最近、通販サイトで外国製の激安エアロパーツを目にする機会が増えました。

純正オプションや有名ショップの型を真似した模造品など。

例えばRX-8用ではマツダスピードのリアウイングを模造した粗悪な物が売られていたり…。

とは言え、悪質な模造品だけでなく、柔軟性を持たせた素材である程度の形状差に対応できる汎用モールの様な物だったり、車種専用品でもややクオリティは低いながらも安価な商品、その他、平らな形状なら幅やバンパー形状に合わせた数種類の汎用リップスポイラーサイドステップなどなど、結構色々な商品が出回っています。

ウイングなどはなかなかトランク形状に合わなかったり、強度的な問題で危ないと言う物も多い様ですが、対してリップスポイラーはデザインのバリエーションが少ないながらもそこそこ評判も良く、実際に取り付けている人も多い様です。

最近のマツダ車など、純正オプションのリップも汎用スポイラーと見掛けは大差ない様な商品も増えてきたので、遥かに安価な汎用スポイラーを上手く活用すると言うのもリーズナブルにカスタムを楽しむ新たな選択肢としてはありなんじゃないでしょうか。

◆汎用リップスポイラーを買ってみた

◆取り付けの準備をしよう

◆位置合わせと取り付け作業

◆取り付け後の外観をチェックしてみよう

■汎用リップスポイラーを買ってみた

まず、汎用スポイラーを買うにあたり、保安基準が気になるところです。

車幅の変更は保安基準で明記されており、横幅は2cm(左右1cm)まで、車の全長や全高は4cmまでとなっているので、部品の取り付けによってこれを超える場合は車検証の記載変更の申請と検査を受ける必要があります。

所謂「改」が付く様な改造とはならないものの、幅の記載変更は「再検査」に該当するため、継続検査と同じ手順を踏み、検査を受けたその日から2年が車検満了期間となりますので、必要な場合は車検に合わせて行うのが良いかと思います。

尚、幅の変更により軽が所謂白ナンバーになる場合や、5ナンバーの車が3ナンバーとなる場合は、ナンバープレートの再発行も伴うので、所轄が軽自動車協会から運輸支局に変わったり、再封印の作業があったりと手間も増えます。

この辺りを甘く見ていると、特に軽自動車の場合は脱税などの重罪も加わってくるので必ず申請を行いましょう。

まあ、通常は極端に大きな物を選ばなければ幅をオーバーしてしまう事はないと思いますが。

自分の車の寸法は車検証に記載されているので、目安にすると良いですが、バンパーだけに焦点を絞ると全幅より明らかに狭い場合が多いので、例えば幅が180cmの車に180cmのリップを付けると思いっきりバンパーの端から飛び出したかの様な見た目になる可能性があります。

この辺りは好みの問題なので自由に選んで頂いて問題ありませんが、可能ならメジャーなどでバンパーの幅を計測した方が確実でしょう。

ただし、場合によっては寸法に問題が無くても、取り付け状態や鋭利な形状などが問題となる場合もあるため、注意して商品を選びましょう!

さあ、今回はアクセラに取り付ける予定ですが、ちょうど良い寸法の物が見付かったので実際に買ってみました。

なんとそのお値段、約15000円と超安い!

安物はペラペラだと言う噂がありましたが、実際に届いた物に触れてみると、RX-8に取り付けているオートエクゼのSE-05リップと板厚も触った感じの剛性感も大差ありません。

表面の処理もバリなどもなく、薄キズなどはあるものの特に問題になる様なダメージは無し。

大きな差と言えば、恐らくフィッティングと言う事になるのでしょうが、汎用品と言う事もあるので当然ドンピシャで取り付けられる車種はバンパー下が真っ平らな車くらいでしょう(笑)

後は、バンパーの曲線にエアロの曲線がどうマッチするかと言った問題がありますが、左右が少し張り出す程度はむしろカッコイイ気がします。

左右がバンパーラインから引っ込んで中央が飛び出しちゃう様なデザインは微妙かな?と。

また、汎用品は車に合わせて穴開けが必要なため、部品自体には穴はありません。

触った感じや外観上の印象はそんなところでしょうか。


■取り付けの準備をしよう

取り付けの準備も、汎用品のため車によって異なります。

とりあえず共通して言える事は、バンパーを取り外した方が作業性も良く、位置合わせがし易いので失敗し難いと言ったところでしょうか。

今回はアクセラの例ですが、大体の車種はネジやクリップの数こそ違えど、大体似た様な手順で取り外せます。

まず、ラジエターコアサポート周辺にバンパーを固定しているクリップやビスを取り外します。

色々と手当たり次第に外しても結果的に取り外しは出来ると思いますが、良く観察してどこで切り離せば最小限の手順で取り外せるか確認した方が、後々楽です。

大凡、プラスドライバーとクリップ外しを持っておけば大丈夫でしょう。

ここからは必要に応じてジャッキアップやタイヤの取り外しが必要になりますが、ハンドルを切ってスペースを作れば作業可能な車種が多いです。

フェンダーライナーのクリップを取り外して裏側に手を入れられるスペースを確保します。

車種によっては、この後に裏へ手を入れてフォグランプのカプラーなどを抜いておいた方が良いでしょう。

既に取り外してありますが、フェンダーライナーをめくって、バンパーとフェンダーのつなぎ目にあるボルト(赤丸の位置)を外します。

車種によっては爪だけで留まっている物や、クリップで固定されている物もありますが、大体の場合はビスやボルトでネジ留めされている例が多いです。

アクセラの場合はプラスネジになっているので、ドライバーでアクセス可能ですが、作業し難い場合はフェンダーライナーを留めているクリップをもう何本か外してスペースを確保しましょう。

アクセラの場合は矢印の位置にあるクリップを追加で外せば、かなり大きくライナーをめくれるので楽だと思いますが、長めのドライバーならそこまでしなくても着脱可能です。

これもクリップだったり、プラスネジになっていない場合など様々ですが、バンパー下を覗き込むとアンダーカバーとバンパーの繋ぎ目にネジが付いています。

ローダウンしている場合はジャッキアップしないと目視確認するのが困難な場合もありますが、スタッビドライバー(狭所作業用の短いドライバー)などを使えば、わざわざジャッキアップしなくても着脱自体は大丈夫です。

結構本数も多く、アクセラの場合で11本もあるので、意外と面倒な作業。

ここまで完了すれば、後はバンパーの左右両脇を引っ張ってフェンダーから剥がした後、手前にバンパー全体を引っ張ればバコッと外れますが、先程も言った通りフォグランプなどのハーネスを外していない場合は、ここで勢い余って断線させない様に注意しましょう!

アクセラの場合はフォグランプのカプラーだけでなく、外気温センサーのハーネスがバンパー裏にクリップ留めされていたので、バンパーを分離した後でなければ取り外しが難しいです。

ご覧の通り、無事に外れました。

キズが気になる場合はライト周りやフェンダーの周辺にマスキングなどをして保護する方法や、慎重に引っ張ったりする必要があるので時間は掛かると思いますが、私の様に遊び車と割り切ってキズを気にしないタイプだと、慣れてしまえばここまで10分くらいです(笑)

つまり、作業難易度自体は大した事はない作業ですので、初めての方でも外せないと言う事はないと思います。

これでバンパーにエアロを取り付ける準備が整うわけですが、車種によってはもう一手間作業が残っています。

先程外したバンパーを裏返してみましょう。

あああああーーーーーーっ!!!!

以前のオーナーがこんな所にダクト加工をして下さっているようです!!

ありがとうございますぅ!!!!

ま、まあ、今まで気付いていないのだから、リップを付けてしまえば尚更気にならないでしょう…たぶん。

さて、話を戻しますが、この様にバンパー下に取り付けるエアロと干渉してしまう邪魔な部品が付いている場合があります。

アンダースポイラーとでも言うのでしょうか。フラップ形状の部品が付いていて、このままではリップスポイラーをバンパーに密着させる事ができないので取り外す必要があります。

クリップやリベットで留まっている場合がほとんどです。

リベットについてはドリルで頭を削ってやればポロッと簡単に外れます。

場合によってはこの穴をリップの固定に使える場合もありますが、そればかりはリップの形状次第ですね。

無事に邪魔になる部品が外れました。

これでバンパー底面の平らなスペースを確保出来たので、リップスポイラーを取り付ける準備が完了です!

さあ、汎用スポイラーを取り付けるにあたり、ここからが一番面倒な作業となりますよ!


■位置合わせと取り付け作業

さあ、エアロパーツなどの外装部品を取り付けるにあたり、一番面倒で、仕上がりのクオリティを左右するのはフィッティングです。

決まった場所にバシッと取り付けるパーツや純正エアロと異なり、社外品、特に汎用品となると自分で位置を決めて、ネジを取り付ける穴も自分で開けなければならないわけで、同じ部品を、同じ車種に取り付けても作業者のセンスや性格によって仕上がりは異なります。

まず、どうやって位置を決めるかですが、これは人によって方法は様々。

私の場合はざっくりと位置を決めた後、ガムテープを貼ったり、剥がしたりしながら各部のチリを合わせ、左右の張り出し具合にバラつきがなくなる様に合わせて行きます。

緩く貼り付けず、テープで引っ張ってガチッとバンパーに密着させるように固定してくださいね!

位置決めは目分量ですが、大体の位置が決まったら左右の端だけ覚悟を決めてドリルで穴開け。

左右端だけネジを仮留めしておいて、後は微妙なズレを調整して左右を均等に整えます。

そしてテープでガッシリと固定。

尚、位置決めの目安には、バンパー底に空いているクリップ用の穴や段差など、左右対称である場合が多いので、それらの目印を目安に距離感などを測ると良いですが、正直、今回の様な安物の部品だとそもそもパーツ自体の寸法が左右均等とは限らないので注意が必要です。

裏面から位置を決めたら、一度表から確認して左右の様子に差がない事を確認しておきましょう。

位置が決まったら、覚悟を決めて”テキトー”に穴を開けます。

おいおい、いきなり説明が雑になったな!なんて思わないで(笑)

テキトーにと言うのは、汎用エアロの場合決まった位置がありませんので、テープで仮留めした後は、エアロとバンパーの合わせ面の形状に影響されます。

エアロ側が平らでも、バンパー側の合わせ面が平らでエアロに密着するとは限らないため、良く確認しながら平面同士がボルト留め出来る位置を見付けて穴開けする必要があります。

バンパー側が曲面になっていた場合、ボルトを締めて行くと形状に沿ってエアロが歪む事になるだけでなく、表から見た時にボルトが見えてしまったりと不都合がありますので、強度的に不安がある場合は両面テープなどを併用すると良いでしょう。

今回のアクセラの場合は左右4か所ずつの、合計8か所を穴開けしてボルトで固定しました。

バンパー底面の形状にもよりますが、アクセラの様に中央が窪んだデザインになっていてエアロと密着しない部分があります。

この様な場所も隙間の幅によりますが、走行中に振動してグニャグニャしたり、どこかに軽く擦っただけでも支えがないため簡単に割れてしまう可能性があります。

これも色々と方法はありますが、私はホームセンターに売っている手頃なゴムスペーサーを買ってきて、隙間に合わせて高さを調整。

それをバンパーとエアロの間に挟んで長めのボルトで締め付けます。

ゴムスペーサーだとボルトを締めると縮むので、あまり締め付けない様に注意しましょう。

裏からネジに接着剤か何かを塗り付けておけば、簡単に緩む事はありません。

これでエアロの取り付けが完了しました!

後は、車体へバンパーを戻す前に、地面に置いて色んな角度から確認してみます。

左右が均等に揃っていて、歪みや浮きなどがなければ、取り外しと逆の手順でバンパーを取り付けましょう。

バンパー裏のセンサーやランプのカプラーを差し忘れない様に注意しましょう。

お疲れ様でした。これでエアロの取り付け作業は終了です。


■取り付け後の外観をチェックしてみよう

さあ!無事に作業が終了したら、苦労した甲斐があったのかどうか、仕上がりをチェックしてみましょう!

まるで測ったようにピッタリサイズ!

幅だけでなく奥行きもピッタリとバンパーの寸法にマッチしています。

これ、フリマサイトでアクセラ向けとは書いてあったものの、一応汎用スポイラーと言う事で買ったのですが、形状などを見る限り、セレブリップライナーと言う商品名で売られている車種別設計のエアロに似ているような…?

どちらにしても、マツダスピードアクセラ用はラインナップに無いみたいなので、専用品ではありませんが。

横から見るとこんな感じ。

やはり丸っこいバンパーのラインより、リップが付いて少し突き出したデザインになると良い感じですね。

センター付近はバンパーのラインと同じくらいで、左右両脇はバンパーラインより突き出したウイング形状となっていて、いかにも効きそうなデザイン!

まあ、効きそうなデザインと言うだけで、実際には空力に期待出来ないでしょうけど(笑)

左右の付き出し感はこんな感じ。

実物を見るとそれなりにボリュームがあって迫力が出ますが、いかにも付けてます感は出ないので下品にならず落ち着いた感じなのもGood!

一昔前に流行ったハーフバンパーなどと違い、最近は純正バンパーがエアロ形状をしている事が多いので、底面に取り付ける薄型のリップスポイラーが主流になってきた様に思います。

形状から、わりと幅広い車種に流用可能だったりと、アイデア次第でカスタムの幅も広がるので、気になっている人は他車からの流用や汎用エアロなど試してみては?


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