなっていますが、キャンバー非調整式の車高調でローダウンしている場合、フロント側はこの辺りがギリギリのサイズとなってきます。

レギュレーションの厳しい競技車両などを参考にすると、7Jクラスで+43~42辺りのオフセットが多いので、確実に車検にも通るサイズでギリギリのツラを狙うなら、精々+40辺りが限界と見て良さそうです。

あとはリア側をフロントに合わせてホイールスペーサーで15mmほど外に出してやれば、フェンダーの爪折りは不要で十分満足できるレベルのツライチとなるサイズです。(写真はスペーサーなし)

ただし、1つだけ注意点があって…

ホイール銘柄:ENKEI Racing RPF1 Type-II
ホイールサイズ:7.0J +45
タイヤ銘柄:GOODYEAR EAGLE RS Sport V3
タイヤサイズ:205/55R16

同じホイールですが、タイヤサイズを純正の185/60R16と同等の外径となる205/55R16で装着した場合、ハンドルを一杯に切ったり、大きなギャップで跳ねる様な動きが出た際に、フロントのタイヤハウス内のフェンダーライナーやボディと干渉します。

どちらか一方の動きであれば大きな問題にはならないのですが、ハンドルを切ったままギャップを越えたりすると、ボディとタイヤが強く干渉して強烈にブレーキを掛けた様な挙動が出るので大変危険です。

回避するためには、大人しく車高を上げるか、タイヤサイズを一回り小さくする(幅か外径のいずれかでなんとかなる)しかありません。

実はこの205/55R16と言うサイズ、86BRZのワンメイクレースで使われる指定サイズなので、タイヤメーカー各社がこのサイズにピンポイントで強烈なハイグリップタイヤをラインナップしていたり、それらの中古がヤフオクなどに格安で大量出品されていたりする。(写真のRS Sport V3もその内の1つ)

履けるなら、極上中古タイヤでランニングコストを抑えつつ、最強クラスのハイグリップが使い放題と言うメリットがあるのですが、世の中そう上手くはいかない様です(笑)

あと、大人しく乗って僅かな干渉くらいは気にしない事にする…と言う乗り方を選んだとしても、やはりこのサイズでは車高が高く見えてしまうので、スタイルの面ではデメリットが大きい。

205/55R16205/50R16では、外径の影響だけで地上高が約1cm違うが、たかが1cm、されど1cm。

この差が視覚に及ぼす影響は想像以上に大きく、比べると車の下で生活ができそうなくらい車高が高く見えるので、街でローダウンしたデミオとすれ違う度に耐え難い屈辱を味わう事になる。


■15インチをチェック!限界突破サイズも!?

マツダ2(DJデミオ)のブレーキサイズは、NDロードスターのS系グレードとほぼ同じなので、問題なく15インチが履けます。

もちろん、DJデミオには15インチのグレードもあるので、このサイズが履けるのは当然ですが。。。

サーキット走行を想定した場合、もっと太いタイヤを履きたいとか、純正タイヤの外径に拘るなら16インチとなりますが、外径を少し小さくしても構わないなら195/55R15など、スポーツタイヤの選択肢も多いサイズなのでインチダウンのメリットはあります。

実は履ける14インチホイールも意外と多いみたいですが、スタイリングや、ハイグリップタイヤの選択肢の問題から、これ以上のインチダウンにメリットは感じません。

 

○RAYS VolkRacing CE28 ClubRacer

ホイール銘柄:RAYS VolkRacing CE28 ClubRacer
ホイールサイズ:7.0J +28
タイヤ銘柄:GOODYEAR EAGLE RS Sport S-SPEC
タイヤサイズ:195/55R15

いきなりチューナーサイズでごめんなさい(笑)

ノーマルでは完全NGサイズとなりますのでご注意ください。

フロントのキャンバー調整のみで問題なく履けるサイズですが、リアは爪折りなしでぴったりツライチとなるサイズなので、キャンバー非調整式の車高調を使用している場合はフロントが15mmほどはみ出します。

フロントのキャンバーは約3度(リアは調整不可で約1度固定)で前後のツラ感が大凡同等となるっているので、ホイールスペーサーなしでバッチリです!

ツライチとは言っても195を軽く引っ張りで履いているので、フェンダー外端とタイヤのサイドウォールがぴたっと揃うツラ感であり、205でもまだ余裕はありそうですね。

デザインはシンプルなスポーツ系なので、悪くはありませんが、エレガントさには欠けますね。

いきなりスポーツカーっぽくなるので、高級感を出したいと言う人には向かないかも。。。

先程も言いましたが、フロントのキャンバーを調整すれば、ギリギリフェンダーに収まるので車検も際どくクリア出来る限界サイズ。

本当にギリギリなので、ディーラーだとNGを言い渡される可能性はあると思います。

でも、やっぱり最低でもこれくらいじゃないと決まりませんよね!(笑)

予想通り、7Jならオフセットは+30前後でリアがツライチと言った感じなので、フロントをキャンバーでどうにかするか、キャンバー未調整なら+40前後を履かせてリアにはホイールスペーサーとなるでしょうか。

しかしサーキット走行をメインで考えるなら、FFでリアのトレッドを大幅に広げるのは避けたいので、リアに合わせてフロントをキャンバーで処理するのが正解でしょう。

余談ですが、履かせているグッドイヤーのEAGLE RS Sportと言うタイヤは、ダンロップのDIREZZA ZIIIとコンパウンドや構造が同じ兄弟タイヤだと言われているのですが、同サイズで比較しても印象が結構違います。

分かりやすいフィーリングやグリップ感は同等と言った感じですが、乗っているとEAGLE RS Sportの方がちょっとゴツゴツしている事と、ロードノイズが大きいです。

DIREZZA ZIIIの方がソフトな感触で静か。

しかし、EAGLE RS Sportの方が熱ダレが遅い印象で、連続走行していてもグリップやフィーリングの悪化が緩やか。

ロードノイズについては単純にトレッドパターンの差もあると思いますが、兄弟タイヤとは言われているものの、短期間に乗り比べると、やはり何か違いがあるんじゃないかな?と感じる程度に差があります。

 

○RAYS VolkRacing TE37V

ホイール銘柄:RAYS VolkRacing TE37V
ホイールサイズ:7.5J +25
タイヤ銘柄:DUNLOP DIREZZA ZIII
タイヤサイズ:195/55R15

先程伝えた2種類のタイヤのフィーリングの違いについては、もしかするとホイールサイズの違いによる引っ張り具合の差も影響しているのかもしれませんが…

7J+28でツライチとお伝えしているので、これ以上は無理でしょ?と容易に察しのつく7.5J+25と言う限界突破サイズをぶっ込んでみた(笑)

単純計算でも9mm強外側へ出てくる事になる。

純正比では40mm以上も外側へ出てくるので、さすがに無茶ですよねえ?

…と思ったのですが、意外にもフェンダーの加工など一切手を加える事無く、素のまま履けてしまった。

スポーティーなハッチバックに深リムは似合わないと思っていましたが、デザインがシンプルなためか意外と悪くない(笑)

実は同サイズのRAYS gramLIGHTS 57Vも庭先で試着だけしましたが、こちらを参考データに選んだ理由は、57Vに比べてハブの当たり面が広いTE37Vだと、キャリパーサポートと干渉する恐れがあるため確認を兼ねています。

…が、NDロードスターと違い、スペーサーなしでも問題なく履ける事が判明!

リアに至ってはドラムブレーキなので全く問題ない。

写真に写っている鮮やかなティファニーブルーのブレーキパッドは、無関係のプロジェクトミューとか言う会社の製品です。

これをプレゼントしても、あなたの彼女は喜びません。

どっちかっつーと引く。

見る角度にもよりますが、フロントはギリギリ感が凄い(笑)

リアも構造上キャンバーの調整が出来ないので、このまま真っ直ぐストロークしたらフェンダーが曲がりそうで不安な見た目。。。

どうなの?大丈夫なの?問題なく履けるの?って気になるところだと思いますが、大丈夫なわけねーんだわ。

見よ!

これが7.5J+25のビジュアルだ!

完全にアウトー!

誰が見ても明らかにはみ出していますので、悩む心配はありません(笑)

無理です。諦めましょう。

ここまではみ出すと流石に下品ですしねえ。。。

しかし驚くのは、この見た目でも全く干渉など起きない事である。

ハンドルを一杯に切って旋回してみてもボディやフェンダーライナーに干渉する事もないし、思いっきりロールさせて走らせたり、ギャップで跳ねてみても全く問題ない。

当然、公道ではNGなサイズとなりますが、物理的に履けるか履けないかと言う問いに対しては「問題なく履ける」と言う結果になりました。

これでも干渉しないほど余裕があるなら、サーキットに限定すればこのクラスのサイズも選択肢としては有りでしょう(笑)

セッティングの幅は思った以上に広いですよ!

こんなに下品で法外なサイズは二度と履かないと思うので、最後に記念撮影。

ちょっと名残惜しいけど、良い歳をしてこんな事で怒られたくはない(笑)

…とは言っても、これくらいのはみ出しであれば、フェンダーモールでなんとかなる気もするので、ノーマルのまま問題なく履ける限界サイズと言っても良いのかもしれない。