今日は大分県民、いや九州にお住まいの方ならお世話になっているだろう、あの「みどり牛乳」のアジトへ行ってみた!

数年前に東京出身の人と話をしていて「大分県で主流なのはみどり牛乳だ」と言ったら「ミドリ牛乳?緑色なの??」とかとんでもない事を聞かれたが、そんなわけねーだろ!(笑)

東京の牛乳は黒いかもしれないが、九州の牛乳はみんながイメージしている通り白いんだわ。

みどり牛乳は大分県に本社を構える九州乳業(株)のブランド名であり、九州民、特に大分県民なら幼い頃から、かーちゃんに「牛乳買ってきて!」と言われたら、迷う事なく”みどり牛乳“を手に取りレジへ持って行く。それくらい馴染みのある牛乳である。

現在、その本社工場が置かれているのは、大分市廻栖野(旧 野津原町廻栖野)と言う場所で、工場の敷地内にはみどりの王国(併設公園:みどりマザーランド)と言う小規模なレジャースポットの他、牛乳をはじめとする乳製品やグッズを販売する直売所がある。

ドライブやツーリングで行く様な場所じゃないだろ?って人もいると思うが、実はここが休憩を兼ねて立ち寄るのに最適なおやつスポットとなるのでご紹介したい。

◆九州乳業本社工場 みどりの王国

◆みどり工場直売所の名物 絶品あげパン

◆牛乳一気飲み!味に違いはあるのか飲み比べてみた

◆スポットへのアクセス

■九州乳業本社工場 みどりの王国

九州乳業の本社工場は、実はすっごいアクセスの良い場所にある。

おまけに、一本クヌギ・スピードウェイへ走りに行った帰りや、久住/九重・阿蘇を目指してツーリングに行く途中でも立ち寄るのに都合の良い場所である。

工場は大分市廻栖野と言う場所にあるのですが、ここがどこなのかと言うと、一本クヌギから大分市内へ下った所にある、ファミレス「ジョイフル 野津原店」の脇にある坂道を上って行ったすぐ先にあるのだ。

ここは広い交差点になっていて信号もあるので、出入りで困る事もない。

交差点を曲がって坂道を上り始めたら、チンタラ走っていても5分と掛からずに到着する。

この看板を左折すれば九州乳業の本社工場、みどりの王国の領土だ。

入口付近には入国管理室があり国境警備隊員が立っているが、武装はしておらず笑顔のウェルカムモードで何のチェックも無くスルーである。

そのすぐ先で道が二手に分かれるが道路に案内表示があるので、それに従って右折して進んで行けば広大なアスファルトの大地”駐車場”と呼ばれる不毛の平野に到着するので、テキトーに空いているスペースに停めよう。

駐車場の入口から見て、正面左側に建っている大きな建物が工場だと思われますが、残念ながら現在は工場見学はできない様です。

また、この駐車場から左側に続く道を歩いて行けば、遊具のある公園や、うさぎなどの動物がいるコーナーがある様ですが、オッサンがうさぎを愛でたり、すべり台で遊ぶ姿など誰も見たくはないと思うので、入口横に建っているお目当ての「みどり工場直売所」へ向かう事にした。

ちなみに、実は数日前に一度訪れたのですが、店の中がえらく暗いな…と思ったら、月曜日が定休日となっているのでご注意あれ(笑)


■みどり工場直売所の名物 絶品あげパン

みどり工場直売所はコンビニよりちょっと広いかな?くらいの建物となっています。

支払いは現金のみで、クレジットカードやPayPayなどは使えないので注意。

主な取り扱い商品は工場で生産されている牛乳ヨーグルトなどをはじめとした乳製品ですが、スーパーではあまり見掛けないアイスクリームやハム、ソーセージだったり、大分県内のお土産屋さんで良く見掛けるお菓子の菊屋とみどり牛乳のコラボ商品、意外な物では豆腐や野菜なども扱っています。

店内の商品棚は、当然ですが瓶やパックの牛乳だらけで圧巻ですよ!

店舗商品だけでなく宅配専用の商品もあるので、始めて見る物も意外と多いです。

撮影許可を取ろうかとも考えたのですが、お客さんが多いので遠慮しておきました。

是非、実際に行ってご覧頂ければと思います。

その他、食品だけでなくTシャツやフェイスタオル、文房具などのみどり牛乳グッズまで売っている(笑)

さすがにTシャツを着て歩く勇気は出ませんでしたが、オシャレな牛乳瓶のフタキーホルダーを購入。

良いでしょコレ♪

ちなみに、この直売所では牛乳などの商品だけでなく、みどり牛乳を使用したソフトクリームや、あげパンが販売されており、かなり評判が良い。

この日は寒かったためソフトクリームは試しませんでしたが、2種類のあげパンを買ってみる事に。

こちらは定番の”きなこ”のあげパン。

そしてこちらは”シナモン”のあげパンです。

いずれも1個180円と手頃な価格なので、牛乳と一緒におやつとして買うのに丁度良い。

………。

実は正直に言うと、私、あげパンが”どちらかと言うと嫌い”なんですよ(笑)

給食なんかで時々出てきて人気でしたが、油を吸ってべちゃっとしてるし、噛めばジワジワと口の中に油の味が広がって気持ち悪い。

そんなイメージを持っていて、大人になってから一度も口にした事がない。

まあ、それでも懐かしいとは感じるので、この機会にちょっと食ってみよう!

まずはシナモンから試してみますが、食欲をそそる凄く良い香りがします。

そして1口齧ってみるが、その瞬間に今まで抱いていたあげパンの印象を覆される事に!

べちゃべちゃどころか、表面はサクッとして中はフワフワ!

油を吸っているなんて事は全然ないです。カラッと揚がっている。

オランダで食うオリボーレンの様な食感である。

そして甘じょっぱいパウダーの味と爽やかなシナモンの香りは絶品!!

本当に美味い!!(驚)

オススメの組み合わせは、当然シナモンにはコーヒー牛乳「みどり ラクトコーヒー」だ!

コーヒーシナモンの相性は世界も認めるマリアージュだぜ!

今まであげパンが嫌いなんて言ってたのが嘘の様に、あまりの美味さに夢中で齧りつく。

ふざけるな!美味すぎる!!学校の給食で撒かれていた餌とは大違いだぜ!!

ブログネタのために味見程度に考えていたのに、気が付けばペロッと平らげてしまった。

続いて、きなこのあげパンは牛乳と迷うところですが、やはりヨーグルトを組み合わせるのがオススメ。

こちらの「おいしい のむヨーグルト」は実にナチュラルな味に仕上がっています。

プレーンヨーグルトその物の味と言った感じで、甘さは控え目、酸味が効いているが強過ぎる事はなく飲みやすい。

砂糖でも加えなければ小さなお子様へのウケは悪いかもしれませんが、あげパンの様な甘い物と組み合わせて飲むには最適。

きなこのあげパンも食感は良く、香ばしいきな粉と砂糖の甘さでシンプルに仕上がっている。

酸味のあるヨーグルトと組み合わせる事で、甘さやきな粉の香りも際立ちますし、あげパンの脂を中和するのにも良さそうな組み合わせですね。

こちらも気が付けばあっと言う間に無くなっていた。

シナモンの香りや刺激が苦手と言う人もいるためか、きなこの方が人気の様ですが、2種類のあげパンを食べ比べたところ、私はシナモンがオススメです。

どちらも美味しいですけどね(笑)


■牛乳一気飲み!味に違いはあるのか飲み比べてみた

近年は物価の上昇も激しく、以前はスーパーに行けば200円以下で購入出来ていた牛乳も300円に達するなど、とんでもない事になっている。。。(2024年1月現在)

直売所ではスーパーより安価に購入出来るので、奥様方に人気の様ですね。

明らかに30代~の女性客が多いです。

さて、みどり工場直売所名物のあげパンなどを紹介しましたが、九州乳業の主力商品は当然「牛乳」である。

最も馴染みのある「みどり牛乳」の他、低脂肪商品、濃い味が特徴の「デカ」や「贅沢しぼり」などなどラインナップは豊富ですが、普通の牛乳だけでも数種類、特濃タイプでも数種類。

普通の牛乳と特濃タイプでは明らかな違いがありますが、それぞれ”同等”のタイプで飲み比べて味に違いがあるのかどうか疑問に思った事はありません?

微妙に値段が違ったりしますが、産地などに拘っていたりするだけで同じ”牛”から搾った牛乳がそんなに違うモンかね?

っつー事で、それを確かめるために低脂肪乳を除いた瓶牛乳のラインナップを一通り買ってみた。

牛乳の味を決定する要素は沢山あると思いますが、素人でも直接差を感じ易い旨味と言う点に於いては脂肪分の差で美味い不味い、濃い薄いと言った判断は出来ると思います。

実際、多くの方は普通の牛乳より低脂肪乳の方が不味い、牛乳より特濃タイプの方が美味いと答える事からも明らかです。

その他、人によっては”コク”と認識する様ですが、高温殺菌特有の変質や焦げ臭によっても印象は随分異なる。

海外で見掛ける常温で長期保存可能なポリ容器入りのロングライフ牛乳など、同じ牛乳とは思えない程まっずい変な臭いのする液体も世の中には存在するわけで、商品毎に殺菌方法を変えたり、牛の育成方法によって異なる脂肪の差や季節による影響なども含めれば、同じ牛乳でも味の印象に差が生じても不思議ではない。

まずはこちら、世にも珍しいコーヒー乳牛から搾られたコーヒー牛乳、みどりラクトコーヒー…。

すいません、冗談です(笑)

あとコレ、宅配専用のおいしいのむヨーグルト。

“おいしい”と書いてあるのだから不味いわけがない。実際、美味い。

この2種類は明らかに牛乳ではないのでテイスティングからは除外します。

厳密に言えば、特濃タイプの「デカ」も成分調整されているため”牛乳”ではなく”乳飲料”に分類されますが、一般認識としては牛乳ですので比較に加えてコメントさせて頂きます。

まずはちょっと見て欲しいのですが、写真で上手く伝わりますかね?

これはスタンダードな”みどり牛乳“と特濃タイプの”デカ“を比較した写真ですが、全部白色と言っても微妙に色が違うんですよ。

みどり牛乳は真っ白ですが、デカの方はやや黄色掛かった所謂”乳白色”をしています。

ミルキーホワイト、ないしはオフホワイトと呼ばれる色ですね。

デカだけ明らかに濃い色をしていますが、他の牛乳も並べて比較するとそれぞれ微妙に色が異なります。

色の濃い順に並べるなら、デカゆふいん限定牛乳やまなみ牛乳みどり牛乳 の様に見えますが、やまなみ牛乳とみどり牛乳の差はほとんど無いくらいの微妙な差でしょうか。

それでは、4種類の牛乳を飲み比べてみます。

基本的には10℃以下で保存となりますが、冷たいと味は分かり難くなるので、しばらく放置して常温に。

どこの牛乳メーカーも推奨はしないと思いますが、私は牛乳に限らずお茶でもコーラでもいつも常温~生温い程度で飲むので(笑)

直射日光の下や蒸し暑い所に放置するわけではないので、1~2時間放置したくらいで腐りはしない。

…たぶん。

まず最初にスタンダードな”みどり牛乳“から飲んでみる。

大分県民にとっては、これが基準となる”牛乳”なので、どんな味かと訊ねられたら答えは”牛乳の味”である(笑)

この味をベースに他の牛乳の味を比較してみる。

尚、商品の特徴となる産地や殺菌方法などの詳細をコメントに加えているが、印象による影響を最小限とするため事前の情報収集は行っていない。

各種の味はメモを取り、後から九州乳業のサイトで商品毎の説明を確認している。

スタンダードなみどり牛乳は産地がどこであるのか明記されていないが、こちらの”やまなみ牛乳“は”日田・久住”の牛であると説明されている。

んで、飲んでみた感想ですが、標準のみどり牛乳と香りも味も違いはない。

厳密に言えば、わからない程度の差と言う事になると思いますが、強いて言えば”みどり牛乳“の方が後味が若干甘い。

甘いと言っても当然砂糖の様な甘さを言っているのではなく、脂肪分の微かな甘味である。

口に入れて味わっている間の味自体には大きな違いは感じられませんでした。

続いて、”ゆふいん限定牛乳“を飲んでみます。

こちらは、やまなみ牛乳と同じく産地がハッキリと説明されていますが、更に限定的で、由布院(湯布院)の酪農家3戸のみ使用と言う点に加え、高温殺菌特有の加熱臭を抑えるために殺菌方法が異なるらしい。

期待度大のプレミアム牛乳である。

ちなみに、瓶の口から直接嗅いだ臭いについては、実のところ”みどり牛乳“とほとんど違いは感じない。

実際に飲んでみると、先に飲んだ2つの牛乳に比べて味が濃くて旨いと感じます。

前述している旨味に影響する脂肪分など成分の差かと思ったのですが、ラベルの成分表に記載されている数値を見る限りではほぼ同等なので、味の差は殺菌方法によるものかもしれません。

所謂、加熱臭(焦げ臭さ)をコクと認識する人もいると言いましたが、こちらの”ゆふいん限定牛乳“はその臭いを抑えていると説明されている事からも、加熱臭を抑えた方がむしろ”濃く感じる”と言う事なのでしょうか?

味は濃いのに後味は”やまなみ牛乳“よりスッキリしていて、まるで水を飲む様に後を引く味は舌にほとんど残らない。

単純な数値には現れない美味さ。生乳に近いのか、純粋に美味い牛乳って感じです。

最後に特濃タイプの”デカ“を飲んでみます。

ハッキリ言って、これだけは完全に別物ですからね。

成分調整された、反則人工牛乳ですよ!

飲んでみて感じたが、やはり勝てるわけがないのである。

まるで生クリームでも飲んでいるかの様な濃さで、旨さに於いては文句なくトップ。

強いて言えば、濃さ故に後味はしつこい感じでしばらく舌に味が残る事と、悪く言えばミルク臭さも最も強い。

厳密には”乳飲料”に分類されるが、特濃タイプは単純に旨い牛乳と言えそうです。

舌で味わうなら美味しい「ゆふいん限定牛乳」を、脳で味わうなら旨い「デカ」がオススメです。

念のために言っておきますが、普段はこれ程注意深く牛乳の味を確かめながら比較するなんて事はないので、ポンッとグラスで渡されても容易に違いが分かる様な明らかな差はありません。(普通の牛乳と特濃タイプの差は別)

ハッキリ言って、普通のみどり牛乳でも十分に美味いのである。

ただ、比べれば素人でも”違いがある”事は認識出来る程度に味の差がある事は間違いありません。

興味のある方は是非、九州乳業本社工場の直売所で飲み比べてみてください!


■スポットへのアクセス

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