先日、マツダ2のシートをバケットシートに交換しました。

毎回シートを交換した後に困る事があるのですが、車から取り外した純正シートをどう使うか、保管またはどう処分するかと言った問題です。

上級グレードなら特別色だったりレザー張りだったり、車種によってはレカロなどのネームが入ったバケットシートなどもあるので、フリマサイトで値が付く例もありますが、ほとんどの車種は売りに出しても需要がないか、売れても二束三文と言った感じで発送の手間を考えると全くメリットがないですよね。

かと言って、処分しようにも普通のゴミには出せないし、保管しようと思っても、部屋に持ち帰ると何故か巨大化する現象が発生するので困ります(笑)

◆保管したいが邪魔になる問題

◆座椅子化するための問題点を安価に解決

■保管したいが邪魔になる問題

取り外した純正シートをどうするべきか。

もちろんみんな、いずれ車を手放す時の事を考えると、保管できるなら保管しておくのが一番だと言う事は理解しているはずなのですが、何分デカくて邪魔になると言う理由からなんとかしたいと考える人が多いですよね。

幸いにも、倉庫や物置部屋があれば一応保管は可能ですが、ご覧の通り結構デカいし、よりによって2脚もある場合はタイヤの様に重ねられないので半畳程のスペースが一気にデッドスペースとなってしまう。

ただ、車のシートとは言っても所詮は椅子なので、座椅子または2人掛けのソファーだと思って座れば意外と座り心地は良い。

生地も結構丈夫だし、リクライニング機能まで付いているので快適である。

んじゃ、普段から使う椅子として再利用するって案はどうよ?


■座椅子化するための問題点を安価に解決

いざ車のシートを座椅子にしようと思っても、ちょっと問題があります。

車のシートって、デコボコしたフロアに固定されているので、レールの足が左右対称でない事が多いです。

そのまま平らな場所に置いても傾いたり、グラグラして安定しなかったり。

また、レールの足をそのまま畳やフローリングの上に置くと床にキズを付けてしまう恐れもあるので、なかなかこのまま椅子として使うのは難しいですよね。

幸いにも、マツダ2(DJデミオ)のシートレールは左右対称で、フロアに固定する足の部分までフラットになっているのですが、矢印で示した様に位置決めの突起が付いている。

このまま畳の上に置くと突き刺さります(笑)

これらの問題を解決するためには、座椅子化用のアダプターが販売されていたりしますので、そちらを利用すると確実でしょう。

…って、それでは話が終わってしまいますよね(笑)

それに、専用のアダプターってそこそこ値段も高いですし、車種別設定なので取り扱いのない車種の場合は専用アダプターを使うと言う選択肢がありません。

今回は安価に座椅子化する方法ですので、ちょっと工夫してみましょう。

レールは左右非対称だったり、突起が付いていたりしますが、シート本体の方は底が平らになっている物が多いので、レールを取り外してしまえば良いのだ。

大体はレールから突き出したスタッドボルトにナットで固定されているので、ナットを外して分離してみましょう。

後方にもナットが付いているので、こちらも同様に。

作業性が悪い場合や、シート周りのカバーなどを少し分解しないとナットにアクセス出来ない事もあるので、分解する前に裏返して構造を確認しておくと良いでしょう。

上手く分解できたら、こんな感じでシートレールが外れますので、運転席用か助手席用か判別できるように札などを貼って保管しておくと良いでしょう。

レールだけならそんなに嵩張らないので、ビニール袋にでも入れて押入れに保管しておけば邪魔になりませんね♪

ただ、このまま座椅子として利用すると、やっぱりグラグラするとか、金属部が剥き出しなのでフローリングにキズが付くのは避けられないと言う事もあると思います。

そこで登場するのが、激安汎用アダプター!(笑)

察しの通り、家具の足に付けるアジャスターである。

こいつを使えば床のキズも心配ないし、前後または左右の高さが多少違っても2cmくらいなら調整可能です。

好みによって、足の代わりにキャスターなどを使用するのも良さそうですね。

早速取り付けてみましょう。

シートレールを固定していたボルト穴にアジャスターをセットし、ナットで締め付けて固定すればOKです。

マツダ2のシートは底の高さが揃っていますが、前後左右で高さが異なる場合はアジャスターで調整しておきましょう。

シートを起こして着地させるとこんな感じで、床にはアジャスターの足に付いているゴム部分が触れているのでキズ防止の効果に期待できますね!

ただ、この取り付けだと普通に座る分には全く問題ないのですが、1つ欠点に気が付きました。

せっかくリクライニング機能が付いているのだから、背もたれを思いっきり倒して昼寝するのに丁度良いんじゃないか?と試してみたところ、後ろに向かって体重を掛けると座面が浮き上がって倒れそうになります(笑)

もし、リクライニング機能をフル活用したいとか、レールを分離するのが難しいと言う場合は、レールに直接アジャスターを取り付ける方が良さそうです。

この方法であればレールをスライドさせる事ができるので、シートを思いっきりリクライニングさせたい時はレールを後方に伸ばす(シートを前にスライドさせる)事で転倒防止のつっかえ棒になります。

また、レールの足に角度が付いていたり、左右対称でない場合は、今回使用したストレートタイプのアジャスターだけでなく、首振り機能の付いたアジャスターもありますので、そちらを使用すれば問題なく座椅子化が可能だと思います。

尚、今回使用したアジャスターのネジサイズはM8を使用しましたので、ナットも市販のM8フランジナットを準備しました。

脚部分の接地面は直径4cm弱となっています。

サイズも色々あるので、好みの物を探してみると良いでしょう。