車に長年乗っていると、絶対に避けられない外装部品の劣化。
特にヘッドライトのくもりや黄ばみは、どんなに良い車に乗っていてもみすぼらしさが出てしまう。
古い車でも、ヘッドライトがピカピカだとカッコよく見えますよねえ。
しかし単純に見た目の問題と言うだけでなく、劣化の程度によっては車検時にライトの光量が基準を満たせず不合格になってしまったり、夜間や雨天走行時の視界悪化を招くので危険です。
最近ではディーラーやガソリンスタンドでも、ヘッドライトのクリーニングやコーティングを行うお店も多いので、劣化の予防や定期的なリフレッシュは可能です。
また、比較的安価なクリーナーやコーティング剤も売っているので、自信があれば自分で施工する事もできますよね。
ただ、前者は高価だったり、後者だとサンドペーパーやコンパウンドで磨くのが大変だったり、トップコートの耐久性もイマイチだったり。
そんな理由から、もういいやと諦めちゃう人も多いですが、もしも、ですよ?
ちょっと拭くだけで綺麗になって、ちょいと塗るだけで1~2年くらいライトをピカピカに保ってくれるクリーナー&コート剤が安価に売っていたとしたらどうよ?
■怪し過ぎる!話題のKURE LOOXとは?
従来のヘッドライトクリーニングは、早い話、表面を研ぐ、削ると言った方法で劣化した部分を取り除き、気休め程度のコーティング剤を定期的に塗って耐えましょうと言った物。
そんな面倒な定期作業を省きたい人は、研磨後にウレタンクリアを吹き付けてハードコートの層を作っちゃおうと言った感じ。
ただね、ウレタンクリアは耐久性こそ抜群なものの、施工の難易度はちょっと高め。
以前、RX-8のヘッドライトにウレタンクリアを試したところ、レンズ面が溶剤の影響でバッキバキにヒビ割れてしまったのだ。
ブログネタはボツになるし、左右ヘッドライト交換でお値段16万円(笑)
ミスったら懐に大ダメージが確定です。。。
そんな感じでみんな苦労している中、潤滑剤の5-56で有名な呉工業から最近発売されたLOOX ヘッドライトクリア&プロテクトと言う新商品。
塗るだけで超クリアだと!?
内容はこんな感じで、クリーナーとコーティング剤、施工用の手袋とウエスの束が入っているだけのシンプルな構成。
サンドペーパーなどは入っていないので、マジで塗るだけなのだろうか?
ちょっとこれを見てくださいよ。こんな事あります?
なんと、劣化したヘッドライトにクリーナーを塗るだけ、数十秒で汚れや黄ばみが綺麗に取れると謳っている。
コーティングの硬化には最低12時間を要する様ですが、塗る、拭く、塗るの作業でピカピカに?
そんなうまい話があるわけないんですよ。
どうせ、かなりゴシゴシ磨かなきゃいけないんじゃないのコレ?
今まで、星の数ほどあるこの手の商品に騙されてきたみなさんは、私と同じ様に感じたはずです。
そんな事は実際に使ってみればハッキリする事ですから、納車されてから5年間一度も洗車していないアクセラのボロいライトで試してみましょう!
面倒だからではありません。
この日のために洗車しなかっただけなので、そこは勘違いしない様に。
施工の前にアクセラのライトの具合を確認しておきましょう。
そのままでも作業は可能ですが、12時間は触れるな、水に濡らすなと書いてあるため、屋内で作業出来る様に取り外しました。
とりあえず水で濡らしたタオルでゴシゴシと表面の汚れだけ拭き上げておきます。
表面はこんな感じですよ。
写真では目立ちませんが、全体的に黄ばんでいますし、ご覧の通り表面がカサカサになってレンズ全体が曇っています。
内部の構造こそわかりますが、ぼんやり見えますね。
これが本当に塗るだけでピカピカになるのか、試してみたいと思います!
■実際に施工してみたら…ガチだった(笑)
作業内容は何一つ難しい事はありません。
箱に書いてある通り、クリーナーを塗って拭き取り、コーティング剤を塗るだけ。
なので、ここでは作業内容を紹介すると言うよりは、本当にメーカーが言う通り塗るだけでピカピカになるのか、実は結構大変なのか、仕上がりはどうなのかと言ったレビューをお伝えしたいと思います。
クリーナーは塗ったまま2分以上放置するなと記載があるので、予め水で濡らして固く絞ったタオルを準備してから作業を開始しましょう。
さあ、KURE LOOX ヘッドライトクリア&プロテクトの実力は!?
まずはクリーナーをヘッドライトの表面に厚く塗り広げろと書いてあります。
適量がわからないので、付属のウエスにテキトーに。
これ、塗り始めると厚く塗るって結構難しい気がしますが…って、え?…なになに?
な、なんじゃこりゃ!?
塗ってる内にウエスが茶色くなってるんですけど!!
これは汚れなのか、それとも演出なのか?
マジかよ。汚すぎて引く。。。
臭いは何だろう…。
魚焼きグリルを掃除している時の様な、洗剤と魚の脂が混ざった様な臭い(笑)
とは言っても、強烈な悪臭と言った感じではないので大して不快感はない。
10~20秒で汚れが浮き上がるとの事ですが、指示通りに厚塗りは出来ていません。
本当にテキトーに塗っただけになってしまったけど大丈夫だろうか?
とりあえず30秒ほど数えてからタオルで拭き上げてみる事に。
タオルもあっと言う間に茶色くなりますね(笑)
大雑把に拭いてから、タオルの綺麗な面に替えて拭き上げると言った感じで、表面のクリーナーを残さず拭き取り、その後乾いたタオルで空拭きします。
一度で汚れが除去出来ない場合は繰り返すと記載がありますので、ちょっと悩みましたがもう1回、合計で2回この作業を行っています。
とは言え、5分も掛かっていない。
説明書き通り、塗って拭くだけである。
う~ん、明らかに綺麗になっているのですが、表面が少し白っぽく曇っている様な感じで、ピッカピカのクリアとまでは言えない感じ。
明らかに綺麗にはなってるんですよ。
ただ、期待し過ぎたのか?
元のレンズがガサガサになっていた事を考えると、十分と言えるかもしれませんが。
この時点では、あくまでもクリーナーで汚れを落としただけなので、コーティング剤を塗ってどうなるのか確かめてみましょう。
コーティング剤はシャバシャバの液体で、ウエスに染み込ませて塗る様です。
ライトの表面に塗る時は、ベタベタと押さえたり、何度も往復させるとむらになり易い様なので、説明通りに一定方向に動かして塗って行きます。
私の場合はとりあえずライトの縁に沿って上下を塗った後、内側を右から左に向かって直線的に塗りました。
塗った部分はテカテカするので、ライトの角度を変えて表面の反射を見ながら塗り残しが無い様に施工しましょう。
んで、コーティングまで施工を済ませたのがこちらの状態。
結構綺麗になりましたね。
しかしご覧の通り、若干白ボケした感じは残りますし、ピカピカと言うには程遠いんじゃないの?と言った感じ。
まあ、本当に楽々施工でここまで綺麗になると言う事を考慮すれば、まあまあ優秀な商品と言えるかもしれませんが…なんて思っていたら、事は数時間後に起こる!!
コーティングの硬化にはそれなりの時間を要するので、そのまま部屋に放置していました。
数時間後に部屋に戻って様子を確認してみると…
な、なんじゃこりゃー!?
おいおい、マジかよ!ウソだろ!?(笑)
コーティング施工直後に残っていた、塗り筋の様な跡も消え、レンズの白ボケも完全に消えて超クリアに!
こんなにライトの中身がハッキリ見えるなんて…
念のため再確認ですが、クリーナーは塗り広げて数十秒後に拭き取るだけ。
コーティングもサッと塗って放置しただけです。
マジで力を加えてゴシゴシ磨く様な事もなく、謳い文句通り塗るだけで超クリアに。
疑ってしまい、申し訳ありませんでしたぁー!!(笑)
研磨と異なり、飛び石キズなど深いキズは残りますし、表面のクリーニングなので当然内部に汚れがあれば残ります。
さすがに新品の様にとはいきませんが、施工前とは全然違いますよ!
何より施工がとにかく楽で、ペーパー掛けやクリア塗装の様な失敗のリスクもなく、耐久性も最長2年持続との事なので、その点を考慮すると文句なく最良の選択と言えるのではないでしょうか。
買うならコレですよ!
マジでオススメです!!
私も、この商品をつい先日購入しました!
全く同じ感想でした(笑
「こんなに変わるの?!」
良い商品ですよね!