先日、タブレットを車載しようぜ!と言う記事を書き、2DINスペースを活用した取り付け例を紹介したのですが、わざわざパネルを製作したり、車載オーディオやカーナビを取り外したりと、少々特殊な車載方法でした。
あくまでも競技車両や、タブレットメインで使いたい方向けの内容となっていたわけですが、車載機を残したまま、スマホやタブレットを取り付けて利用したいと考える人の方が圧倒的多数だと思います。
今回は、市販のホルダーを使用して、スマホやタブレットを車載する方法を試してみたいと思います。
■簡単!ワンタッチ着脱式
車用のタブレットホルダーやスマホホルダーと検索すれば、どれを選べば良いのか迷う程、非常に沢山の商品が出てくると思います。
実際にカー用品店などに行っても、今や人気商品の一つに数えられ、専門コーナーが設けられている事も珍しくはありませんね。
しかし実際に使ってみると、思っていた程ガッチリと固定が出来ず、走行中にガタガタと揺れてしまうとか、重さに耐えられずに落下してしまうと言った話も聞きます。
また、見た目もゴツい物が多く、ダッシュボードに取り付けると見た目が悪いと言った問題も。
今回、色々と比較しながら悩んだ末、見た目も良く、着脱も簡単で使い易そうな商品を見付けました。
購入したのは星光産業・スマホホルダーEC-151と言う商品。
そして、ハードな使用でも電源供給に困らぬよう、バッファローのUSB2.4A急速充電対応アダプターだ。
もちろん、他にも数多くのスマホ・タブレットホルダーはあるし、シガプラグタイプのUSB電源が売られているので、好みの物を選択すると良いかと思います。
今回、星光産業のEC-151を選んだ大きな理由は、他のホルダーに比べてステーがゴツくないと言う事と、最大の決め手はワンタッチで台座からホルダー本体が着脱可能と言う点でした。
パッケージ裏の説明に目を通してみると、着脱出来るだけでなく、ステーと本体がボールジョイントで繋がっており、ロックナットを緩めると自由に角度や向きを変える事が出来るようです。
ホルダーに対応するサイズは、幅が105~165mm、厚さは14mmまでとなっており、7~8インチ程度のタブレットまでなら固定出来そうだ。
早速使ってみたいと思いますが、その前に電源アダプタを取り付けておきましょう。
こちらは説明不要。
空いているシガソケットに差し込むだけで取り付けは完了するので、後はUSB充電器を取り付けたり、ケーブルを接続すればいつでも使用可能だ。
車種により差はあるかもしれないが、マツダ・アクセラ(BK3P)に取り付けたところ、ソケットから5mmほど突き出して固定されるので、取り外しにも困らない。
一応2ポートタイプを購入したのですが、複数の機器を充電する機会も少ないと思うので、1ポートでも良いかな?と言った感じ。
■取り付け方と使い方
開封すると本体とステーは分解された状態で入っています。
ボールジョイントを接続するには、ホルダー本体のロックナットを緩め、ギュッと押し込めばパチンッと嵌るので、好みの角度でロックナットを締め、固定してやれば良い。
写真に矢印で示した部分は取り外して、アームを短くする事も可能です。
取り付ける場所にもよりますが、タブレットなど、スマホに比べて重たい物を取り付ける際は、なるべくアームは短い方が落下のリスクは低くなりますね。
挟む力が弱いと言うレビューを良く見掛けるのですが、そんな事はありませんでした。
赤丸で示したロック解除ボタンを押すと、爪の付いたブラケットが伸縮するのですが、確かにこのまま挟もうとすると緩過ぎて固定が難しい印象。
しかし、ブラケットから、爪の部分が更に伸ばせます。
この爪の方にはスプリングが内臓されており、縮める方向に力が掛かるので、スマホやタブレットを挟んでから、真ん中のプラスチックのブラケットのみを押し込む方向に動かしてください。
この状態で充分な力が掛かったら、ロックボタンから指を離せば、ガッチリとスマホがホルダーに保持されます。
あとは、この状態で取り付けたい場所を探して角度などを確認しながら位置を決めます。
良い場所が決まったら、貼り付ける部分の埃などを取り除き、台座に貼られた両面テープを使って貼り付けます。
私はこんな感じで取り付けました。
運転中の視界の妨げになると、大変危険ですので、座った状態の視線でダッシュボードとフロントガラスの境界を超えない位置に貼る事をお勧めします。
台座に付いているロック解除ボタンを押しながら、ホルダー本体を引くとワンタッチで簡単に着脱する事が可能です。
着脱出来ると使わない時はスッキリすると言うイメージでしたが、単純にそれだけではなく、スマホやタブレットをホルダーに固定する際に、予めダッシュボードなどに取り付けられたホルダーに固定するのと、手元でホルダーに固定するのでは使い易さがまるで違います。
また、手元で作業すればステーに大きな負荷を掛ける心配もないため、ホルダーの破損や疲労劣化を防ぐ事も出来るので、かなり使い易い部類に入るのではないでしょうか。
スマホをホルダーに固定したら、そのまま一式で台座に差し込んでやれば取り付け完了。
取り外す時は逆の手順で、台座からホルダーごと取り外し、手元でスマホを分離してやると言った感じですね。
ただ、このモデルには1つだけ欠点がありました。
いえ、このモデルと言うよりは、ホルダー全般に当て嵌まるかもしれませんが。
取り付ける機種にもよりますが、充電ケーブルを接続するための端子が側面に付いているスマホなら問題ありませんが、端子の位置によっては爪が邪魔になって電源供給出来ない場合があります。
スマホを左右逆向きに付ければ良いと言う考えもあるのですが、それだとスマホ本体のボリューム調整ボタンや電源ボタンが押せなくなる場合もあるので、やはりこの辺りは欠点と言わざるを得ないと思います。
また、充電ケーブルが接続できても端子の位置によってはケーブルの取り回しやが美観を損ねる事にもなるので、この辺りをどう考えるかですね。
一応、本体にもケーブルを固定するための溝などが設けられていますが、側面から飛び出したケーブルは隠す事が困難なので、何か良い方法が思い付けば追記で更新したいと思います。
ただ、全体的に見てデザインも悪くないですし、機能性も良く、お勧め度は高いです。
このままドライブしても、激しく揺れたり脱落するような事もなく十分な性能ではないでしょうか。
ちなみに、タブレットを固定してみましたが、流石にタブレットクラスの重量になるとギリギリ感があり、走行中に角度がズレ事はありませんでしたが、結構揺れます。
あくまでもスマホホルダーと考えた方が良いかもしれません。