需要の低いネタを持って来るのが、うちのブログの定番の様になっていますが。。。

今日は初代マツダスピード・アクセラタワーバーを取り付けよう!ってネタです(笑)

2代目となるBL系のマツダスピード・アクセラやマツダスピード・アテンザの方は特に悩みはないと思いますが、どう言うわけか初代のBK系MSアクセラにはフロント用のストラットタワーバーの設定が無いのだ!

純正オプションメーカーのオートエクゼでは、既に廃盤となっているためカタログには載っていないが、BKアクセラ用にボディ補強パーツを展開しており、当然ど定番のストラットタワーバーがラインナップされていた。

しかし、同じBKアクセラなのに、初代のMSアクセラだけ”個別に”ページが用意されており、商品ラインナップも異なる。(一部共通)

ちなみに、BKアクセラ全車(マツダスピード除く)用には「MBK400」の品番で、良く見るタイプのフロントストラットタワーバーがラインナップされており、MSアクセラ専用は「MBM480」の品番で、前後がセットになったタワーブレースセットとしてラインナップされている物だけ。

こちらのセットに含まれるフロント用の構造は、標準装備されているプレートを頑丈にしただけと言った感じで、左右が連結されたバーの形状とは異なるセパレートタイプ。

メーカーの公式回答として、MSアクセラに一本棒のタワーバーは取り付け不可との事である。

んじゃ、無理矢理取り付けてみましょう(笑)

◆取り付け不可の理由を確認してみる

◆小加工で綺麗に適合させる方法

■取り付け不可の理由を確認してみる

まずはこちらをご覧ください。

こちらが、オートエクゼが過去にラインナップしていたBKアクセラ用のフロントストラットタワーバー「MBK400」です!

ご覧の通り、どこにでもあるお馴染みの形状をした、お手本の様なタワーバーですね。

説明書の記載では、一応「アクセラ BK系 全車」に適合となっています。

しかし、冒頭で述べた通りMSアクセラのみ専用ページが用意されており、そちらでは「MBK400」がラインナップされていなかった事と、このタワーバー自体の適合は「MSアクセラ除く」とされていました。

MSアクセラは通常のアクセラがベースとなっているため、フロント周りの外装こそ違えど、基本的な構造は共通のはずです。

つまり、ストラットタワー間の寸法も一致するし、ショックのアッパーマウントも同じなので穴位置も問題ないはずです。

とりあえず適合確認のために、そのまま当てて仮付けを試みる。

…が、確かに付かないのだ(笑)

しかし、それは寸法云々が問題なのではなく、バーが干渉してしまう部分がいくつかある。

ただそれだけの理由である。

例えば、バッテリーBOXの蓋などですが、まあ、それでも干渉するなら取り付け出来ないよねって思ったそこのアナタ!

納得出来ないのはまさにその部分ですよ!

オートエクゼの製品、特にタワーブレースセット等の類を買って取り付けた事のある方ならご存知だと思いますが、多くの場合、取り付けの指示に平気で「切り取ってください」「削ってください」「取り外してください」と言った記載がある。

NDロードスターのリアタワーバーなど、いや無理でしょ?みたいな所をバーが通るのですが、燃料ホースをガードしている鉄板を切れと、当然の様に書かれているじゃないですか(笑)

そしてアクセラに話を戻しますが、標準のBKアクセラのタワーブレースセットのフロント側では、かなり”難易度の高い形状”にバッテリーBOXを切れと明記されているのだ。。。

なのに、普通の一直線のタワーバー程度の物がMSアクセラにはそのまま取り付け出来ないからと言って、MSアクセラの場合はバッテリーBOXを削ってくださいと言った指示を書かないのは何故なのか?

やはり、本当に取り付けが出来ないって事なのだろうか?

そんな事は、考えるより実際に試してみればわかる事である(笑)


■小加工で綺麗に適合させる方法

まずはスタンダードなアクセラに、普通に取り付ける場合はどうなのか見てみましょう。

凄くシンプルな話で、左右のアッパーマウントを固定しているナット(アクセラの場合、標準ではボルトです)を3本取り外し、補強プレートを取り除いたら、その位置にタワーバーを乗せてナットで固定するだけ。

たったこれだけでタワーバーの取り付けは出来るので、お手軽補強パーツと呼ばれているわけです。

気に入らなければ取り外しも簡単です♪

中には若干複雑な物もあり、バルクヘッド側にステーが固定されていたり、それらを外すためにワイパーアーム下のカウルの着脱が必要になる場合もあります。

例えば今回のMSアクセラの例がそうで、普通のアクセラの補強版と違い、バルクヘッド側に接続されています。

カウルの下で、ちょうど赤丸の位置にボルト2本で固定されているので、まずはゴムモールを取り外してください。

意外と裏のクリップを丁寧に外すのが大変です。。。

このゴムモールは新品でも700円くらいなので、古くなっているならテキトーに引き千切って後から交換しちゃうのも良いかも?

カウルの両側には赤丸の様なキャップが付いているので、これを開けばビスで固定されているだけです。

ついでに、ワイパーアームの根元のキャップを開けば14mmのナットを外すだけでアームが取り外せます。

これらを取り外したらカウルの手前を上に持ち上げて爪を外し、そのまま手前に引っ張れば引き抜けます。

裏側のウォッシャーノズルのホースに注意してください。

カウルが外れたら、ストラットタワーの補強プレートを取り外すために左右のアッパーマウントのナットとバルクヘッド側のボルトを外してプレートを引き抜いてください。

取付方法そのものを解説するネタではないので、要点以外はサクサク行きますよ!(笑)

さあ、問題となるバーが干渉する部分ですが、こちらの赤い枠で囲んだ部分が邪魔になります。

インタークーラーのカバーには全く干渉しないので何も手を加える必要はありません。

この赤枠の部分はカウルに取り付けられているので、先程取り外したカウルを裏返すと、裏側から数本のネジで固定されているのがわかると思います。

ネジを外せば簡単に分離できるので、除去が完了したらカウルとワイパーアームは元通りに組み立ててOKです。

ちなみに、この取り外した部分が何なのかと言うと、カウルを伝ってきた水をインタークーラーの脇に落とす排水経路になっています。

とは言っても、雨が降るとこれがあっても普通にその辺に水を撒き散らしているので、あっても無くても大して変わりません(笑)

続いて、もう1つ干渉する部分がバッテリーBOXの蓋となっています。

試しに蓋を外した状態でタワーバーを取り付けてみると、全く問題なく取り付け可能である事が判明しました。

この状態でバッテリーの端子とバーのクリアランスも十分に離れていますし、端子自体もマイナス側となるので、気にならないなら蓋を外してしまっても構わないと思います。

ただ、見た目が良くないので、蓋を取り付けたい場合は上からバーを乗せて線を引き、思い切ってカットします!

私は糸のこで切り落として、切り口を棒やすりで整えました。

カウル周辺の着脱が手間ですが、要点は2ヶ所の干渉部分を撤去または切削加工と言う方法だけで、全く問題なくBKアクセラ用のタワーバーが適合します。

取り付け状態はご覧の通りですね♪

ビックリするほど綺麗に取り付け出来ているでしょう?

ちょっと見たくらいでは、何をどう加工したのか気付かないくらい。

加工したバッテリーBOXの蓋はこんな感じでバーを回避しています。

通常走行では問題ありませんでしたが、ちょっとピッタリ過ぎるので、サーキットなどを走るとエンジンが揺れて激しくぶつかるかもしれませんね。

心配であれば、もう少し大胆にカットすると良いかと思います。

社外品のアクセラ用タワーバーも、MSアクセラに非対応と書かれているのは同様の理由がほとんどだと思いますので、どうしてもタワーバーを付けたかった人は上記2点の加工を試してみてください♪

設計によっては、カウル側ではなくインタークーラーのカバーに干渉する製品もあるかもしれませんので、取り付け写真などを参考に、バーがどの位置を通るのか比較して選ぶと良いでしょう。

ちなみに、最大のデメリットとして、タワーバーを付けるとバッテリー交換が面倒になるのでご注意を(笑)