さあ、いよいよロードスターが納車されたので、最優先で取り付けるパーツはバケットシートです!
バケットシートの取り付け方法自体はどの車も基本的には同じなので、必要な方は過去の記事を読んでもらうとして、今回はちょっとレカロのシートレールについて紹介したいと思います。
今回買ったバケットシートはレカロのRS-G GKと言うモデル。
そして、車種別専用設計のレカロ純正シートレールです。
若い頃に二度、レカロのシートを使用した事はありますが、若い頃はお金も無いのでレールは程度の良い中古を買って使っていた事から、まさか自分で組み立てる必要があるなんて初めて知ったわけです(笑)
今まで乗った他の車はどれもバケットシートは装備していたものの、ブリッドのシートを愛用していました。
ブリッドはレールを新品で買っても、ベースフレームは組み立て済みで届くんですよね。
ちょっとレカロのレールを確認してみましょう。
■構成部品を確認しよう
まずは説明書です。
注文時に確認していると思いますが、対応車種・シートが間違いないか再度品番と対応型式を確認しておきましょう。
今回注文する際にちょっと迷いましたが、単純にセミバケ用、フルバケ用と言った括りではなく、対応車種と、対応するシート毎に品番が異なります。
これを見誤るとレールは車に取り付け出来るけど、買ったシートがレールに取り付けられないなんて事態に陥る可能性があるので十分注意しておきましょう!
次にボルト・ナットやスペーサーの類を確認してみますが、ネット上では結構ごちゃごちゃしていて分かり難い!なんて聞かれます。
…が、実際に確認してみるとどのボルト・ナット、スペーサーを何に使うのかリストにちゃんと記載されています。
レールを組み立てるだけなのに、なんでこんなに!?と一瞬混乱しますが、実は使う部品の種類は多くないので少し並べれば長いボルト、中くらいのボルト、短いボルトくらいの区別は簡単に付きますし、明らかに大きなボルトはレールの固定に使う物、ショートパーツを組み合わせてAssyになっている物はシートベルトのバックル用だと言う事はすぐに判別出来ます。
部品がごちゃごちゃしてて組み立てが難しいなんて記事が沢山あったので、実際に確認するまでちょっと心配だったのですが、ちゃんと説明書を読めば何一つ難しい事はありません。
まずこちらがアダプターフレームと記載された部品で、レール本体とサイドアダプター(サイドステー)の間に挟む事で30mm程シートポジションを上げるための部品です。
ブリッドではハイポジアダプターと言った名前で扱われている部品に相当します。
一番短いボルトと小さい板バネスペーサーを使用してサイドアダプターと接続、レールとの接続には一番短いボルトと歯車スペーサーを使用して接続する様に記載されています。
原則、説明書によるとアダプターフレームの装着を推奨している様ですが、競技で使用する場合など、よりローポジションで使用したい場合は省く様に説明されています。
外した状態で使用すると、レカロ推奨の取り付け方法ではノーマルシートの最低位置からアイポイントが45mm程下がるとの事。
実際に外してみると低過ぎてボンネットラインが目視できないので、推奨された通りアダプターフレームを使用しました(笑)
ちなみに、アダプターフレームを使用して、サイドアダプターの穴位置を前後共に中段にした状態で、NDロードスターの場合は純正シートと大凡同等の高さの様に感じます。
そしてこちらがサイドアダプター。
ブリッドの呼び名ではサイドステーと表記されますが、ご存知の通りバケットシート本体をレールに取り付けるためのアダプターとなります。
横に開いた穴でシートの高さや角度を調整する仕組みで、シートベルトのバックルもこのサイドアダプターに取り付ける事になります。
まあ、ここまでに紹介した部品はどのメーカーのレールも同じなので、詳しく説明する必要はありませんね。
レール本体に上記の部品を取り付けて、サイドアダプターにシートを固定するだけなので…。
レカロのレールで”組み立てが必要”なのは、レール本体の方なので次項で実際に組み立ててみましょう。
■実際に組み立ててみる
さあ、ご覧ください!
これがレカロのシートレール本体です。
まあ、この状態で箱に入っていたら、輸送中に壊れたの?って思うところですが、きちんと部品毎に個装されて入っているので、間違いなくバラバラの状態が標準と言う事です(笑)
とは言っても、実は組み立てが難しいわけではないのですが、注意しておかないと、テキトーに組み立てるといざ車に取り付けた際にレバーが内装と干渉しちゃうとか、レバーが操作し難いとかプチトラブルが発生する可能性があるので。
レール本体は”足”の付いている方が下向きなので、後は左右を間違えない様に目の前に並べましょう。
んで、レバーについての注意点ですが、この様に”RECARO“のロゴが入っている方を上向きにして取り付けます。
試しに上下逆向きに付けてみればわかるのですが、いざ車に取り付けるとレバーが操作し難いです(笑)
おかしいぞ?と思ったらレバーの向きを確認してみてください。
使う穴は1つなのに、何故3つも開いているのか?
好みで選べるのかな?と思ったら、一番手前の穴を使う様にと指示されている(笑)
もしかすると、レバー自体は汎用で、車種毎に使用する穴が異なるのかもしれないので、レールの説明書で確認してみてください。
レバーの穴にレールの突起を差し込んだら、青い丸で示した爪へレバーをバチンッと固定してください。
これが意外と固いので注意。
しっかり固定されるとこんな感じになります。
左右共に同様の取り付け方法ですので、迷う事はないと思いますよ。
これでレールが完成しました!
レバーにプリントされているロゴが上を向いている事を再確認しておきましょう。
後は他のメーカーと同様に、サイドアダプターをレールに固定する作業ですが、ブリッドとは異なりレールがセパレートタイプなのでこの状態でレールをスライドさせるがちょっと難しいです。
要するに作業性が悪いので、レールのスライド部に指を挟んだりしない様に十分注意して作業してください。
ちなみに、解説していたのは実は助手席用のレールなのですが、NDロードスターの場合は運転席用のレバーがこんな形状をしています。
また、観察しても”RECARO“のロゴが見当たりません。
写真の通り、出っ張っている方が右手側になる様にレールへ取り付けてください。
これでレカロのシートレールの組み立て作業は終了となります。
■おまけ情報
折角なので、ちょっとおまけの情報も追記しておきましょう。
レカロのRS-G GKの最新版に付いている謎のハーネスですが、何かわかります?
最近の車には、助手席の搭乗者へシートベルト着用を促す警告灯及び警告音が備わっている車が多いです。
…と言うより、2020年9月1日に改正された保安基準によって、以降の年式の車両については全ての座席にシートベルトリマインダーの装着が義務付けられました。
つまり、2020年8月末までに登録された車両は運転席の警告のみ機能していれば、他の座席は機能停止させておけば問題なかったわけですが、2020年9月1日以降に登録された車両は保安基準適合を謳っている社外シートに交換しても、シートベルトリマインダーが機能しないと車検に不合格となる。
…が、これにすぐに対応しているレカロはやはり凄い。
写真に写っている謎のハーネスは、レカロのシートに標準装備されているシートベルトリマインダーのセンサー配線です。
配線の接続方法はバケットシートの説明書に記載されているので、助手席に取り付ける場合は忘れずに接続しておきましょう!
尚、マツダの純正オプションにラインナップされているマツダスピードのバケットシート(ブリッドのZETA IVのOEM)でさえ未だにセンサーが装備されておらず、競技専用だから助手席は車検非対応ですなんて注意書きがある。
純正オプション品こそ最新の法令に対応してもらいたいところですが、これを見るとレカロは高価なだけあって、しっかりしているなと言った印象を受けますね。
ついでにコレ!
ヤフオク!で売っている個人の方が製作された商品ですが、レカロ純正オプションのサイドプロテクターよりもクオリティもフィッティングも抜群に良いです!
「レカロ TS-G、RS-G、SP-G ロアサイドプロテクタ」と言った商品名で、1枚6000円程度で売られています。
同類の商品は沢山売られていますが、明らかに群を抜いて素晴らしい仕上がり。
出品者自身も、市販のプロテクターの価格とクオリティに耐えられず、自分で作った!と言うだけあって、細部にまでこだわり抜いたハイクオリティ商品ですよ。
受注生産なので納期は少し時間が掛かりますが、生地やステッチの色も選べるし、ご覧の通り純正と言われても疑わないくらい完璧な見た目なので、絶対に後悔はしないと自信を持ってお勧めできますよコレ。
高価なシートが破れる前に是非(笑)