たまには買い物のレビューもしてみましょう(笑)
安価な工具はいまいちだと言う意見は多いです。
事実、ハンドツールでも昔は私も100均の工具やホームセンターでセット売りされている数千円の工具セットを使っていた時期がありましたが、後にKTCの工具セットを購入して、パッと見た感じは殆ど違いなんてないのに、こんなに作業性が違うのか!?と驚かされたものです。
何より、ドライバーやスパナ1本にしても、ネジを舐め難いし、手応えもしっかりしてるんですよね。
ただね、用途によっては安物でも十分と言う場合もあると思っています。
例えば、ホームセンターで売っている様な安価な収納棚を組み立てる際には、とりあえずネジが回せる程度のドライバーで十分だし、壁に時計やカレンダーを引っ掛ける程度の釘打ちに、わざわざ高価な金槌を買うまでもないわけですよ。
そう言った意味でも、一般的な家庭の利用用途向けに安価な工具が存在しているわけで、所謂プロ用・業務用と言ったカテゴリーとは別の需要があるわけですよね。
そんな中の1つでしょうか。
今回は、以前から買おうと思っていたけど、特に使う予定もなかったので先延ばしになっていた電動ドリル・ドライバーを買ってみました。
■まずは機能をチェックしてみる
電動ドリルって高いじゃないですか。年に何回穴を開けたら元を取れるのか?(笑)
通常、車の整備をするのに電動ドリルが登場するなんて事はまずないわけで、あるとすればロールバーの取り付けや何か加工を要するパーツの取り付けくらい。
なので、どちらかと言うと今回買ったのは車向けと言うよりはちょっとした家具の組み立てや、簡単な工作用途がメインなのですが、安くても全く聞いた事もないメーカーだと流石に怖い。
探していたらAmazonのオリジナルブランド「PRIMERO(プリメロ)」なる、激安電動工具シリーズが販売されているのを発見!
Amazonのオリジナルブランドって、取り扱いカテゴリの多くに存在して、中には食品なんかもありますよね。
試しに買ってみると、どこか有名な会社のOEMだったりするので、素性の怪しい物は無い印象です。
って事は、電動工具もそこそこ信頼出来るメーカーのOEMだろうか?
って事で買ってみました。これ3000円ですよ!
他の方はこれも一緒に買っていますって、800円程のビットセットも表示されていたので一緒に購入しましたが、こちらは良く知らないメーカー。SUN UPと書いてあります。
これくらいなら、まあ何か他にも使い道はあるだろうし、もし性能がイマイチでも安いから諦めもつくでしょう。
ちなみに、私は屋内か、精々庭先でちょっと作業する程度なので、充電の煩わしさやバッテリー切れを心配する必要の無いコード付きの100V電源タイプを買いましたが、同じ商品でバッテリー式のタイプのモデルもあります。
用途に応じて選ぶと良いかと思います。
外箱にはAmazonオリジナルブランドであるPRIMEROの文字は全くなく、コストダウンなのかすごく簡素なパッケージ。
どうやら製造は中国製ではあるのものの、メーカーは髙儀となっています。
これ、アースマン?だっけ?そんな感じの名前の安価な電動工具シリーズを販売している会社ですよね。
対してこちらはどうなんでしょう?
正直、まったく未知の会社です。評判なども聞かないので、事実上、レビューはこいつが使えるレベルなのかどうかって話になりそうな…。
とりあえず本体の方を開封してみましょう。
こんな感じで、とりあえずドライバーだけ使用したいなら、先端形状2番の+ビットが付属しています。
デザインも悪くないですね。白ベースって言うのは珍しい気もしますが、作りは安っぽい感じも無く、極一般的な電動ドリルと言った感じ。
ボタンやチャックの部分も変なバリが残っていたり、ガタがあったりと言う事もなく、値段の割にしっかりした作りです。
商品ページにはあまり詳しい性能が記載されていなかったのですが、大凡こんな感じです。
あまりこの手のツールに詳しくないので、見た感じではイメージし難いですが、例えば穴あけ能力の鉄工最大φ6mmって言うのは、どの程度なのでしょうか。
対象の厚さにもよる気がするので、物によってはもう少し大きな穴も開けられそうですし、逆に6mmもきつい可能性はあると思います。
ちなみにトルク設定は5段と、更にドリルを想定した6段…と思ったら、各数値の中間位置が存在するので、10段切り替えと言った感じ。
説明書を読まずにこの辺りを弄っていたら、回転速度が変わらないので何かと思えば、これはあくまでもトルク設定です。
実際、最弱に設定してから先端を握ると回転が止まりますが、最大にして回すと手じゃ回転を止める事は難しいです。
ネジなどを締め過ぎない様に、用途に応じて調整するための機能と言う事ですね。
また、回転方向の切り替えが可能なので、締め付けだけでなく緩める事も可能。
トリガーはストロークに対して無段階で回転速度をコントロール出来るので、ゆっくり慎重に作業したい場合でも調整し易く、連続使用に関してはトリガーをロックするボタンも備わっているので、基本的な機能はしっかりしている。
そしてこちらがチャック部分。
キーレスチャックなので、ビットを固定する際にも道具は不要です。
チャック部分にビットを挿し込んだら、手で締め付けてやれば簡単に固定出来ます。
家庭向けツールと言う事もあり、この手軽さは良いですね!
ちなみに、この付属のビットには磁性が無いので鉄のネジもくっつかないです。
作業性を向上させたい場合は、ビットだけ買い足すのは選択肢として検討されると良いかと思います。
■実際に使ってみた結果
それでは機能を一通り確認したところで、早速作業に使ってみましょう!
…とは言ったものの、特に作業が思い付かないのでどうしたものか(笑)
とりあえず、RX-8のタブレットを車載するためのホルダーを、両面テープで仮留めしたままになっているので、これをビスで留めてみたいと思います。
締め付けに使用するのは、ドリルも担ったトラスコ製のドリルネジ。
対象物となるパネル部分は、アルミ製の1.5mm厚の板となります。
では、早速試してみましょう!
おわり。
ちょっと待って!
電動工具凄い!(笑)
これじゃ、特に説明のしようがない…(笑)
とりあえずトルク設定は1のまま作業を開始してみたものの、あっと言う間に終わってしまいました。
要は、本体性能は全く問題なく、少なくともちょっとした穴開け加工やネジの締め付けなんて、レビューするまでもないって事ですよね。
使い勝手は良いですよ。
前述した通り、トリガーでスピード調整も出来るので、慎重に穴を開けたい時はゆっくり、一気にネジを締め付けたい時はトリガーを全開に引いてやればあっと言う間です。
じゃあ、折角なので一緒に買ったドリルビットの方を試してみましょうか。
RX-8に恨みは無いが、たまたま転がっていたのでドリルの餌食になってもらいます(笑)
見たところアルミ製のプレートで、厚みは2mm程です。
とりあえず真ん中のサイズの3mmでいってみましょう。
キーレスチャックなので、先程のドライバービットと同じく手で固定します。
トルク設定はドリルマークの位置へ。
そして、先程のプレートに向かってトリガーを引いてみたところ。
おわり。
…いやいやいやいや。
私、この手の商品レビューに向いてないんですかね?(笑)
何を説明すれば良いのか。
お!ちょっと待ってくださいよ。
ほら!結構綺麗な穴が開いてますよ!
先程も言いましたが、本体性能は全く問題ないので、後は使用するビット次第ですよね。
ノーブランドの安価なビットセットでしたが、商品として売られている以上、最低限の能力は有していると考えで大丈夫かもしれませんね。
そう言えば、本体側は最大の穴あけ能力がφ6mmだって書いていましたよね。
って事で、ビットセットに含まれている最大サイズの5mmでチェック!
これも普通にこなしちゃいますね。
穴もこんな感じ。
えっと…じゃあ、みなさんのリクエスト(?)に応えて、もう1つ試してみましょう!
ちょっとこれを見てくださいよ。
この安価なビットセットなんですがね。
ドリルの固定にボンドか何かを使っている感じで、これ本当に使えるの?って不安が過りますよね。
穴開け中に空回りし始めるんじゃないかと(笑)
…で、これわかります?
写真では分かり難いのですが、センターこそ出ているものの、ドリルのシャフト自身は曲がってるんですよ(笑)
ま、まあ800円のセットに過剰な期待をする方が間違いだとは思いますが、大丈夫なのか?
…で、試してみたところ、一応穴は開けられました。
特に穴の形が歪になると言う事もなく、とりあえず使う分には全く問題なさそうですね。
■総合評価とラインナップ
電動ドライバー本体の方ですが、動作音も思っていたより静かです。
ギュイーン!と大きな音が出るものだと思っていましたが、夜中に使っても差し支えない印象ですよ。
結果としては、本体性能は問題なく、ネジの締め付けからドリルの穴開けまで期待通りの性能を発揮してくれました。
価格も安価なので、とりあえずの1本として持っておくのはありなんじゃないでしょうか。
○商品リンク