今回は読者さんからリクエストのあった、NDロードスターのホイールマッチングと、ツラの具合やデザインの比較です!

昨年からリクエストされていたネタなのですが、さすがにホイールとなると高価ですし、保管スペースの確保も大変なので個人で確認出来る範囲には限界がありますが、所有しているホイールも少し増え、RS(大径ブレーキ装着グレード)のオーナーさんにご協力頂いて一部適合確認も出来ましたので、要望にお応えして一気にご紹介しましょう。

現時点では純正オプションのブレンボ装着車(990S含む)は未確認となりますが、その他ホイールの情報も含め、確認が出来れば後程情報の追記や第2弾以降の記事として紹介する事も考えています。

もし、写真と合わせてホイールの情報を提供しても良いよ!と言う方がおられましたら、メールでご連絡頂けると幸いです(笑)

本当に第2弾の記事が書ける様になるかはわかりませんが、とりあえず今回はホイールチェック第1弾と言う事で、適合や装着時の注意点も含めて見てみましょう。

同サイズでもタイヤの銘柄によって雰囲気や実測幅の異なる場合があるため、装着タイヤも参考に記載してあります。

NDロードスターのホイールマッチングを確認したい方は参考にされてください。

◆16インチをチェック!

◆15インチをチェック!RFやNR-Aも履ける!?

■16インチをチェック!

まずはNDロードスターの純正サイズである16インチからチェックしてみましょう。

現時点では私のロードスターが1.5Lの幌車なので、RFの純正サイズである17インチ以上は所有しておりませんし、今のところ使用する予定もないため、たまたま試着の機会が得られた時か誰かに撮影の許可を頂けた場合に追記する…かも?

申し訳ありませんが、現時点では15インチをメインで使用しているため、16インチのバリエーションは少ないですがご了承ください。

尚、装着イメージの参考車両はローダウンした小径ブレーキのSスペシャルパッケージで、キャンバーは目安ですがフロント2度半、リア3度くらいの設定となっております。

 

○マツダ純正ホイール(まずは基準から)

ホイール銘柄:マツダ純正16インチホイール(後期用ブラックメタリック)
ホイールサイズ:6.5J +45
タイヤ銘柄:YOKOHAMA ADVAN Sport V105(純正タイヤ)
タイヤサイズ:195/50R16

適合:NR-A・RS OK / ブレンボ装着車 条件付でOK

はっきり言ってデザインのマッチングは最高なので、純正オプションも含め中途半端なサイズのホイールを履かせるくらいならノーマルのままで良いと思います。

なんだかんだで、一番かっこいいですよね(笑)

リム幅とオフセットが理想ならこのまま乗りたいくらいですが、7.5J+25くらいで同じデザインのホイールがあれば良いのに。。。

純正ホイールなので、当然全グレード適合しますし、RFにインチダウンの流用も可能です。

オプションのブレンボ装着車はセットに専用ホイールが含まれている様ですが、標準ホイールを装着する場合は15mmのホイールスペーサー(必要最小値は調査中)が必要です。

ただし、やはり気になるのはツラ具合で、特にローダウンした車でキャンバーまで調整した場合は尚更引っ込んで見えてしまう。

車検対応範囲内でツライチを狙うなら25mm、リアの爪折り無しで干渉しないギリギリまで出すなら35mm前後のホイールスペーサーと組み合わせて履くと良い感じになると思いますが、フロントについてはスクラブ半径が大幅に変わるとハンドルを切った際に前後の干渉が起きる可能性もあるので、25mmを超えるスペーサーは要注意です。

まあ、純正タイヤのむちっとしたサイドウォール形状なら、ホイールスペーサーなしでも見る角度によってはそう悪くもないのですが、サイドの真っ平らなタイヤと組み合わせるとやぼったく見えそうです。

 

○ENKEI Racing RPF1 Type-II

ホイール銘柄:ENKEI Racing RPF1 Type-II
ホイールサイズ:7.0J +45
タイヤ銘柄:BRIDGESTONE POTENZA RE-12D Type-A
タイヤサイズ:205/50R16

適合:NR-A・RS OK / ブレンボ装着車 未確認

ちょっと珍しいホイールなので、現在買おうと思ってもなかなか入手は困難ですが、デザインの近い同タイプのホイールでは、WedsSport TC-105XやSSR Professor SP5などがあり、その中間的なデザインと言った感じ。

現在ではコンピュータで強度を解析して限界まで削ぎ落とすデザインも主流ですが、発売当時は時代を先取りしすぎた危うい超極細スポークで、見る者に不安を与えて売れなかったホイール。知らんけど。

ホイールのデザインも非常に良く、ロードスターとのマッチングも良い感じですが、致命的な欠点は細過ぎるスポークのせいでショボいブレーキが丸見えになってしまう点。

このタイプのホイールは是非ブレンボと組み合わせたいところですが、残念ながら現時点では適合未確認です。

純正ホイールと比較しても内径はクリアしそうなので、スペーサーを組み合わせるなら恐らく問題ないと思います。(確認ができ次第情報更新します)

このホイールサイズは、990S純正のRAYS VolkRacing ZE40と同じなので、205幅のタイヤと組み合わせても干渉もなく、車検も全く問題ありません。

外径インチは違いますが、RFの純正ホイールとも幅・オフセットが共通なので、そちらを流用する場合もツラ具合はこれと近い感じになりそうですね。

純正ホイールなら、まあ良いか~と思えるツラ具合でも、ホイールを替えちゃうと「わざわざホイールを替えてソレ?」みたいに感じちゃうので、ツライチを狙うなら20~25mm程のホイールスペーサーを組み合わせると爪折り無しでギリギリの程良い感じになると思います。

まあ、ローダウンしてキャンバー3度くらいで爪の内側とサイドウォールが同じくらいの位置なので、ノーマル車高や標準のアライメントで履く場合は良い感じのツラ具合になってるかもしれません。

この辺りのさじ加減は現車合わせでチェックしてみてください。


■15インチをチェック!RFやNR-Aも履ける!?

今回、読者さんのリクエストに応えて記事のために調査を行ったわけですが、それによって意外な事実が判明しました。

みんな口を揃えて言う様に、RFやNR-Aなどの大径ブレーキ装着車に15インチが履けないと言うのは、もはや常識と言った感じで、履ける銘柄はかなり限定的とされています。

しかし、恐らく履けないだろうと言う思い込みから適合確認されていないだけで、実は履けちゃうホイールも考えている以上に沢山あるかもしれませんよ♪

ちなみに、今回履かせたホイールは内径が小さくなる段リムと言うタイプのホイールばかりなので、確認するまでもなくブレンボはNGと一目で分かる様なサイズ感ですが、レイズのTE37 SONICの7.0J +25(オフセットが+35の方はNGですが5mmのスペーサーを使えば履けます)の様に純正ブレンボに対応出来る15インチも存在します。

追記(2023.11.19)
以下で紹介しているホイールはRS及びNR-A、ロードスターRF(ブレンボ装着車除く)にスペーサーを併用する事でギリギリ履ける事を実車にて確認済みで、実際に無事履けたと言うメールが7件届いておりますが、他2名から僅かに干渉したとの報告が入っております。
個体差によっては諦めるか、おすすめはし難いですがキャリパーの一部を少し削らなければならない可能性がありますのでご注意ください。
干渉したと言う報告のあった2名の内1名は、キャリパーサポートのボルトを緩めてから内側に向かって押し付けながら再固定したところ干渉が回避出来たと連絡がありましたので、それ程大きくはありませんがキャリパーサポートのボルト穴のクリアランスで微調整が可能かお試しください。

 

○RAYS VolkRacing TE37V

ホイール銘柄:RAYS VolkRacing TE37V
ホイールサイズ:7.5J +25 / スペーサー:フロント3mm リア5mm
タイヤ銘柄:DUNLOP DIREZZA ZIII
タイヤサイズ:195/55R15

適合:NR-A・RS 条件付でOK / ブレンボ装着車 NG

ロングセラーモデルのTE37の派生となるシンプルなデザインなので、可もなく不可もなく無難に収まる。

迷ったら、とりあえずレイズのTE37系かエンケイのRPF1を買っておけば悲劇は起きないでしょ?ってヤツです(笑)

ただ、こちらのTE37Vは段リムと言うレトロな雰囲気の深リムデザインをしており、ホイールサイズもより小さく見えるので、車によっては似合わない可能性もあるのでちょっと注意が必要ですが、そもそも比較的ローインセットのサイズラインナップしかないため、素で履ける車種もやや限定的ではあります。

先程も言いましたがデザインの都合で内径が小さくなるため、直接は未確認ですがブレンボは間違いなくNGだと一目でわかります(笑)

ちなみにこのホイール、16インチモデルは全グレード問題なく履けるとされていますが、15インチモデルの方については、実は小径ブレーキのS系もポン付けは不可となります。

この噂の真相を確かめるために、TE37Vについては早々にこちらの記事でも紹介しましたが、前後共にブレーキキャリパーのサポートブラケットが干渉します。

これを回避するためにブラケットを削ると言う方法を取るか、ホイールスペーサーで回避する方法を紹介しましたが、干渉を回避するために最低限必要なスペーサーのサイズはフロントが3mm、リアは5mm必要となります。

ちなみに、同じ15インチでもこちらの7.5J +25は上記の条件付きですが、8.0J +25の方は無加工でポン付けOKです。

さあ、それでは大径ブレーキのNR-AやRS、加えてRFには履けるのでしょうか?

これがなんと、まさかの結果なのですが履けます!履けちゃうんですよ!

その条件なのですが、S系と同じく前後にホイールスペーサー(F:3mm R:5mm)を入れるだけで履けてしまう。

ただし、本当に内径とキャリパーのクリアランスがギリギリとなるため、バランスウェイトの貼付位置には注意しましょう。

ツラの具合については全車共通となるので、こんな感じ。

この参考写真では、干渉の回避に必須となるフロント3mm、リア5mmのスペーサーを取り付けた状態ですので、前後7.5Jに、オフセットはフロントが+22mm、リアが20mm相当となっています。

尚、リアの爪折りはしなくても干渉はありません。

世間一般的な感覚なら、完璧なツライチと言った感じですが、まあ、まだ引き返せる常識の範囲内だと思います(笑)

残念ながら、ディーラーではじっくり観察された挙句「これはダメです。元に戻して来てください(笑)」と言われてしまったので、ここから先は自己責任でご判断ください。。。

後ろから見ると、ツラはこんな感じ。

んー?(笑)

 

○RAYS gramLIGHTS 57V

ホイール銘柄:RAYS gramLIGHTS 57V
ホイールサイズ:7.5J +25
タイヤ銘柄:YOKOHAMA ADVAN A050
タイヤサイズ:195/55R15

適合:NR-A・RS 条件付でOK / ブレンボ装着車 NG

グラムライツはレイズの廉価ブランド…ってわけでもなさそうですが、鍛造を主力としているボルクレーシングに対して、比較的安価な鋳造のモデルをラインナップしている。

扱いを誤ると命を落としかねない奇抜なカラーやリムに挿し色が入ったモデルも多いので、ラインナップの半数は危ない冒険に慣れた勇者向けだが、我々の様な一般の素人さんでも扱える無難なモデルも用意されており、その中の1つがこの57Vと言える。

このシャバいデザインのホイールが、今のところ私の所有する物の中では1番のお気に入りとなっている。

先程紹介したTE37Vと同じ段リムタイプで、カラーリングも似ていますが、ディスク面のガンメタはメタリックのフレークがやや粗い事と、切削されたリムはブラッシュドの鈍い光り方と言う違いがある。

ちなみに、ホイール単体でのサイズは同じ7.5J +25となっていますが、こちらはスペーサーなしでそのまま履けます。

また、大径ブレーキのグレードにも履けますが、リアは3mmスペーサーを組み合わせないとリム内側の中央付近がキャリパーに少し干渉します。

TE37Vと同様に、大径ブレーキに組み合わせると全体的にクリアランスはギリギリなので、バランスウェイトの貼付位置に注意してください。

ツラ具合はTE37Vとほぼ同じなので写真は省略しますが、こちらもリアの爪折りは不要で前後共に干渉は全くありません。

このモデルには同じ15インチの7.5Jでも+22のオフセットが存在するので、もし見付けたならそちらの方がオススメです。

スポークも+25ではほぼフラットなのに対して+22は少し反っているのでカッコイイですよ♪

探しているのですが、既に絶版モデルなのでなかなか程度の良い中古が出てきません。。。


○ENKEI Racing RPF1RS

ホイール銘柄:ENKEI Racing RPF1RS
ホイールサイズ:8.0J +28
タイヤ銘柄:BRIDGESTONE POTENZA RE-71RS
タイヤサイズ:205/55R15

適合:NR-A・RS 条件付でOK / ブレンボ装着車 NG

ど定番ですが、シンプルで飽きないデザインが故に多くの車種とも相性が良いですよね。

エンケイのロングセラーモデルRPF1の特殊モデルで、15インチの1サイズのみのラインナップでしたが、最近ローインセットの18インチが複数追加されている様です。

パッと見た感じは通常のRPF1と変わらない様に見えるかもしれませんが、このサイズではラインナップされていないディスクデザインをRSの方では採用している。

通常のRPF1でも攻めたローインセットのサイズになってくると、ディスク面がフラットからやや反る様なデザインに変わってきますが、15インチでこのデザインを採用しているのがRPF1RSの特徴と言えます。

ご覧ください。この美しいディスクのデザインを(笑)

15インチで8.0J +28って、軽やコンパクトカーでは素で履くのが困難なサイズですからね。

ちなみにこのサイズなのですが、ロードスター専用と言って差支えない。

さすがにギリギリのサイズとなってくるため、ノーマル車高でははみ出しますし、ローダウンしてもそれなりにキャンバーを寝かせてやらないとフェンダーに干渉する恐れが出てくるので、アライメント調整は必須のサイズとなります。

しかし、爪折りは不要で履けてしまうと言う、測った様なドンピシャツライチサイズなのだ!

と言うのも、8Jに履けそうな225幅のタイヤなど、15インチではなかなかラインナップしているメーカーもないので、自ずと195か精々205を引っ張って履く事になる。

するとどうだろうか?

タイヤのサイドウォールはフェンダーとツラが合うのに、タイヤのトレッドの角はフェンダーの爪をギリギリ避ける様な位置関係が出来上がり、フェンダーは無加工のまま必須のローダウン&ネガティブキャンバーに、引っ張りタイヤでツライチと言うカッコイイ車の条件に矯正される事となる。

言い換えれば、これを履く以上はみんな同じ仕様になると言う危険性もあるので、個性を追及する人は避けるべきとも言えるのかも?(笑)

尚、そのまま履けるS系グレードと異なり、こちらもリアのみ3mmのスペーサーが必要となりますが、なんと大径ブレーキのグレードに履けてしまうと言う事が今回の適合調査により判明した。。。

私は15インチを履くためにSSPを選択したのですが、これならRSやNR-Aでも良かったわけですよね。

ちょっと複雑な気分(笑)

ツラの具合はこんな感じ。

真後ろから見ても完全にツライチですね。

ちなみになんですが、ただツライチだぞ~カッコよくなったぞ~!って単純な話だけでなく…

今回、この記事の中で紹介したホイールはいずれもハイグリップタイヤSタイヤを履いて、実際にサーキット走行までこなしていますが、どこにも干渉など発生していません。

駐車場でもハンドルは左右一杯に切れるし、サーキットでアクセル全開のまま縁石を蹴って跳ねても全く問題ないので、これらのホイールは全て”NDロードスターに完全適合”と言っても大丈夫そうですね(笑)

個体差もあるかもしれませんので、アライメントや使用するホイールスペーサーのサイズは目安とお考えください。

ホイールサイズのフィッティングを予測するのに便利な計算表も、以前RX-8のホイールチェックを行った際に作っていますので、下記からダウンロードしてご自由にお使いください。

ホイールだけを考慮した表は見掛けますが、キャンバーやタイヤサイズの変更まで考慮した物が無かったので、その辺の変更にも対応しています。

ホイールサイズ計算表(wheel_offset.xlsx<12.6KB>)ダウンロード

車種を問わず使えますので、入力されているホイールやタイヤサイズ、キャンバー角など、ご自分の車に合わせて変更してください。

今後も新しいホイールを買ったり、試着の機会や情報提供などがあれば追記や第2弾の記事で紹介したいと思います。