今日はみんな大好きマフラー交換のネタですよー!
ターボだったり、昔の様に吸排気系の変更で空燃比が狂うと、良くも悪くも何らかの変化を感じやすかった時代と異なり、高性能なエアフローセンサーで制御されている近年のNAエンジンでは、ちょっとエアクリーナーやマフラーを交換した程度では期待する程の変化は望めません。
じゃあ無意味なのかと言えばそう言うわけでもなく、アフターパーツを取り付ける楽しみはいつの時代も変わらないですし、リアビューの印象を変えるビジュアル面での効果もあったり、音が変われば気分も盛り上がりますよね♪
最近では年々排気音量の規制は厳しくなり、昔の様に耳を塞ぎたくなるほど大音量な物は少なくなってきましたが、その分”音質”や”外観”に拘るユーザーが増えた印象がありますね。
みなさんはどんなマフラーが好き?
■マツダ2(DJデミオ)のマフラー交換
最近はマツダ2/DJデミオ系の記事の人気が上昇中で、リピーターの読者さんも増えてきた印象です。
私が今回、どんなマフラーに交換するのか楽しみにしている読者さんもいると思いますので、早速発表しちゃいますか?
発表しちゃいますよー?
純正マフラーでぇーすっ!!(笑)
………。
…いや、ちょっと待って!
これには悲しい理由があるんですよ。
まあ、これから自分でマフラー交換を検討中の方など、交換方法は社外品だろうと純正だろうと同じなので作業の参考にはなるはずです。
作業を始める前にちょっとこちらを見てほしいのですが。。。
ちょっと分かり難いですが、サイレンサー部分がベッコリと凹んでます。。。
最近、車高調のセッティングをするのに試走して車高を調整して~なんて作業を何度も繰り返している内に段々と作業が雑になってきて、遂にメンバーの持ち上げに使っていたジャッキをマフラーの下に置き忘れたまま車を持ち上げていたジャッキをドスンッと降ろしてしまいました(笑)
まあ、穴が開いたわけではないし、音がおかしいと言うわけでもないので、気にしなければこのままでも問題はないのですが、私が良くお世話になるお店の整備士さんはみんな優しいので、点検で車を持ち上げる度に「おい、見ろよ!マフラーが凹んでるぜ!ダッセー!」って言われる事が容易に予想できるのです。
見られる前になんとかしなくては。
って事で、急いで程度の良い中古の純正マフラーを探して用意したと言うわけです。
参考写真のテールは元々付いていた純正マフラーですが、マフラーカッターがリアビューの良いアクセントになっていました。
残念な事に、上位グレードの溶接マフラーカッター付きの中古が手に入らなかったので、本体品番は同じですがマフラーカッター無しの下位グレードの貧相なタイプに変更となります。
マフラーのリアピースのみの交換となるため、作業自体は非常に簡単です。
運転席側のリアだけジャッキアップすれば十分な作業スペースが確保出来るので、庭先でもなんとかなりますね。
まずはフランジを固定しているナットを2本取り外しましょう。
ここは大したトルクではないので14mmのソケットレンチで簡単に外せますが、古くなってくると錆や焼き付きで固着している場合があるので、必要に応じて浸透液(KURE 5-56など)やスピンナーハンドルを使用しましょう。
続いて、2ヶ所のマフラーブッシュを抜きます。
単純にマフラーを交換するだけなら、車体側のフックには触れずマフラー側のフックだけ抜けばOKです。
この作業には便利なマフラーハンガープライヤーと言った専用工具もあるのですが、頻繁に外す人でなければウォーターポンププライヤーで抜け止め部分を押し込めば手で引き抜けない事もないので大丈夫だと思います。
写真は強化ブッシュなので、ちょっと固いためマフラーハンガープライヤーがあると楽なんでしょうけどね。。。
上手く抜けたらこんな感じ。
もう1つはサイレンサーの中間辺りに付いているので、同じ様に引き抜いてください。
マフラーはセンターパイプとフランジで接続されている他、吊りゴムでぶら下がっているだけなので、これで完全に分離できます。
リアバンパーをキズ付けない様に注意しながら後方へズラしてやれば、フランジ部分のボルトが抜けて取り外し完了です。
フランジ部分にはリング状のガスケットが付いているので、無くさない様に気を付け、取り付け時はガスケットも忘れずに!
上が交換する下位グレードのマフラー。
下が取り外したマフラーですが、こうやって見ると結構ベッコリ凹んでるでしょ?(笑)
本体はどちらも同じ「P516」となっていますが、ご覧の通りグレードによってマフラーカッターの有無と言う違いがあります。
後は逆の手順で取り付けるだけなので、まずはフランジのナットを仮留めしてからマフラーブッシュを取り付けましょう。
ディーゼルエンジンのモデルも形状は同じで、社外品も特殊なタイプでなければ同じフックにブッシュで吊るだけです。
また、4WDモデルは左右に細長いサイレンサー形状となっているだけで、作業方法に違いはありません。
マフラー交換の工賃が心配…と言う人は、是非ご自分で取り付けにチャレンジしてみてください♪
■気になるビジュアルの変化は…?
マフラー交換後は音も気になるところですが、やはり無視できないのは見た目ですよ。
今回の場合は特に、純正マフラーから純正マフラーへの交換となるため音や性能と言った部分の違いはないので、ダウングレードしてマフラーカッターが無くなった事による印象の変化が気になります。
まずはこちらが交換前。
上位グレードはマフラーカッターが付いていて、マフラーが少し大きく見えるのもポイントですが、何よりキラリと輝くアクセントとなるので高級感もありますよね。
スポーツカーなどでは焼け色が付かない事がネガティブな印象になる場合もありますが、高級車やコンパクトカーでは綺麗なテールの方が好印象。
後付のマフラーカッターと異なり溶接されているので、固定用のボルトやバンドなどが見えてしまう心配もない。
交換後の下位グレードのマフラーはこんな感じ。
お?思ったより悪くない?
元々、排気量のわりには太めの径ですし、直切りのパイプはスポーティーで良い感じですね♪
…と思ったけど、遠目に見るとやっぱり微妙な感じかも。
やっぱりなんて言うか目立たないですよね。
外周も薄くなるので、後方から見た時は本当に目立ちません。
パイプの後端がリアバンパーのツラまで突き出していれば印象も変わりそうですが、純正マフラー特有の引っ込んだ感じが余計に。。。
どちらが好みかは人それぞれだと思いますので、純正マフラー流用を考えている方は参考にされてください。
私は、その内程度の良いマフラーカッター付きを見付けて交換したいですね(笑)
■オススメ!強化マフラーブッシュ
私は何でも乗り換えたらマフラーブッシュを強化品に交換するのですが、以前、ノーマルマフラーで交換する意味あるの?なんて尋ねられた事があります。
ハッキリ言って、ノーマルだろうと社外品だろうと関係ないと思うんですよ。
元々、ここに強化ブッシュを使用する主な理由は、マフラーが重さで下がったりしない様にって事だと思うのですが、スポーツカーに至っては大体の場合、純正マフラーより社外品の方が小さくて軽い事が多いので、むしろこの理屈なら純正マフラーこそ強化ブッシュが必要だと思うのです(笑)
なんてね。余程重たいマフラーだったり、ブッシュがヘタっていなければ問題になるほど下がって来る様な心配はないでしょう。
私がこのブッシュの強化をオススメする最大の理由は、マフラーの振れを抑える事です!
時々見掛けませんか?
信号待ちなどでふと気付いたら、前の車のマフラーがブルンブルンと激しく震えていて気になるの(笑)
車から降りて行って、手で掴んで止めたくなるでしょう?(病)
特に、拘りの社外マフラーに換えている様な車で、これが起きていたら本当にかっこ悪い。
せっかくのドレスアップも台無しですよ。
なので…
この様な強化マフラーブッシュに交換して、マフラーの震えを止めてやる必要があるわけです!
ちなみに、このブッシュを交換しても当然大きな違いはないのですが、高回転までぶん回した時に車内に響く音に若干の変化が出る場合がある。
まあ、純正のマフラーブッシュは余計な雑音や排気音が車内に響き過ぎない様に考えられた硬度になっているのかもしれませんが、例え車内が少々煩くなってもマフラーが震えるよりマシです(笑)
強化マフラーブッシュは色々なメーカーから販売されていますが、今までに何社か使ってみた中で耐久性なども良好なのは定番のJURAN製のブッシュです。
10年使っても全然問題ない感じでした。
クスコのブッシュも人気がある様ですが、色が青いので個人的には嫌です(笑)
ちなみに、マフラーブッシュには色々とサイズがあり、車種によって数も異なるので、自分の車に適したサイズの物を必要数揃えましょう。
NDロードスターとマツダ2(DJデミオ)は同じサイズで、ジュランのブッシュではBタイプが適合します。
必要数はロードスターで4個、マツダ2(DJデミオ)は2個となり、センターパイプ部分も交換する場合は追加で1個必要です。
確かRX-8も同じサイズで5個(センターパイプ用含む)だった気がしますが、こちらはちょっと記憶が曖昧。
交換方法は実に単純。
マフラー交換の時と同じようにマフラーブッシュを抜きますが、今回はマフラー側と車体側の両方のフックから引き抜く必要があります。
この際、ブッシュ交換だけなので全てのブッシュを一気に外してしまうのではなく、1か所ずつ交換するのが良いです。
純正ブッシュは柔らかいですが、強化ブッシュは結構固いので、ラバーグリスを少量塗布してプラハンで叩き込むと言った方法が良いでしょう。
ちなみに、センターパイプのマフラーブッシュは車体の中心付近にあります。
写真では既に交換済みですが、マツダ2(DJデミオ)では赤丸の位置になります。
下に潜って作業する場合は十分注意しましょう。
尚、ノーマル車高だと5~6cm程度のタイヤスロープにフロントタイヤを乗せただけで下に潜り込むスペースがありましたが、もちろん体型にもよるのでジャッキアップせずに作業可能とは限りません。
庭先で下回りの作業をするのは結構大変なんですが、この作業の最も辛いところはですね…
苦労して交換しても体感する様な変化があるわけでもなく、何より自分の車のマフラーの震えが止まっている事を、自分で見る機会がほとんど無い事です(笑)