先日はマツダ2にオーバーヘッドコンソールを取り付けましたが、以前CX-3に乗った時、マツダ2と比較して他にも色々と気になっていた部分があるんですよ。

例えば、マツダ2の後部座席にはドアパネルにドリンクホルダーが用意されていないが、CX-3にはある。

CX-3のリアシート

また、CX-3のリアシート中央の背もたれ部分にはアームレストのギミックがあり、引っ張り出すとそこにもドリンクホルダーが内臓されていたりするが、これもマツダ2にはない装備である。

並べて比較でもしなければドアパネルの形状が一致するのか判別は難しいが、リアシートに至っては恐らく共通だと思われるので、これも流用すればアップグレードが可能かもしれない…なんて考えてみたり。

その他の違いでは、マツダ2に比べてCX-3メーターフードは高級感があってカッコイイんですよね!

色々と思い付いた流用を試してみたいところですが、シートの流用は非常に高額化する恐れがあるので安易には試せない。

しかし、メーターフードくらいなら比較的安価にアップグレード出来そうなので、今回は手始めにこちらを流用してみましょう♪

◆メーターフードの比較と下準備

◆メーターフードの交換手順

◆取り付け後の印象は?

■メーターフードの比較と下準備

まずはマツダ2標準のメーターフードを見てみましょう!

マツダ2って比較的安価なエントリーモデルのわりに、内装は結構高級感があってカッコイイんですよ。

しかし、調和を乱すのはこのメーターフード

まるで剃り込みの入った昭和ヤンキーのちょんまげヘアーみたいな醜いデザインである(笑)

助手席側からフード脇まで伸びるレザー張りのデコレーションパネルと隣接する影響もあり、なんだかここだけ質感も超安っぽく見えるのでなんとかしたい。

ちなみに、年式にもよるかもしれないが、CX-3も下位グレードはこのフードらしい。

と言う事は、問題なく流用できそう??

そしてこちらがCX-3のレザー張り風メーターフードだ!

マツダ純正品番は「D24H-55-420A 02」となっていて、より高級感を求める場合は廃盤となっているが前期用の「D24H-55-420」を探せばレザー張りのフードとなる様です。

ただ、実は対策品に変更されていて、前期用のレザー張りタイプはハズレを引くと表皮のレザーが剥がれてくるそうで、末尾の「A」が付いている方はレザー張り風の型押し一体成型となっている。

ちなみにそのお値段、約3万円である(汗)

同じく樹脂製のマツダ2標準フードは7千円程度なので、一体何が違うのかと言いたくなるが、間違いなく税込3万円弱である。。。

価格は少々引っ掛かりますが、実物を見ると結構凝っていて質感もリアルです。

一体成型なので同色ですが、縫い付けたレザーのステッチを再現したディテールも良い感じ。

ただし、触った感じは完全にプラスチックなので、やっぱり値段が気になるよねぇ(笑)

明らかにコストダウンしているのに、販売価格は据え置きと言うパターンだと思われるのでちょっと納得はいかないが。。。

さあ、それでは取り付け前の下準備を始めましょう。

この作業は無理に行う必要はないのでスルーして頂いても構いませんが、私の車はデコレーションパネルステアリングサイドブレーキレバーなどのステッチが赤色なので、インテリアの統一感を損なわない様にステッチの色変え作業を行いました。

ステッチの色変えについては、以前紹介した記事で詳しく解説していますが、今回のメーターフードのステッチは糸ではなく、型押しされているだけの樹脂なので、ポスカを使って色を塗ると言う作業になりますね。

糸と違って塗料が染み込まないので、下地が黒色でも難なく線を書く様にサクサク作業が進みます。

塗る範囲がかなり細いのでフード本体をしっかり押さえ、ポスカのペンを短めに持って、集中して作業しましょう。

ポスカは滲み難いので塗り易く、水性塗料なのでミスしてもすぐに水拭きすれば綺麗になりますし、乾燥後も入念にガシガシ擦れば落とせますから、そんなに怖がらなくても大丈夫(笑)

糸と違って発色も良いので、二度塗りの必要もなさそうです。

大体20分ほどで準備作業は完了ですが、塗料が乾燥するまで室温で10分くらい置きましょう。


■メーターフードの交換手順

メーターフードの下準備が完了したら、さっそく交換作業を開始!

これも工具不要で、全部素手で着脱可能ですから、フードだけ抱えて車に乗り込みましょう(笑)

まずはステアリング下のチルト機構のロックを解除して、一番下まで角度を下げておきます。

続いてステアリングコラムのカバーですが、上段は爪で固定されているだけなので左右のウインカーとワイパーのスイッチ付け根の窪みに指を引っ掛けて真上に引っ張ってやれば外れます。

そこそこ固いので外れた時に勢い余ってキズ付けない様に、片方ずつ手を添えて引っ張ると良いでしょう。

上手くステアリングコラムのカバーが外せたらこんな感じですが、この状態ではまだ取り外せないので、一旦軽く被せ直しておきます。

続いてメーターフード本体側ですが、下段のステアリングコラム脇の左右の隙間に指を突っ込み、手前に向かって引っ張りましょう。

これもあっさりと爪が外れてフードの下段が浮くと思います。

下段の爪が外れたら上段の左右を手で掴み、これも手前に向かってグイッと強めに引っ張ってやればバコッと一気に外れますよ♪

これでフードは外れたので早く引っ張り出したいところですが、エンジンスタートスイッチが残っているので慌てない様に!

メーターフード下段の裏を助手席側から覗くとスイッチにカプラーが直接刺さっているのがわかります。

座席に座った体勢では目視で確認するのが難しいですが、カプラーのロックは上の方に付いているので手探りで確認しながらロックを押さえて引き抜きます。

これで完全にフードが取り外せますので、まずは最初に外したステアリングコラムのカバーをハンドルの内側へ逃がして、フード本体はハンドルの上を手前に向かって前転させる様に引っ張り出せば取り外しは完了です。

この作業のついでにエンジンスタートスイッチを交換する場合は不要ですが、通常はスイッチを再利用するはずなので取り外したフードから引き抜きましょう。

これはフード裏に2本の爪で固定されているだけなので、左右の爪を押さえながら正面に向かって押せば簡単に外れます。

取り外したエンジンスタートスイッチは忘れずに新しいフードの穴に取り付けておきましょう!

完全に共通部品ですので標準のスイッチはもちろん、写真の様なオプションの加飾リング付きのスイッチも問題なく取り付け可能です。

最後にステアリングコラムのカバーを分離して、新しいフードへ移植します。

これも4本の爪で固定されているだけなので、裏側から摘まんで1本ずつ引き抜けば簡単に外れます。

CX-3用のフード側に付いているステアリングコラムカバーとの接続部も形状は完全一致しますので、そのままマツダ2から取り外したカバーと接続すればOK!

ご覧ください。

必要部品を毟り取った後に残る、搾りカスです(笑)

もう使用する事もないと思うので、加工や塗装の練習に使ってみたり何かしら活用すると良いでしょう。

部品の移植が済んだら、逆の手順で取り付けるだけ。

上からステアリングコラムカバーをハンドル内側に通して、メーターフード本体は奥へ向かって後転させるように動かせばセット完了。

エンジンスタートスイッチのカプラーをしっかり接続する事を忘れずに!!

干渉がないか、爪の位置も良く確認しながら位置を合わせたら、本体をグッと押さえて固定しましょう。

全体の浮きが無い事を確認したら、最後にエンジンを始動してみてヘッドアップディスプレイの稼働時にフードとの干渉がない事をチェックしておきましょう。

問題がなければこれでメーターフードのアップグレード作業は完了となります。


■取り付け後の印象は?

普段はそれ程じっくりと眺める事もないと思うし、運転中はほぼステアリングに隠れるので、運転者本人からはそう大きな違いには感じないかもしれません(笑)

しかし、フロントガラスから見える時や、車に乗り込む時などは目に付くのでやはり気分は違う(笑)

ステッチの色を変えていれば、この部分がアクセントになって目を惹きますね!

実のところ、恐らく一番目に付くのは助手席側からの視点でしょう。

これは意外と重要な事で、家族など身内を乗せる時はともかく、友人などを乗せた時に上質感のあるインテリアが目に入れば「この車カッコイイな!」とか「高級感があるな~」と良い印象を持たせる事ができますよね。

触ったり、近付いてよ~く観察しなければレザー張りの様に見えますので、コンパクトカーのくせに高級感があるとハッタリをかますには最適なパーツでしょう(笑)

隣接するデコレーションパネルのステッチに合わせてコーデしておけば、この通り調和が取れて自然に見えますので、少々面倒な作業ではありますがステッチの色変えはオススメですよ♪

ポスカで塗っただけとは思えないくらいカッコイイでしょ??

やはり何でも取り付ければ良いと言うものでもなく、周りの質感や色の組み合わせ、統一感などを考えてカスタムをするのがコーディネートってヤツです。

私のセンスが他人より優れているとは思いませんが、最低限おかしな事にはならない様にスッキリまとめておくと車が綺麗に見えるし、男女問わず万人受けするオシャレ感が演出できるんじゃないかなと思いますよ♪