愛車を手放す時は悩みますよねえ?

飽きた、他にもっと気になる車が見付かったなど、今まで乗っていた車への愛着が薄れていたとしても、それまで大事に扱ってきている車、カスタムチューニングに拘っていた車などなど、出来れば価値の分かる人に乗ってもらいたい、少しでも高く売りたいなど。

とは言え、旧車スーパーカーの様に価格に期待出来る車を除いては、スペースを確保してまで買い手が見付かるまで長期保管するのは現実的ではありません。

なので、通常は下取りに出すとか、値の付く車なら買い取り業者にササッと買い取ってもらうのが一般的だと思います。

…が、保管スペースに困らない人、複数台所有で売った後にゆっくりと乗り換える車を選べる余裕のある方は、少しでも理想に近い手放し方が出来る様に、色々な方法を検討してみてはいかがでしょうか?

今回、実際に車を売却するにあたり、いくつかの方法で、どれが最も高く売れるのか、どれが一番安心か、どう言った手段が一番効率よく売却できるのか比較してみました。

個人的な見解も含まれていますので、参考程度にご覧ください。

◆一般と改造車専門の買取業者を比べてみた

◆個人売買で一番使えるサービスはどれだ?

◆掲載のコツは?売れる車はどんな車?

■一般と改造車専門の買取業者を比べてみた

車を売却する場合、まず同車種の比較的程度の近い中古車と比べてみますよね?

販売店の店頭価格を参考に売値を考えるとしても、残念ながら個人売買で店頭価格の様な金額は期待出来ません。

かと言って、買い取りの見積もりを依頼すれば、当然更に安いのは容易に予想出来ると思います。

個人売買をする時は、買い取り相場と店頭相場の中間くらいだと思うので、ついつい少しでも高く売ろうと欲を出したくなるところですが、個人売買だと色々とややこしいし、トラブルのリスクもあるため、もし買取業者が高値で買ってくれるのならさっさと売ってしまうのが賢い選択だと言えます。

さて、普通の車なら相場もなんとなく予想し易いのですが、買取店が嫌がる様な極端な改造車だったり、競技車両の様に特殊な車だとマイナス査定となる場合もありますし、減点されなくてもカスタムの内容や取り付けているパーツなども付加価値をどうか評価してほしい!と願うオーナーは多いはず。

最近良く聞くのが、そう言った改造車の販売ルートを持っていて、カスタムや装備品まできちんと評価してくれると言う「改造車専門」の買取業者です。

どれくらい差があるのか?本当に高く買ってくれるのか?

っつー事で、まずは”普通の買取業者”と”改造車専門業者”の査定額を比較してみる事に。

その前に、ちょっとお話を。

最近では、車の売却などについて検索していると「複数社一括査定」と謳ったサイトが沢山出てきます。

登録業者のリストを見ると、良く聞く有名な会社やいまいち良く知らない会社など、結構多くの買取業者に一括して見積もり依頼が出来るサービスだと言う事がわかりますね。

そう言ったサイトで見積り依頼フォームに必要事項を入力するわけですが、車種や年式、走行距離などお決まりの項目が並んでいるだけ…なのですが、改造車専門の方はカスタムの内容や取り付けているパーツを書く欄、写真を添付する欄などアピール欄が充実している印象です。

面倒臭いと言えばそれまでですが、色々と見て評価してくれるんだなと言った期待度は高まります!

ただ、ここで重要な注意点をお知らせしましょう。

実際に見積り依頼を出したわけですが、直後、当日から翌日に掛けてメールや電話で数社から問い合わせが来ます。

まあ、自分で査定をお願いしているわけですし、電話については希望のチェックを外しておけばメールだけで済むと思いますが、内容が問題なんですよ。

多くの見積もり依頼サイトには「概算価格をすぐにお知らせ」などと書いているのに、どの業者もメールや電話では目安となる買取価格など一切連絡してきません。

直接の実害はないものの、これはある意味詐欺ですよ(笑)

正式な見積りは当然現車を見てからと言うのは納得できるものの、とりあえずいくらくらいで売れる可能性があるのか気軽な気持ちで目安を確認したいのに、いきなり査定員が乗り込んで来るスケジュールの話し合いが最初の連絡になるなんて、ちょっと話が違うぞ?って感じるわけです。

ただ、メールについては「とりあえず目安が知りたい」と連絡しても返事がもらえないものの、電話の場合は口頭で訊ねる事が出来るので、ちょっと強めの口調で問えば数社は「大体いくら~いくらくらい」と言った回答を得る事は出来ます。

これね、普通の買取業者はまだわかるんですよ。

改造車専門店の方は詳細な内容や、写真まで添付して送っているはずなのに、目安の価格さえ「見なきゃわからない」の一点張りなので、それなら面倒な入力フォームなんて省いて「車を売りたいからここに電話して」って送信すれば済む事なんですよね。

詳細な入力項目を備えたフォームは無駄なシステムだと言えます。

そして何より、気軽に聞ける、期待させるって言うのが手なんだと思います。

実際の体験談ですが、最初の連絡が査定に行く日を決めたいと言った少々強引な話からスタートし、実際に査定の日を決めて車を見せたら、どの業者も「今日買いたい、すぐ買いたい」と言い始めるパターンとなっているので、試しにまともに取り合ってみたら”凄くしつこい”です(笑)

現金買取を謳っている場合など、業者によっては「これで!」と札束をチラつかせたりするので、急ぎで売りたい人、お金に目が眩む自覚がある人は要注意(笑)

私の場合は、余程予想外の良い価格を提示されない限りは即答せず一旦追い返しますが、気の弱い方だと押し負けて希望額以下で売っちゃったとか、売らないにしても長時間居座られて迷惑したなんて事にもなりかねません。

不安な方は安易に見積もり依頼をしないか、数名の友人などを付き添わせて牽制出来る様にしておきましょう。

まあ、向こうも商売なので、来た以上は手ぶらで帰りたくないと言う気持ちはわかりますけどね(笑)

さあ、上記の注意点を抑えたところで、実際にどれくらいの金額を提示されるのか2台の車で実例をご紹介しましょう。

約2年前に売却した車ですが、まずはニッサン・シルビア(S15)の見積もり例。

この車はディーラー整備の無事故車でグレードはスペックS、ミッションはAT、走行距離は10万km弱と言う、シルビアとしては極乗車になりますが、最大の欠点はボディをマットブラックに全塗装してある点です。

全塗装は無事故とは言え修復歴と同様に扱われるなんて話を聞いた事がありますが、どうでしょうか?

普通の買取店は4社が査定に来ましたが、4社とも回答は同じで「買取不可」との事。

わざわざ遠方から査定に来ているのに、大して車を見もせず、ものの1、2分眺めて”買取不可”の即答ですよ(笑)

つまり、0円って事です(笑)

内1社は自社内の廃車買取と言う方法で、1、2万円くらいにはなるかも…なんて話でしたが、要は車検残があるので残った保険料の払い戻しとか、税金関係の還付って事ですよね。

ちなみにこの当時、ヘッドライト単品をヤフオクで売った時の相場にも及ばない価格である(笑)

これに対して改造車の買取店は2社が査定に来ましたが、1社は10万円、もう1社は15万円との回答でした。

なるほど、通常値が付かない様な車でも、ちょっと需要に期待出来そうな車であれば値を付けてくれると言う事はわかりました。

 

次は最近売却した車ですが、マツダ・RX-8の例です。

この車は耐久性や信頼性の増した後期型のRSと言うグレードで、かつてのロータリーエンジンなら寿命なんて言われていた10万km走行ですが、エンジンの始動性も良くアイドリングも安定し、吹け上がりなども全く問題なし。

直前に計測した圧縮も良好で、そもそも所有している間に一度も故障などした事もないので、ロータリーのネガティブな一面を見る事なく別れを迎える事に。

ディーラー整備の無事故車で、ミッションは6MT、しかし極太タイヤを履かせるために前後のフェンダーを叩き出している車両。

公認取得しているので保安基準上は問題ないが、ボディの加工はどう見られるのか?

その他も、両席バケットシート車高調機械式デフなどを装備したタウンユースに適さない競技向け車両で、オーディオやエアバッグも付いていません。

…が、査定に来た普通の買取業者の6社がちゃんと値を付けてくれる事に驚き!

一番安かったのが80万円、一番高い査定額は110万円との事。(マジで売ろうかと思った(笑)

対して、改造車専門店は2社が査定に来ましたが、意外な結果となる。

1社は70万円を提示してきたのである。

これ、普通の買取業者の最低価格より安いですよ。改造車を高価買取と謳っているのに??

ちょっと意地悪して、普通の買取業者が80万円と言っていると伝えてみたら、じゃあ90万円でいかが?…って感じ。

雑な感じで何か微妙ですよね。

んで、もう1社が提示した価格は120万円と悪くない…が、期待するほど普通の買取業者との差は無いんだな~と。

それと、こんな事はあまり言いたくはないし、全ての業者に当て嵌まるわけではありませんが、普通の買取業者と比較して、改造車の買取業者の方は服装や言葉遣いがだらしないし、ちょっとガラの悪い印象を受けましたので、人によっては不快に感じる可能性があります。

2台だけで結論を出すのは難しいですが、この検証で得られた印象だと、マジで値の付かない様な車は改造車専門店、もしくは解体してパーツをバラ売りに。

普通の買取が通用する車なら聞き慣れない名前の業者より、安心感のある大手の買取業者に売却するのがいいかな?と。

尚、下取りは”買取よりマシ”な価格で引き取ってくれるのが一般的な認識ですが、新車にしろ中古車にしろ買おうとしている車が値引ける余裕のある車であれば、案外値引きを想定した範囲内で価格調整しているのが現実ではなかろうか?と言った印象。

実際にディーラーの営業に訊ねたところで”真実”を話すとは限らないので、憶測でしかないですが。

今回の例だとRX-8と入れ替えで購入した車がありますが、下取りの話になった際に「あのRX-8に期待するほどの値は付けてもらえないでしょう?」と訊ねたら曖昧な返事だけで笑って誤魔化されたので、つまりそう言う事だと思って良いかと(笑)

常識的な範囲のローダウンやマフラー交換くらいは問題なさそうだが、基本的に改造車の下取り価格は期待できないと考えておこう。

ちなみに、各車両の査定を依頼した時点での店頭価格の相場(比較的近い条件の乗り出し価格)は、シルビアが50~80万円、RX-8が160~180万円くらいです。


■個人売買で一番使えるサービスはどれだ?

今時はオークションやフリーマーケットのサイトは多いし、SNSで買い手を募集する事も容易な時代なので、余程奇抜な車を売ろうとしたり、思い入れだけで非常識な高価格を提示するなんて事を除けば意外とあっさり商談までは進む印象です。

…とは言え、SNSの場合はフォロワー数の影響を受けますし、運が良ければ人気のあるアカウントに拡散してもらえたりって可能性はあるものの、実際のところ過半数以上はたとえ自分のフォロワーであっても”何者かわからない”と言うのが現実です(笑)

疑いたくはないですが、世の中は良い人ばかりではないのでちょっと怖いですよね。

その点、ヤフオク!やメルカリなども全く知らない相手とは言え、運営がユーザーの本人確認をしていたり、支払いについては仲介をしてくれたりするのでSNSに比べると安心感はある。

でも、本当に怖いのは車を引き渡した後に名義変更をしてくれないとか、理不尽なクレームが来ないか心配と言った点。

また、買う側もオークションやフリマの個人売買だとローンが組めなかったりと、支払い面で現金一括だときついと感じる人も多そうなので、期待するほど高値では売り難い印象も受けます。

しかし最近になって、個人売買を販売店が仲介してくれるサービスが登場し、自動車ローンの取り扱いはもちろん、名義変更から納車までの手続きや陸送の手配などを引き受けてくれるなど、自動車個人売買の新たなスタンダードになろうかと言う時代に突入しているのをご存知だろうか?

実際に思い付く範囲でいくつかのサービスを試してみた。

実際に利用してみて感じた事を正直にお伝えしておりますので、個人売買を検討している方の参考になれば幸いです。

 

○メルカリ

希望の即決価格を提示しておき、買い手は値切り交渉など直接商談する事も可能なフリマサイトの大手。

実際に出品してみたところ、いいねは大量に付くが問い合わせはバラ売りの希望や非常識なレベルの値切り交渉くらいで、まともな問い合わせはほとんど来ない(笑)

アクセス数については初日は一気に伸びるが2日目以降は急激に落ち込む感じである。

そして何より手数料が結構デカいので、売れたとしても差し引けば買取業者に売った方が良いのでは?と言った感じでお得感は低い。

なんと、売れた際の手数料は成立価格の10%となっており、10万円で売れば1万円、100万円で売ったら10万円も引かれるって事である。

ヤフオク!の場合も主なカテゴリーは手数料の割合に大きな違いはないが、自動車などのカテゴリーは定額となっており、1回の出品で決まるなら出品手数料と落札手数料を合わせて6000円程度となっているので、やはりメルカリは手数料が最大の欠点だと言えます。

パーツの売買には最適だが車体の売買となると、利用者の層を考えると50万円を超える様な出品物は不向きかな?と言った印象。

また、何より不安になるのが”説明を読まないユーザーが多い”印象を受ける点。

説明欄にハッキリと明記している事をわざわざコメント欄で質問してくる人の多い事(笑)

真面目に回答しても、それさえもちゃんと読んでくれるのか不安になるので、不具合のある車を売る場合には正直に詳細を書いていても後から理不尽なクレームが来る恐れがある。

とは言え、結局2ヶ月出品しても売れる気配はなし。

 

○ジモティー

コンセプトは地元のユーザー同士で物をあげたり貰ったり、売ったり買ったりと言ったローカルな交流がメインの様に見えるが、意外な事に全国を対象にやり取りする事が多い。

以前は場を提供するに留まっていたが、最近になって決済の仲介サービスなども導入され、フリマサイトらしくなってきた。

また、車を含め高額商品は、電話番号と身分証明証の本人確認が済んでいるユーザー同士でしか問い合わせが出来ないシステムなので安心感はありますね。

掲載は無料で手数料も無料(掲載オプションや決済手数料は別)で、原則掲載期間に制限もないので売れるまで年単位で放置と言う事も可能であるが、ヤフオク!やメルカリに比べると機能やレイアウトが洗練されておらず、出品するのも探すのも、見難い、使い難い、おまけにサイトの動作も重いと感じるのが正直な意見。

週末などはアクセス負荷に耐え切れずサーバーがダウンしている事もあるので、もうちょっと頑張ってほしい(笑)

ただ、サポートは余計な干渉はしてこないし、問い合わせると対応も早く、凄く親切に答えてくれるので好印象です。

とは言え、アクセスはそこそこながら問い合わせの数は少ないです。ただし、問い合わせの質は良い感じ。

本気で買う気のある人しか問い合わせて来なかったので、後は価格や条件など商談がまとまるか否かが焦点でしょう。

ちなみに、シルビアは出品から約1ヶ月後にジモティーで交渉が成立し、千葉県からお越しの方が即決してくれました。

なんと約50万円で売れました。

 

○ガリバーフリマ

ガリバー自体は大手の中古車販売業者として良く知られていますが、個人売買の仲介サービスは意外と知らない人が多いらしい(笑)

最大の特徴は、ガリバーが取引を仲介してくれると言う点で、それが一体どう言うメリットになるのか?

仕組みを簡潔に説明すると、紛れもなく自分で買い手を探す個人売買であり、フリマサイトと同様に自分で写真掲載や説明文を投稿する必要があるわけですが、契約が成立したらガリバーが干渉してくるシステムです。

商談成立価格でガリバーが一度買い上げ(見掛け上)して、その金額でガリバーが相手に売ると言った感じの流れ。

つまり、見掛け上は中古車販売業者が車を売っている事になるので、なんと自動車ローンが組めると言う特徴がある。

ローンが組めると言う事は、まとまったお金が用意できない人でも買い易い事を意味するので、通常の個人売買より少々高くても決まり易い可能性がある。

また、陸送の手配や車両を譲渡した後に心配な名義変更などの手続きまで全て引き受けてくれるサービスもあるので、売れた後はガリバーに丸投げしておけば全て完了すると言った手軽さは最大の魅力だ。

おまけに、買い手にもメリットがあって、ガリバーが仲介するので万が一欠陥などがあっても保証が付いてくると言う点は嬉しい。

ただ、コレは本当にメリットばかりなのか?

少し調べてみると手数料が高い事に気が付く。

まあ、これだけのサービスを考えると仕方がないとも思えるのだが、なんと買い手にも手数料を請求する様なのである(笑)

売り手は手数料分を差し引かれる事を考慮した価格を付けて売り出せば良いだけだが、買い手は表示価格に期待して買ったところ、手数料が上乗せですよとなるとなんだか騙された気分にはならないだろうか?

そしてもう1つ気になるのが、ガリバーが提携している自動車ローンの金利。

これじゃ、銀行でフリーローンを組むのと変わらないのでは…?と言った感じの高めの設定である。

強いて言えば、年収に不安がある方でも銀行と比較して審査に通り易い、くらいの話ではないかと。

実際ね、サービスの内容は自動車売買に特化しているので、優秀なのは間違いない。

しかし、上記の手数料や金利が少々気になる点、そしてもう一つ気になるのが余計な情報や過干渉である。

ユーザー登録したその日からメールは大量に届くし、車を出品すればこれまた電話やメールが頻繁に飛んでくる。

「出品中のお車の件で確認を…」と連絡が来るので当然答えるわけですが、何度答えても違う担当者から連日の様に同じ用件で連絡が来るので、社内の情報共有はどうなってるんだ?と(笑)

加えて、出品ページがどの様に表示されているのかと思い、ログインせずに閲覧してみると「この車は相場よりやや高いです」とか、妨げになる要らぬ情報を表示していたりと、何かと不都合な事が多い。

更には、メールで「値下げしてみませんか?」が数日置きに届くのである(笑)

あくまでも、出品されている同車種の平均を見て安いだの高いだのと表示している様なので、売れる自信があるなら値下げの必要はないが、車を探している買い手の視点から見ると「なんだこの車、高いのか」と思われてしまう可能性はあるので、やっぱりなんだかなぁ…と言った感じ。

そして最大の欠点ですが、大手企業が運営しているとは思えないレベルで、異常な程アクセス数が少ないです(笑)

1ヶ月出品していましたが、アクションを起こさないと2週間経っても10件足らずしかアクセスがなく、SNSで公開した後にどうにか200件を超えた程度。

早々と切り上げてヤフオク!に出品する事にしました。

もちろん、ガリバーフリマですぐに売れたと言う方や、高く売れたと言う報告も見られるので運もあるのかな?とは思ったのですが、良く見るとSNSのフォロワー数が結構多い方が過半数を占めるので、結局SNS頼りなのかな?なんて。

ちなみに、随分昔から存在するウルゾーだとか、似た様なサービスでトヨタ自動車が運営するTGRトレードと言ったサイトもありますが、後者は主に競技車両の個人売買に特化しているもので、覗いてみましたが掲載数が極端に少ないので、現状ではちょっと頼りない印象です。

自動車の売買に特化したフリマサイトと言う事もあり、サービスの内容は優秀なので、どれも知名度が上がって流行れば主流になる可能性はありますが、今はまだ単独で使用しても期待出来そうにありません。

 

○ヤフオク!

なんだかんだで、やっぱりヤフオク!が最強でしょうか。

何と言っても運営の圧倒的知名度の高さ、老舗と言うだけあって圧倒的にユーザー数も多く、とにかくアクセス数が他サービスとは比較にならない。

ウォッチ登録や問い合わせの数は、アクセス数に対する割合で考えるとメルカリ以下なのですが、アクセス数の桁が違い過ぎる。

なんと、RX-8を出品して2時間も経たずに即決終了し、約150万円で売れました。

ガリバーが「お前の車、ちょっと高いよ」と言っていた価格より遥かに高いのに、短時間で即決されています(笑)

ヤフオク!のアクセス数なんですが、僅か2時間でアクセス数は5000を超えているのに対し、メルカリは2ヶ月出品して600弱と言う桁違いの結果に。

機能性云々では実際のところメルカリと大きな差は無いと思われますが、やはりユーザー数の違いや客層の違いがあるのでしょうか。

何度も言いますがアクセス数が最大の特徴でしょう。数に勝るものはないと言った印象です。


■掲載のコツは?売れる車はどんな車?

車に限った話ではありませんが、やはり車が良く見える様に綺麗な写真を用意したり、外観や内装、アピールポイントなど、車に興味を持ってくれた人が詳細を確認し易い様に配慮するのが一番です。

早い話、自分が買おうと思ったら、車のどう言う部分を見たいのか、どう言う情報が知りたいのかと考えて掲載すれば多くの人に”それ”は当て嵌まると思います。

まずはやはり外観ですね。

フロント・サイド・リアビューと車を1周して撮影すると良いでしょう。

良いカメラで上手い人が撮れば良く見えるのかもしれませんが、並の撮影では立体感も乏しく細かいディテールは確認し難いので、色々なアングルで撮影する事で車の雰囲気が伝わり易くなりますよね。

深リムコンケイブのホイールなどは、アングルを変える事でリムの深さやスポークの反りなど、迫力も伝わり易くなると思うので、アピールポイントだと思うなら後からホイールのアップなどを追加するのも効果的だと思います。

続いて内装です。

どんなに外観のカッコイイ車でも、内装が汚いとちょっとなぁ…と買う気も失せちゃいますよね。

何しろ外観は自分好みに変更も出来ますし、再塗装などを前提としていればクリア剥げや色褪せがあっても気にしないって人もいるかと思いますが、なかなか内装をクリーニングする人は少ないですし、単純にゴミが散らかっているだけでなく汚い配線処理や雑な加工なども後から手直しするとなると大変です。

私の場合は車が凹んでいてもそれ程気にしないが、内装が汚いのには耐えられないタイプなので、車内には荷物を載せっ放しにしませんし、飲食さえしないので比較的綺麗だと思います。

ゴミが散らかっている人はもちろん、荷物を載せっ放しにしている人や、泥や埃で汚れていると言う人は綺麗に清掃してから撮影しましょう(笑)

また、面倒臭いと思うかもしれませんが、説明欄にコンディションやチューニングの内容などをなるべく詳しく記載しておくと、余計な質問の手間も省けます。

ただ、ダラダラとあなた自身の車への思い入れなどを語っても仕方がない(誰も興味がない(笑)ので、仕様や装備品をリストアップして、不具合や特殊な部分など詳細説明が必要な事を文章で説明するのが良いでしょう。

そもそも、本当に大切にしていた車や、しっかりメンテして管理されていた車は”実車を見ればわかる”事です。

見ればわかると言う理由の一つとして、無視出来ないのは書類関係。

車検証などは当然ですが、取り付けているパーツの説明書や性能証明(保安基準適合証明など)の書類があるかないかでその価値は全く違います。

例えばバケットシートやマフラーなど、どんなに高価な有名メーカーの物を装備していようとも、車検時に書類の提出を求められます。

保安基準に適合したパーツであっても、現在の基準ではその証明書が確認出来ない場合は車検に不合格となりますので、書類を紛失している場合の扱いは保安基準不適合と同じと言う事です。

つまり、書類が無いと車検時には元に戻す必要がありますので、どんなに素晴らしいチューニングが施されていてもその価値は半減すると思った方が良いです。

何より、売り手は良いですが、買い手は買った後に必ず苦労するので、お互いに良く確認しておきましょう。

そして買取業者の査定でも、個人売買でも効果絶大なのが”こう言う部分”です。

何より”保安基準適合”と言うのは多くの人が求める条件だと思いますが、際どいのか(車検時の手直しが必要など)、全然問題ないのかは結構違うもの。

車検証の備考欄には、ちゃんとディーラーなどの認証工場で整備や車検を受けている車両なのか、個人でメンテをしてユーザー車検に持ち込んでいるのかなどが分かる様に記載されています。

認証工場で整備を受け、点検記録簿がちゃんと保管されている車は常に保安基準を満たしている事を意味していますし、しっかりした車両管理が行われている証明にもなりますので、もしこう言ったプラスとなる情報があるならば、積極的にアピールしておいた方が売れ易いでしょう。

他には、少々特殊な情報が有効な車種もあります。

私個人の意見ですが、レシプロエンジンロータリーエンジンもそんなに変わらないと思います。

コンディションを保ちたければしっかりメンテが必要なのは同じですし、それなりの走行距離になればエンジン内部の摩耗なども進むので、圧縮が低下してきたり、オイル消費が増えてきたり、その他ちょこちょこと補機類の故障なども出てくるでしょう。

にもかかわらず、レシプロの車に対して圧縮のコンディションを訊ねる買い手は少ない(笑)

対して、ロータリーを欲しがる層は、必ず圧縮を訊ねてくる。

んで、良く見掛けるのが「数値」だけ伝えて、質問した方もそれで納得しているところ。

これね、ちゃんと日付と測定結果の書かれた用紙などを確認してから決めた方が良いですよ…(汗)

だって、口頭で伝えて納得するのなら、私だって「新品同様!オール9.0です!」とかテキトーな事言いたいのが本音ですもん(笑)

もちろんそんなセコい事はしませんが…。

また、用紙を見せてもらっても、測定時に高粘度のオイルを使用したり、一時的に添加剤などを入れてしまえば誤魔化せてしまえると言う点には注意が必要です。

走行距離に対して、不自然に良好な結果を伝えてくる売り手には用心しましょう。マジで。

証明出来る書類もないのにオーバーホール済みだとか言う類も同様です。

特に不具合のない車で少しでも良く見せようと小細工をする程度なら大した問題にはならないと思いますが、そんなセコい事をして売った場合、本当に圧縮が限度値を外れている様な車だと、引き渡し後に必ずトラブルが出ますので大事になりますよ。

認識していながら意図的に隠そうとしているなら詐欺ですからね。

たまに怪しい中古車屋さんとかで聞くでしょう?

結構走っている車なのに、圧縮が8後半だとか9だとか平気で言ってるの。

それって本当?

小細工なしで測定した場合、10万km走行のRX-8の圧縮がどんなものなのか真実をお伝えしましょう。

現実には、前期型はイメージ通りのちょっとヤバめの値が出るそうなので、後期型を検討している人にしか参考にならないかもしれませんが(笑)

小細工なしで、マツダ純正オイルを使ってディーラーで測定してもらった結果は、基準値の250rpm換算で平均7.5を超えるくらい。

特別良い値と言うわけではありませんが、10万kmと言う走行距離を考えるとかなり優秀な値だそうです。

酷使はしていましたが、走る度にオイル交換をしていましたし、2000~3000kmの頻度でスパークプラグを交換、普段の走行時でも3000rpm以上を常用すると言った感じで、所謂”カーボンが溜まらない管理”を意識していた結果なのかな?と。

ロータリーをこれから所有しようと考えている人は、普段からそれなりにきっちり回して、点火系のコンディションはシビアに管理すると良いかと思います。

尚、後期型の10万km前後の平均値は7前半くらいだそうで、前期だと7を下回るか手遅れとなっているのが当たり前だとか。

サービスデータによると、標準値8.3、限度値6.8、許容の室差1.5、ローター差1.0となっており、この基準を外れた場合は”オーバーホールの目安”となるそうです。(RX-7は基準値が異なるかもしれません)

“あくまでも目安”であって、少々外れたからと言ってコンディションが問題ないのならO/Hの必要はない。

主には、調子が悪い!って事で計測した結果、基準を外れていましたって場合に要O/Hだと言った感じだそうな。

どれも一概には言えませんので、車を売りたい人、買いたい人は参考程度にお考えください。