少し前の話ですが、CX-3の試乗レビューを書いた時に羨ましいと言っていた装備の話を覚えていますか?

フロントのルームライトのユニットにサングラス入れが付いていて、この装備は以前乗っていたRX-8アクセラには装備されていましたが、屋根が幌のロードスターはもちろん、マツダ2にも装備されていない。

サングラスが不要な時には収納しておいて、必要な時にワンタッチでサッと取り出せると本当に便利である。

Mazda2のオプションカタログに載っていた(笑)

と言う事で、このCX-3の装備をマツダ2に流用出来ないかと考え、寸法などを入念に調べていたのですが、なんと”同じ品番”で純正オプションのカタログに型紙まで付属してラインナップされている事が判明(笑)

3時間も無駄にしたが、車を買う時にどうして気が付かなかったのか。。。

まあ、それはともかく型紙があれば慎重に位置や穴の微調整などをする必要もなく作業効率は大幅にアップするでしょうから、純正オプションのセットを買ってサクッと取り付けてしまいましょう!

ちなみに、オーバーヘッドコンソールと言う名前で価格は10780円となっていますが、これは作業工賃も込みの値段なので部品のセット自体は7000円(内型紙のセットは2000円くらい)くらいです。

3、4千円程度で取り付けてもらえるなら、恐らくディーラーにお願いした方が安心で確実だと思いますが、少しでも節約したいと考える人もいるでしょうし、私の場合はブログのネタに丁度良いので自分で取り付ける事にしました。

◆部品のセット内容の確認

◆型紙の準備

◆既設ルームランプの取り外しと部品の移植

◆天井の加工と本体取り付け

■部品のセット内容の確認

さっそくオプションカタログのセット品番で部品を注文しました。

1週間くらい掛かるかと思っていましたが、なんと翌日には届く(笑)

まずはこちらがオーバーヘッドコンソール本体ですが、単品はCX-3の純正部品と同じ「KD45-69-970D」の品番で価格は5000円程度。(品番は異なるが、CX-5用か何かの色違いもある)

これに取り付け用のネジが2本必要となるが、ネジの品番は「9076-00-512」で1個120円くらい。

型紙不要で取り付ける自信のある方は部品単品で注文すれば安上がりですね。

また、何のために光らせるのか私には理解出来ませんが、数千円高いLEDのダウンライト付きもあります(笑)

好みの方はそちらを選択するのもありだと思いますが、もしかすると配線作業など増えるかもしれません。

中古部品などで入手して既にオーバーヘッドコンソール本体を持っている場合、型紙だけ準備すれば取り付け可能なので、こちらを単品で注文する場合の品番は「D09V-V0-510」となっています。

価格は2000円くらいで、内容は前述した取り付け用のネジ2本と説明書、穴開け用の型紙がセットになっている。

型紙と言ってもペラペラの用紙に印刷されただけの物なので2000円は高い気がしなくもないが、この金額で失敗のリスクが大幅に抑えられるなら安いもんである。

上記の2点がセットになった物が純正オプションとなっており、部品セットが約7000円。

お店に取り付けまでお願いした場合の価格が約11000円と言う設定である。


■型紙の準備

では取り付け作業を開始する前に、説明書に目を通して注意点の確認や型紙の準備をしましょう。

こちらがキットに付属の型紙で、ペラペラの用紙に印刷されただけの簡単な物です。

切り抜き方は後述するのでとりあえず置いといて…。

手順としては、取り外したルームランプの穴に合わせて型紙をセットし、マーキングした型に沿って穴を拡大してやるだけ。

ただし、後方側には一部配線が通っているらしいので、不用心にカッターでザクザク切り取っていたら仕事が増える恐れがあるので十分注意しておきましょう(笑)

オーバーヘッドコンソールの表面は取り付け用の下穴に対して少し大きく、多少穴が歪んだり切り口がガタガタになっても隠せますが、鍔の部分が1cmも余裕はないので、あまりにもテキトーに作業をすると穴が隠し切れなくなる恐れがあるので注意。

特に角の部分は型紙に沿って丸く切る様にしないと際どいかもしれない。

ちなみに取り付け自体は本体裏の爪がルーフ側のブラケットに刺さって固定されるため、前後に多少動く程度で左右のズレや傾きは発生しないので、心配しなくても真っ直ぐ綺麗に取り付けできる。

型紙はカッターを使って穴の拡大部分を切りぬきます。

これは重要なので慌てず慎重に、なるべく綺麗にカットしておきましょう。

切り抜いた型紙はこんな感じで、真ん中に残った部分をルームランプの穴に合わせてセットし、切り抜いた部分が拡大する部分となります。

型紙の準備が出来たら、マジックマスキングテープを準備して車内の作業へ移りましょう。


■既設ルームランプの取り外しと部品の移植

それではまず、既設のルームランプを取り外しましょう。

このタイプのルームランプは裏側の爪2本で固定されているだけなので、特に工具は不要です。

軽く天井を抑えながらルームランプ本体前方の端に指を引っ掛けて、思い切って下向きに引っ張ってやれば簡単に外れます。

上手く指が引っ掛けられないと言う方は隙間に内装剥がしを差し込んでも構いませんが、天井側で抉ると天井の生地にシワが出来てしまう恐れがあるため、指が掛かる程度に浮かすくらいにしておきましょう。

上手く爪が外せたらこんな感じ。

本体後方は天井の生地に爪で引っ掛けてあるだけなので、少し前にずらしてやればスポッと取れると思います。

天井からルームランプを取り外すと、裏側には2本のハーネスが接続されていて、それぞれにカプラーが付いていますので、これを取り外せば完全に分離できます。

ちなみに説明書では1つがランプ用の電源で、もう1つは音声操作用のマイク付きのグレードのみと言う事になっていたので、私の車両には音声操作の機能なんて付いていないと思っていましたが、何故かマイクが付いている様なので、1本しかハーネスがないのは一部の下位グレードのみかもしれませんね。

これで完全にルームランプが外れました。

裏側にある金属製のブラケットはオーバーヘッドコンソールと共通部品となっているため、このまま残しておいて大丈夫です。

ルームランプが取り外せたら、後は穴の拡大と取り付け作業だけですが、マイク付きのグレードの場合は忘れずに部品の移植を行いましょう。

赤丸で示した位置にマイクが爪で固定されています。

同様のソケットが両側にありますが、輸出向けの左ハンドル車用だと思われます。

“運転席側”なので、オーバーヘッドコンソールに移植する時も取り付け位置を間違えない様に注意!

これがちょっと取り外し難いのですが、3か所の爪で固定されています。

写真では一番大きな爪の部分にマイナスドライバーを差し込んでありますが、本体側に付いている小さい2本の爪を押さえて避けた状態で、マイクの爪を押しながら引き抜くと言った手順になると思います。

どうにか上手く引き抜いたものの、本当になかなか抜けないので「取り付け工賃の4000円払うからマイク外して!!」ってディーラーに投げ込みたくなる(笑)

ルームランプをもう使用しないと割り切っているなら、本体側の小さい爪はニッパーなどで折っちゃうと早いかもしれませんね。

いずれにせよ、ルームランプはヤフオクなどを覗いても二束三文でめったに買い手も付かない様だし、そもそも万が一オーバーヘッドコンソールが気に入らなくなっても、穴を拡大しちゃうので元に戻そうと思ったら天井の張り替えが必要なので恐らく二度と使う事はないでしょう。

取り外したマイクは、新たに取り付けるオーバーヘッドコンソールに移植しましょう。

取り外す時と違ってあっさりですが、パチンッと爪でロックされる事を確認しておきます。

“運転席側”ですのでお間違いなく!


■天井の加工と本体取り付け

さあ!それではいよいよオーバーヘッドコンソールの取り付け作業を開始です!

ちなみに、ここから先は天井の内張りをカットする作業を伴うので、万が一の失敗はもちろん、後から気に入らなくなって普通のルームランプに戻したいと思っても後戻りは出来ませんからね!

元に戻そうと思ったら天井の張り替えが必要となるので、思い留まるなら今の内です(笑)

ただ、恐れなくても手抜きせず慎重にやれば、取り付け自体は素人でも綺麗に作業出来ますので、その点はご安心ください。

なんだかんだで一番重要なポイントはここでしょう!

最初に準備しておいた型紙を、ルームランプの穴に合わせて”綺麗に”貼り付けます。

ちょうど中央の紙が残った部分でルームランプの穴がぴったり隠れる様に貼り付けましょう。

穴の左右幅については一切手を触れないので、穴は真っ直ぐ前後に拡大するイメージです。

写真では微調整中なので歪んでいますが、天井にピタッと張り付く様にセットしてください。

また、ガムテープなど粘着力の強いテープで貼り付けると位置の微調整が難しいばかりか、剥がす時に天井の生地を傷めてしまう恐れがあるので、必ず粘着力の弱いマスキングテープを使用しましょう。

セットした型紙に合わせて、マジックでマーキングを行います。

数ミリ程度ならズレていても隠れるので心配ありません。

ビビり過ぎて小さめに切ってしまうと後から微調整の方が大変なので、マーキングした後は思い切って”線の外側”に沿ってカットする様に!

まずは前方をカッターで切り取りました。

ノコギリの様に刃を動かしながら少しずつカットすると失敗し難いと思いますが、若干切り口がガタガタになりますので、自信があるならスパッと思い切ってカットした方が良いですね!

ただし、端の方は勢い余って切り過ぎない様にくれぐれもご注意ください。

私は直線部分は大雑把にカットして、角付近だけ慎重にノコギリの様にガシガシと動かして切り取りました。

続いて後方も同じ様にカットしますが、助手席寄りの方は裏側にハーネスが通っています。

覗き込んで確認してみると、カッターの刃が通る位置関係はこんな感じで、何も考えずにズバッと行くと断線させてしまう恐れがあるのでマジで要注意(笑)

配線を持ち上げた状態でビニールテープなどで固定しておくのが良いかもしれませんが、とりあえず裏側を良く見ながらここだけ慎重にカットすれば問題ないでしょう。

カッターの刃は出し過ぎず短めにしておく事をオススメします。

上手く天井のカットができたら、後はルームランプを取り外した時と逆の手順で取り付けるだけなので難しい事はありません。

ただし、下穴が小さかった場合は無理に押し込むと天井にシワが出来て見栄えが悪くなる場合があるので、引っ掛かる場合は無理せず穴の微調整を行いましょう。

まずはランプ用の電源とマイクのカプラーを忘れずに取り付け。

天井への固定は、後方から差し込みます。

天井の生地に爪を引っ掛け、本体の鍔の部分で穴の切り口を隠す様に差し込みましょう。

後は本体前方を持ち上げる様に天井へ向かって押さえてやれば、天井裏のブラケットに爪が刺さってバチンッと固定されます。

この状態で一度ライトの点灯確認と、スイッチの動作をチェックしておきましょう。

まあ、純正部品ですからハーネスの付け忘れがなければまず問題ありませんが。。。

どうです?既に綺麗に取り付けられているのがわかるでしょ?(笑)

それでは最後の仕上げ作業です!

爪2本で固定されていたルームランプと違い、何故かオーバーヘッドコンソールは爪1本での固定となっています。

まあ、それでもそうそう外れる心配はないと思いますが、追加でネジ2本の固定があるので忘れずに取り付けておきましょう!

サングラス入れの部分を開くと、中に2ヶ所のネジ穴がありますので、ここに付属のネジを取り付けます。

この時点で恐らく気付く事があると思うのですが、完璧にセンターは出ていません(笑)

ただ、前述していますが天井裏のブラケットに、本体裏の爪で位置決めされているため、前後方向には多少動きますが左右方向に対しては動く構造ではないため、そもそもブラケットが完璧に真っ直ぐ取り付けられている物ではなさそう。。。

この辺りは気にしても仕方がないので、ネジが取り付けられない程大きくズレている場合を除き(って、そんな状態だとそもそも型紙の貼り付けに問題があった可能性がありますが)そんな事を気にしても仕方がないので、問題なくネジが取り付けられるならそのまま固定しましょう。

外から見る分には全くズレていないし、仮にズレていたとしても目視ではまず気付かないレベルだと思うので問題ないはずです。

以上でアップグレード作業は終了です!

オーバーヘッドコンソールは、メガネやサングラスを掛けないと言う人でもちょっとした小物入れとして使う事も出来るので、付いていると意外と便利ですよ♪

ただ、実際の仕様に於いては、内部にクッション材が取り付けられているとは言え走行中の車は結構振動するので、高価なブランド物などのサングラスでは使用を控えるか、内部に工夫をした方が良いかもしれません。

また、高価なサングラスでなくても夏場は高温となる事が予想されるので、この中に保管して常備しておくと歪んでしまったりと言ったトラブルの恐れがあります。

あくまでも、ドライブ中に手軽に収納したり取り出したりするためのホルダーとして考え、保管用のスペースではない事に注意しておきましょう。

オーバーヘッドコンソールの取り付け作業は、型紙さえあれば難易度はそれ程高くありあませんが少々面倒くさいと言うのが難点でしょうか。

作業内容を考えると工賃は激安なので、自信のない方はディーラーにお願いするのがオススメです!