新車を買おうと思ったら、ボディカラーやオプションやらと悩みますよね。
まあ、ディーラーオプションは後からどうにでもなるので、無理に新車契約時に焦って付ける必要はありませんが、後付不可と言われるメーカーオプションや各グレードの専用装備は慎重に検討する必要があります。
個別に品番もあるのでメーカーオプションの後付は全てが不可能と言うわけではないが、後から付けようと思ったら構造的に難しい物、莫大な費用が掛かる物、物によっては修復歴が付く事を覚悟でボディを切ったり貼ったり、構造変更の申請が必要だったりと、通常のディーラーではほぼ間違いなくお断りされる様な作業を伴うパターンが多いので、営業担当者からもメーカーオプションについてはかなり詳しく説明を受けるはずです。
とは言え、車に住むわけではないので、オプションの1つや2つ選択を誤っても、あなたの人生が暗く辛いものになるわけではないので気楽にいきましょう(笑)
90年代くらいまでは、車のグレードと言うのは社会的にも重要な意味を持ち、こぞって最上級グレードを買うと言う時代もあったが、現在は西暦2021年。
グレードや排気量でマウントを取る方が恥ずかしい時代なので、気にせず好きなグレードを買いましょう!
…とは言っても、実際のところお得なグレードと、そうでもないグレードが存在するのは事実。
今日は2021年5月現在での、ND5RC型マツダ・ロードスターのグレードを比べてみたいと思います。
(追記:2022年4月26日)
1年間乗ってみて感じたオススメのオプションや不要なオプションはこちらの記事で紹介していますので、購入を検討中の方は是非合わせてご覧ください。
関連記事:NDロードスターにオススメのオプションと不要なオプション
■RSの位置付けは?ベースグレードは2つある?
NDロードスターは、選択可能なボディカラーも含め、グレードによって外観上の差はない(NR-Aのみハイマウントストップランプのカバーが黒のみ)ので、気にせず好きなグレードを選んでも見劣りする心配は全くない。
ただし、内装やメカニズムに関する部分での差異は当然あります。
まずはベースグレードに目を向けてみたいと思います。
NDロードスターが登場した直後からベースグレードは「S」と言われており、どこのサイトを見ても意見は満場一致と言った感じでしたが、マイナーチェンジ後に追加された「RS」が登場した際にコイツの位置付けについて噂や憶測が飛び交っていた。
完全に別物扱いだった「NR-A」はRSのベースグレードに相当するのでは?と言った感じ。
言い換えれば昔の1.6Lと1.8Lの2本立ての様に、同じ1.5LのNDでも2系統あると言う見方だ。
結論は後述するとして、SとNR-Aのそれぞれがベースグレードではないかと言われる理由は何なのか?
「S」と「NR-A」を比べてみる。
まず、この2つのグレードは、どちらもカーナビやインフォメーション機能を備えたマツダコネクトが付いておらず、ミッションはMTのみでATの設定は無し。
エアコンはマニュアルエアコンとなっているが、昔のガチャガチャレバーではなく、上位グレードのオートエアコンと比べても「オート」モードが無いだけで操作性などは何も変わらない。
強いて言えばボリュームスイッチのベゼルが黒くて安っぽく見える程度だし、どうしても気になる場合はアフターパーツでカバー出来る。
しかし、シートヒーターなどの快適装備がオプションでも付けられないと言う欠点はある。
この2つは「素」のロードスターを味わうグレードだと言う認識はありますが、SとNR-Aでは約15万円の価格差となっています。
NR-Aの場合、Sより酷い部分では本革巻きなのが救いだがステアリングにリモコンスイッチが装備されていなかったり、シフトノブがまさかのウレタン製と、今時は軽自動車でも見掛けない悲劇の様なグリップが平然と装備されていたりする。(簡単に追加や交換は可能なので致命的な欠点とは言えない)
しかし、Sの装備に加えて前後共にブレーキの大径化(F258mm/R255mm→FR共に280mm)、ビルシュタイン社製の専用ダンパー(Cリング式車高調)やリアスタビライザ、フロントタワーバー、リミテッド・スリップ・デフなどのスポーツ走行に適した装備が追加されているので、まあ15万円の差は納得の価格差だと言えるでしょう。
じゃあ、パーティーレースに参加する予定もなく、好き勝手にチューニングやカスタムをする前提なら「S」で良いんじゃないの?って思うだろうが、実はここにNDロードスターのグレード系統を2本立てにする大きな違いがある。
マツダの公式サイトにもカタログにも記載されていない、通常モデルとNR-Aに関する大きな違いが”隠れている”ので、SとNR-Aはカスタムするなら大差ない様に思えてしまいますが、その違いはデフです。
Sの上位にはSスペシャルパッケージとレザーパッケージ(以下SSP、SLP)が存在し、こちらにはLSDが標準装備(AT除く)となっている。
NR-AとRSにも当然標準装備で、これは全グレード中Sだけがオープンデフと誤解し易いのですが、実はデフその物の”サイズ”が違う。
写真などで下回りを見ると、NR-Aのデフケースにはフィンが追加されている程度の違いに見えるが、実際にはケース自体も大きいし、当然中身のサイズも大きくなって効き方や耐久性に大きな差があり、アバルト・124スパイダーもNR-Aと同じタイプの大きいデフを装備している。
RX-8の前期・後期の差みたいに、冷却効率UPのためにカバーにフィンを追加しましたとか、そんな小さな差ではないのだ。
後からデフを大きなサイズに載せ替えようと思ったら、当然だが15万円程度では収まらない。
車高調やスタビライザなどは追加や交換で手軽に対応出来るので問題にならないが、デフだけはそうもいかないので、本格的に競技に参加する人、走行会でガンガン走り回りたい人は、必然的にNR-Aが最有力候補と言う事になる。
ただ、Sを選ばずにSSPを選ぶ人の方が多い様に、走り重視でも見た目の豪華さや快適装備は欲しいと言う人にとって、NR-Aは質素で物足りない。
そこで登場したのが最上級グレードの「RS」だと言う話で、RSの装備内容を見るとNR-Aと共通している様に見えるため、これがNR-Aの上位に当たるグレードではないかと噂されていた。
ブレーキも大きいし、タワーバーやビルシュタインのショックも付いており、レカロシートで猛烈にパフォーマンスをアピールした様なグレードなので、当然RSにもNR-Aと同じ大きいデフが装備されているだろうと予想されていたのですが、あろう事か実は通常モデルと同じ小さいデフが付いている(笑)
つまりRSは単なるSの上位グレードであって、結局のところNR-Aだけが完全に別物と言う結論になります。
じゃあ、このRSは一体何のために遅れて出て来たんだよ!
結局単なる見た目重視のグレードって事なのでしょうか。
仮にデフがNR-Aと同じだったとしても、RSの場合は本当にサーキットを走る人にとっては”余計な物”が付いている損なモデルと言わざるを得ない。
専用のレカロシートは見た目が良いので、街でもスポーティに決めたい人、ワインディングを軽快に走りたい人には最適だが、本気で走るとやはりフルバケットシートに勝る物はなく、交換前提となると勿体無い装備だ。
NR-Aに比べてレザーの内装やシートヒーター、マツダコネクトなど快適装備も満載だが、その価格差が70万円を超えるとあっては、仮に豪華版NR-Aが欲しいと思ってもSSPを買ってレザーのパネルとデフを載せ替えた方が断然安いと言えるので、競技やサーキットでガンガン走りたい人にとってはRSがお買い得グレードとは到底思えない。
また、通常モデルの豪華版と言う正体が明らかになったのにATの設定が無いため、スポーツカーもATが主流になりつつあるこの時代にこのパッケージでは、恐らく本当に乗りたがる層が乗れない可能性が生じてしまうので「誰もがしあわせになる」のキャッチフレーズには違和感さえ覚える。
MT一本でコアな層に絞っているのならいっその事、RX-7のスピリットRの様に両席フルバケットシートでも良いんじゃないかと思う。
どうせリクライニングなんてほぼできやしないんだしね。
ただね、もしサーキットを走らないのであれば、私は迷いなくRSを買ったと思います(笑)
何故かって?
どう見ても、カスタムせずに素で乗るなら、一番豪華で内装の見た目もかっこいいのはRSでしょう!
■スペシャルパッケージとレザーパッケージはどちらがお得?
ロードスターの全グレード中、最も売れるのがSスペシャルパッケージだそうです。
ベースグレードを除くと最も安いモデルであり、マツダコネクトが使えるのでカーナビやバックカメラも追加出来る点や、オプションで人気のシートヒーター(セーフティパッケージに含まれる)の追加も可能だし、セーフティパッケージが選択可能なので安全面でもベースグレードより優れている。
これらの機能を不要と言う人もいるが、重量増は大した事もなく付いていて困る物ではないので、選べるならあった方が良いに決まっている。
使ってみると分かりますが、幌を閉じていると後方は見えにくいし、斜め後方なんて完全に死角になりますからバックカメラやクリアランスソナーがあると便利です。
まあ、ソナーやカメラが”本当に必要”な人は免許を返した方が良いとは思いますけど(笑)
次いで売れ筋のグレードがSレザーパッケージだそうですが、SSPとSLPの価格差は約30万円となっています。
この30万円の差は何か?
SLPはその名の通り、内装がレザー張りで豪華になっている点が大きな特徴ですが、実はセーフティパッケージ(シートヒーター含む)が標準装備となっています。
では、同等のオプションを付けて比較したらどうなるでしょうか?
SSPにセーフティパッケージを付けると、レザー内装以外の差はありません。
この時の価格差で約23万円となります。
つまり、レザーの内装に23万円相当の価値を感じるならSLP、その差を感じないならSSPと言う事になると思います。
それでは23万円の差をご紹介しましょう(笑)
まず、こちらがSSPの内装です。
実はSLPを購入すると、シートがファブリックからレザーに変わるのが一番大きな変更点であって、他に目立った変化と言えば唯一ここのデコレーションパネルくらいでしょう。(細かい部分は後述)
SLPのデコレーションパネルはご覧の通り、ステッチ入りのレザー張りとなっています。
この程度の差か?と思うかもしれませんが、実はこの差が結構大きく、SSPを買った後にSLPを見てしまうと精神的なダメージがキツイ(笑)
その最大の理由はココなのですが、SSPはプラスチックの内装と言うのでドアパネル側も全部プラスチックだと思うわけですよ。
何と言っても23万円も差があるわけですからね。
しかし、実際のSSPはドアパネルはSLPと同じステッチ入りのレザー張りで、助手席正面のデコレーションパネルだけがプラスチックと言う仕様から、デザイン・質感の調和が取れないので見ているとモヤモヤする。
幸いにも部品を買って交換する事は可能なので、ど定番のカスタムメニューとなっていますよね(笑)
その他は一体何が違うのか?
地味な部分ですが、コンソールのアームレスト兼小物入れの蓋が違う。(写真はSLP用とSSP用の比較)
ステッチは入らないので見掛け上は大きな差がありませんが、SLP用はクッション入りのレザーになっているのに対して、SSPはしぼ型押しのレザー調プラスチックなので、肘がゴリゴリして痛い(笑)
これも部品単体で購入してアップグレード可能です。
更に、どうでも良い部分ですがスカッフプレートが違う。(写真はSSP)
SLP用は、ちょうど切り欠いている形状の部分に、2本のステンレスプレートが追加されます。
ドアを開けて見せたい人には良いかもしれませんが、わざわざ交換するほどのドレスアップ効果はない印象。
でも、一応ここも買えます(笑)
その他は、写真はありませんがサンバイザーがペラペラの板から、革巻きの厚いタイプになっており、ここも交換は可能ですがバイザー形状が違うためヘッダートリムAssyでの交換となります。
また、言われなければ気付きませんが幌が違う。
SLPの幌はインシュレーター付…、簡潔に言えば二重構造で遮音性に優れるとの事ですが、地味すぎて大きな差はないし、オープンカーなのでね…(笑)
ちなみに、レザーのシートは流石に高価ですが、その気があればパーツリストに供給品番は存在するので交換は可能。
ただ、ここまでやるともはやSLPなので、最初からSLPを買った方が安上がりですが、安価に仕上げようと思えば”皮”だけ買ってファブリックと張り替えるって手もあります(笑)
当然ですが、超お勧めしません(笑)
と言う事で、SSPとSLPを比較した際に高価なシートや幌は除外して、視覚的に効く部分をSLP相当にグレードアップした場合、どれくらいの価格差になるのか見てみようと思います。
一番効果的で最大の差と言えるのがデコレーションパネルで、部品単品で購入した際の価格は約43000円。
交換も簡単なのでお勧めし易い。
品番は「N380-64-280 04」が後期のシルバーステッチ、前期の赤ステッチは「N247-64-280C 02」となっています。
続いて、交換するとちょっと快適になるのでお勧めしたいコンソールリッド。
こちらは見掛けのわりに意外と高く、約13000円となっております。
品番はRFと共通の「N243-64-450 02」です。
他はぶっちゃけ要らない気もしますが、気になると言う人が意外と多いサンバイザーはヘッダートリムAssyで約28000円、品番は「N315-68-09Z 02」となっており、こちらもRFと共通品番です。
スカッフプレートは左右セットで約16000円となり、それぞれの品番は右側「NF7R-68-710 02」左側「NF7R-68-720 02」となっています。
上記の部品を全てアップグレードした場合の総額は約10万円となるので、残るレザーのシートに差額分13万円の価値を感じるかどうかでSSPかSLPかと言った感じでしょうか。
ちなみに、個人的な意見ですがシートはファブリックの方が良いと思いますよ。
なんと言ってもレザーシートは、夏はヤケドしそうな程熱くなりますし、冬は氷の様に冷たくなります。
シートの見た目まで重視するならSLP、実用重視ならSSPを部分アップグレードするのがお勧めです!
ですが1つだけ注意点があり、オプションのブレンボのブレーキキャリパーは、SSPでは選択出来ません。
ぶっちゃけ、見た目以外の理由でロードスターにブレンボの大径ブレーキが必要かどうかと言われると微妙なので、性能的なデメリットとは思えませんが、どうしてもブレンボが欲しい!と言う人はSLPを選びましょう。
尚、余計なお世話かもしれませんが、人気のアルカンターラのオプションはよ~く考えた方が良いかもしれません。
少なくともSLPにアルカンターラを後付するのはデザインの観点からも愚行と言わざるを得ない。
好みと言うなら止めはしないが、アルカンターラのフルオプションにしても、座席はレザーのままだし、そもそもコンソールはレザー調のプラスチックで小物入れの蓋だけバックスキン風になるのは調和が乱れる。
何しろ、SLPの売りであるはずのレザーをアルカンターラに総交換するのであればSLPを選ぶ理由が無い。
そんな事をするならSSPで良いと言えるし、恐らく一番相性が良いのはナッパレザーとアルカンターラのシートを装備したRSではないだろうか。
ただ、ちょっと気を付けなければならないのが、単品でも結構高価だがどれか一つだけアルカンターラなんて選択は返ってみすぼらしくなるので、やるなら全部替える事になる点でしょう。
■目的別のお薦めグレード
さあ、ここまで各グレードの違いを比較したところで、どれがおお薦めなのか、どれが一番お買い得なのか考えてみようと思いますが、実際には好みや用途にもよるのでどれが一番優れると断言出来る物ではありません。
でも、それでは話にならないので、ちょっと目的別に分けてみましょう。
まず注意点として、S・NR-A・RSの3グレードはミッションがMTのみの設定となっているため、AT限定免許の方や、ATを買いたいと言う人の選択肢からは除外されてしまいます。
ただ、ATに拘るわけではなく、免許のAT限定と言うのが引っ掛かっているだけと言うのであれば、オプションだと思ってこの際限定解除しちゃうと言う選択肢もありではないでしょうか(笑)
詳しくは最寄りの自動車学校に問い合わせてみると良いかと思いますが、大体5~7万円程度の費用で免許証をアップグレードできますよ♪
さあ、それでは目的別に分けて見たいと思います。
価格重視
コストパフォーマンス重視で、ただロードスターに乗りたいと言う人には「S」か「Sスペシャルパッケージ」でしょう。
ただし、ATが良いと言う場合は「SSP」が最廉価グレードとなります。
どちらがお勧めかと言われると、セーフティパッケージのオプションもナビも要らないと言う場合は、モニター自体が無駄でしかないので断然「S」と言う事になりますが、最低限カーナビくらいは欲しいと言う場合や、やはり安全性は重視したいと言うのであれば、オプションの幅が広い「SSP」がお勧めです。
価格はSが約260万円、SSPが約282万円(ATは約293万円)となっており、価格差は約20万円ですが、当然オプションを付けるともっと差が開きます。
何も付けないベース価格の差額20万円は、正直言うとその価格差に見合った価値は無い気がするので、お買い得感から言えばSの方が良い気はします。
ただし、オプションを付けたくてもSにはほぼ何も付けられないと言う致命的な欠点があるので、その点は良く考えて検討する必要があります。
豪華仕様
豪華な仕様が良いと言う人は、革張り内装で落ち着いた大人の雰囲気がある「Sレザーパッケージ」か、スポーティーでワクワクする仕様の「RS」がお勧め。
走りも重視するなら、デフに違いはないもののブレーキサイズはRSの方が大きいので、発熱に対する容量や耐久性を考慮するとRSの方が上でしょう。
安全性や快適性については、どちらもマツダコネクト搭載でセーフティパッケージも標準装備、シートヒーターも使えますので機能的な差はありません。
どちらも内装はレザーなので、見掛け上の大きな違いはレザーのシートか、レカロのスポーツシートかと言った違いと、ATが良いならSLPしかないと言う点。
スポーツシートとは言っても、安っぽかったり、仰々しいデザインと言うわけでもなく落ち着いた高級感のあるデザインなので、幅広い年齢層に受けは良いと思いますよ。
レカロのシートに約20万円差の価値を感じるかどうかで選ぶ事になりそうですが、もし後からレカロのシートを2脚付けようと思ったら20万円ではとても収まらないので、そう言う意味ではお買い得感のあるグレードかと思います。
ただ、サイドのサポートが盛り上がっている構造からも乗降性はやや悪化しますので、屈んで乗り込むのがキツイと言う年配の方や、スカートを着用する女性の方にはSLPの方が良いかもしれません。
走り重視
走りを重視するなら迷わずNR-A一択!
…と言いたいのですが、走りを重視と言っても本格的に競技使用を目的とした”特化”なのか、趣味でサーキット走行はするけど、普段の足として使いたいから多少の装備は欲しいと考えるのかで随分違います。
後者ならSスペシャルパッケージがベストでしょう。
ただ、装備を犠牲にして走りに特化するとしても、実のところNR-A一択とは思っていない。
SかNR-Aの二択でしょう。
どちらも簡素な装備なら、当然ブレーキやデフのサイズが大きなNR-Aを選びそうですが…
実はECUの内容まで違うぜ!なんて事があればもう何とも言えなくなってしまいますが、恐らくそこまでの違いはないと思うので、駆動系の抵抗を考えるとNR-AよりSの方が加速が速く、案外ブレーキも良く効くのではないか?と考えると一概にNR-A一択とは言えなくなる。
ブレーキサイズで直径が約25mm変わればそこそこ制動力にも影響は出ると思いますが、そもそもの車重が軽いのでブレーキの効きは十分だし、どちらかと言うと効き方より熱に対する容量が増えるメリットを狙ったものだと思いますので、レースで連続周回するとか、ジムカーナでハードなパイロンターンを繰り返すと言ったシチュエーションでなければ、無理にデフやブレーキのサイズに拘ってNR-Aを選択する必要はないのでは?と言うのが私の個人的な意見です。
実際にSとNR-Aで加速力や瞬発力にどれくらい差があるのか実車で比べてみないと何とも言えませんが、効き過ぎるデフが抵抗になるのはご存知の通りですし、過去にNBロードスターでRSの大径ブレーキに交換したら鈍くなったなんて話を聞いた事があるので、理論上の話だけでなく、案外体感が出来る程の差があるかもしれません。
もしそれがそのまま当て嵌まるとしたら、最もお薦め出来る走りと装備と価格のバランス型はSSPではないでしょうか。
あくまでも上記は私の個人的な見解ですが、それぞれの特徴を比較して、自分の目的に適したグレードを検討してみてください!
現在、ロードスターの購入を考えていますが、大変参考になるレポートでした。
最終的なおすすめはSSPと理解しましたが、新型990Sはどのような評価でしょうか?
SSPと990Sでかなり悩んでいます。
あくまでも個人的な意見である事は踏まえた上で、新型を含めても私のおすすめはSSPです。
ただ普通に乗るにしても、サーキットなどを走るにしても、一番後悔するリスクが低いグレードとも言えます。
990Sの専用となるネイビーカラーの幌や特別色のブレンボキャリパーなど、外観上の違いは好みの話なので、あくまでも装備やスペック的な比較としてお話しします。
詳細な内容までは不明ですが、1つ気になる点があるとすればECUやパワステの味付けが異なると言う点です。
しかし、コンセプトを考えれば「軽快感」を演出する物であると想像が出来るため実質不要でしょう。
どちらかと言うと、Sが欲しいけどオプションで付けられないブレンボキャリパーが付けたいと言う人向けのグレードではないでしょうか?
まず、990Sは車検証の記載上で1トン以下となるため、車検時に重量税が安いと言うコスト的なメリットはあると思います。
しかし、単純に軽い事がメリットであると考えている場合、ベースとなるSから990Sへの変更点は、RAYSの軽量ホイールが装備されている程度で、後はむしろ重量アップとなる前後ブレーキの大径化など、デメリットとなり得る変更点が見られます。
また、これらの変更点は後からどうにでもなる部分となるため、大きなメリットとは言い難い気がしますし、実際に一番重たいグレードと思われるRSと乗り比べても明らかな違いを感じるかどうかは怪しいです(^^;
もちろん、リアのスタビライザの有無が乗り味に及ぼす影響が大きいので、その点はどちらかに合わせて乗り比べた場合の話ですが、ヒラヒラ感が欲しいと願ってSを買ったはずの層の多くは、後からリアスタビを追加している方が多いのもちょっと面白い話です(笑)
過去にNA、NBも所有していたので言える事ですが、NDロードスターの軽快感やヒラヒラ感は車体の軽さによるものではなく、演出されています。
リアスタビを付け、スプリングをハードな物に変更して車高を下げたりすれば、途端に安定感が出て最新のスポーツカーその物です。
必要以上に軽過ぎるので、本格的なエアロパーツで武装してサーキットを走ると言う場合を除いては、標準で10kg程度軽いと言う事自体にメリットはありません。
フルノーマルで乗る前提ならパッケージの内容を考慮する必要があると思いますが、車高調を付けたりホイールを換える前提なら、アクセントカラーが好みかどうかで990Sを選ぶか否かと言う話になると思います。
マツダコネクトも無いので、その点はかなりユーザーを選ぶと思います。
ご返信ありがとうございます。
正にヒラヒラ感、軽快感を相当期待しての990Sでしたので、リアスタビや演出のお話は非常に興味深い内容でした。
ロードスターの中でも極上のヒラヒラ感、軽快感があるなら、快適装備を諦めてでも990Sにしようか等と考えていましたので目から鱗です。
ロードスター初心者の私には後からカスタムしやすいSSPがベストだと確信が持てました。
ありがとうございました。
NR-Aの一番の利点はRFのAT車のファイナルが組めることだと思います。
サーキット派のかたはギア比が合わない可能性もありますので、
慎重にご検討ください。
私は前期型RFの3.454を組んでいます。
インチダウンでバネ下-6kgと軽量フライホイールとの相乗効果で、
街中から山坂道までかなりキビキビ走るようになりました。
お気に入りです。^^
せっかくコメントを頂いていたのに見落としておりました。
申し訳ありません。
シンプルに言えば、NR-Aはエンジンを除いてロードスターRF及び輸出モデルのMX-5 Miataを含む2.0L用の部品が使われています。
駆動系の他には一回り大きなラジエターやブレーキなどは分かりやすいですね。
RFのAT用に限らず”選択肢が増える”のはメリットだと思いますが、仰っている通りファイナルギアの選択は単純にローギアに振って加速性能だけを狙う物ではありませんので、ハイギア化すると言う選択肢もある以上、RFのファイナルギアを流用できる事が”一番の利点”とは言い難いと思います。
海外のマーケットにも注目すれば、NR-A以外の1.5L向けのデフやファイナルギアのラインナップも豊富なので言う程選択肢に困るわけではありません。。。
例えば、駆動損失やブレーキ等の回転物で生じるモーメント比はNR-AよりSの方が良好なのは明らかですし、オーバーハング重量でも成績は上回ります。
レースなどの長時間連続走行では熱容量の面でNR-Aが優れていると言えますが、一発のタイムアタックではSの方が有利ではないかと言うのが私の見解です。
私の個人的な推奨グレードはSSPですが、SやNR-Aに対して明らかに優位だと思う面は、やはり”快適性”や充実した”安全装備”でしょうか。
Sグレードなので、ローギア化を半ば諦めていたところです。NR-A以外の1.5L向けファイナルが豊富にあるとのことですが、具体的にどのような選択肢があるのかお教えいただけますでしょうか。
単純にローギア化したいのであれば、無理に海外のマーケットを探す手間を掛けなくても、odulaなどが扱っているスペーサーを使用してAT用の4.1(品番:TA11-27-110)が流用可能です。
その他であれば、主に北米・イギリス・オーストラリアに拠点を置くロードスター専門店などで一部取り扱っている様ですが、より詳しい情報は海外のMX-5 Miataフォーラムでお訊ね頂いた方が確実かと思います。
odulaのスペーサーは販売終了していますので、中古が出るのを待つか、海外から探すことになりそうですね。情報ありがとうございました。
tomさん
Odulaは寸法のデータを持っているはずなので駄目元で問い合わせたら作ってくれたりしませんかね?
でも4.1ファイナルなら丸ごと乗せ換えが早いですよ
クスコをはじめAT用の機械式デフがいくつか出回っているのでスペーサー要らずです
MACさん
ご助言ありがとうございます。
デフはオープンのままがいいので、中古のAT用デフキャリアを中身ごと入手できたらコストも低くて早そうですね。ちなみにこのファイナル変更は車検には影響あるのでしょうか。
> tomさん
スピードメーターに許容範囲を超える誤差が生じる場合を除き、ファイナルギアの変更に保安基準上の問題はありません。
NA/NBであればドリブンギアの交換が必要になりますが、NC/NDの場合は車輪速センサーで計測しているので誤差は出ないはずです。
海外のファイナルギア変更メニューをいくつか調べてみましたが、改めて読み直すと2.0L用への載せ替えを前提とする内容や、REV9やSPS-Motersportなどが輸入代行してodulaのスペーサーを提供するメニューばかりですね。
選択肢が豊富と言うのは私の早合点だった様です。
以降、継続して回答が必要な話題があれば、別途掲示板のページを用意しておりますので、そちらに投稿して頂けると助かります。
雑談用掲示板
https://kunugi-runner.com/bbs/forum/1382/