前編では、アンテナ撤去の手順からホールカバーの作成と裏側の当て板までを紹介しました。
しかし、フタを作るまでは慎重にやれば難しい事ではないので、よほど不器用でない限りは問題ないでしょう。
DIY作業の前に立ちはだかる大きな壁は、何と言っても塗装である。
ここからは少し難易度が上がるので、全く塗装作業の経験がない人は事前に練習くらいはしておいた方が良いかもしれない。
ただ、これも”塗る”と言う事に関してはコツを掴めばそれ程難しい作業ではないし、ボディやバンパーを直接補修をしようと言った話ではないので、別途で用意したフタの塗装に失敗したところで車体の方に被害が出るわけでもないので、安心してもっと気楽にいこう!
単純な形状をした直径3cm程度の小物なので、初めての作業でも塗装の失敗リスクは低く、強いて言えば艶がイマイチだとか、色がちょっと合わなかったとか、そんなレベルで済む話である。
■塗料の準備と下地処理の注意点
過去に塗装未経験の私が、いきなり車の全塗装に挑戦なんて暴挙に走った記事も書きましたが、その後もちょっとした小物をマットブラックのスプレーで塗るなんて事を数回経験した程度で、塗装レベルは依然素人同然である。
素人塗装なので妥協は必要ですが、完璧に近い仕上がりを目指すなら塗料の選択は無視できません。
ソリッドカラーや通常のメタリック系であれば、市販の補修用ペイントスプレーでも色は合いますので、それでも十分でしょう。
対して、パール系や今回塗ろうとしているカラークリアを重ねたソウルレッドの様な色の場合、ベースカラーに上塗りの層で色の深みや反射を表現しているため、市販の単色缶スプレーでは再現する事が出来ない。
なので、通常ならプロ用の塗料を買って、専用のスプレーガンで塗布…と言う事になるのですが。
最近ではこう言うタイプの塗装のために、少し割高になりますがホルツのオーダーカラーのペイントスプレーで、下塗り(ベースカラー)と上塗り(カラークリア)の2本セットもある様です。(ソウルレッドプレミアムM(41V)はこちら)
私が今回用意したのは、プロ用の塗料をスプレー缶に封入してもらったタイプとなりますが、そんなに違いはない様なのでお好みで良いと思います。
塗装後のトップコートには、通常のクリアでも構いませんが、紫外線や溶剤にも耐性のある2液性ウレタンクリアを用意しました。
これも好みで良いと思いますが、低溶剤タイプで乾燥の早いアサヒペンのウレタンクリアスプレーを選択。
これらの塗料に加えて、今回塗装する対象がアルミ素材となるため、塗料の密着性を良くするためのメタル用プライマーを忘れずに準備しておきましょう。
○ソリッドカラー/メタリックの場合
プライマー(またはプラサフ)
市販の補修ペイントスプレー
クリア塗料スプレー(またはウレタンクリアスプレー)
○パール/キャンディカラー、その他特殊色の場合
プライマー(またはプラサフ)
オーダーカラーのペイントスプレー(下塗り用・上塗り用セット)
クリア塗料スプレー(またはウレタンクリアスプレー)
必要に応じて、下地カラー用のスプレー
塗料の準備が出来たら、前編で作成したフタのプレートに下地処理をしましょう。
これは、切り口の荒い部分を取り除いて滑らかにする他、プレート表面に細かい傷を付けて塗料の乗りを良くする足付けまでを含みます。
アルミ板なので簡単に削れるため、私は最初から800番の耐水ペーパーのみを使用しました。
プレートと耐水ペーパーを水で濡らして、表面を軽く撫で回す様に万遍なく研ぎます。
表面全体が白く曇る程度でOKですが、アルマイトの光沢が残らない様に注意しておきましょう。
また、側面もガタガタな部分が滑らかになる様に研いでいますが、1つポイントとして、表面の縁の部分は少し斜めに角を落とす感じで研いでおきます。
角を残したまま塗ると、縁の部分の塗装が表面張力で僅かに盛り上がってしまうので、予め角を落としておく事で均一な塗り肌となるわけです。
また、フタの型を作っている段階で曲げを加えてフェンダーの形状に整えてありますので、研ぐ時に力を加えすぎて変形させない様にも注意しておきましょうね!(塗装後も多少なら曲げは利くので、シビアに考えなくても良い)
フェンダーの曲線に合わせている都合上、フタのプレートには上下の向きがありますので、塗る前に裏側へ印を付けておくと良いでしょう。
これで塗装の準備が整いましたので、いよいよ本番作業となります。
■塗装のコツと色の再現
塗装を綺麗に仕上げるコツと言うのは、実のところほぼ下地処理に集約されているので、塗る前の準備を怠らない様にしておけば、滑らかな表面の仕上がりを実現するのはそれ程難しい事ではありません。
しかし、既製品の塗料を使用した場合は新車時の色が基準となっているため、場合によっては色が全然違って見えてしまうと言う事があります。
こればかりは仕方がないので、どうしても完璧な仕上がりに拘る場合は大人しくお店に調色まで含めて依頼するしかありません。。。
また、今回塗ろうとしているソウルレッドに至っても、特殊な色となるため色合わせが非常に困難です。
とりあえず塗ってみなければ難しいと言われる理由もわかりませんし、素人塗装で再現できる可能性がどの程度あるのかも判断ができないのでチャレンジしてみましょう!
パーツクリーナーで脱脂した後に、プライマーを吹き付けて乾燥させましょう。
続いて、ベースカラーを塗布していきます。
ベースカラーは赤みの強いカッパーと言った感じの、ややオレンジ掛かったピンク色をしていますね。
以前、シルビアを全塗装した時にも塗装のコツをお伝えしておりますが、プライマーや塗料を吹き付ける時は、対象物の外からスプレーを開始して外側へ抜けます。
そのまま同じ様に往復…を数回繰り返す感じです。
対象物とスプレーの距離はおおよそ15~20cmをキープして、速過ぎず遅過ぎずのスピードで平行移動する感じなのですが、このスピードについては感覚としか言いようがないので、要らない切れ端などで練習してみて、表面をテカらせる程度を目安に試してみてください。
ベースカラーについては、ソリッドカラーを塗る時と同じように数回重ね塗りをして、これ以上色は濃くならないよって程度まで塗っておきます。
私は1往復半を1回とカウントして乾燥を待ち、2回、3回と重ねていきました。
乾燥時間は5~10分との事ですが、目安としては表面のテカりが消えてマットな感じになった辺りで重ね塗りを行えば良いでしょう。
塗り方にもよりますが、私の場合は4回目でベースカラーの塗装は完了と言った感じで、念のために5回目を塗布しましたがこれ以上は色の変化が見られなかったので上塗りを開始したいと思います。
問題なのは上塗りのカラークリアからです!
まずは1回目。
ソリッドカラーと言うのは不透明な単色なので、あまりお勧めはしませんが全体的に厚塗りしていけば、それ以上は色が変わらないと言うポイントに到達しますので、後は磨きでなんとかすればそれなりに仕上がります。
しかし、ソウルレッドを含むキャンディ塗装と呼ばれる類の塗装はクリアに色が付いているので、重ね塗りを繰り返すとその度に色が濃くなっていき、これ以上は色が変わらないと言ったところまで塗ってしまうとベースカラーの反射がほとんど見えない単なる赤色となってしまいます。
ソウルレッドを再現するには、色を揃えるだけでなく、ベースカラーの反射と上塗りの透明感も合わせてやらないと印象が全く異なる色となってしまうので、重ね塗りは薄塗りで慎重に繰り返す必要があります。
これで5回目のカラークリア塗布。
色は真っ赤になってきましたが、半乾きの状態ではベースカラーの反射は確認出来ないので、色が合っているのかどうかの判断が非常に困難ですね。。。
ある程度乾いたら、どこか比較し易い場所と並べて色の具合を確認してみましょう。
まだちょっと薄いみたいなので、もう一度カラークリアを塗布してから再確認…薄ければ更に重ね塗りして再確認…
本当は、塗装の途中で持ち歩きたくないんですがね(笑)
埃の付着などトラブルの原因となるので…とは言っても、こうでもしないと素人が色を合わせるなんて不可能に近いのだ。
良く板金屋さんなどが塗装前にテストピースなんて物を塗って色を合わせたりしていますが、素人がテストピースを塗ったところで、本番でも同じ加減を再現して塗るなんてまず出来ないのでやるだけ無意味です(笑)
さあ、どうだ!?
これでカラークリアの重ね塗りは7回目くらいですが、大体色が揃った感じですね♪
そもそも素人が完璧に合わせるなんて不可能なので、無理に求めず近い色になっているならこの辺で止めておきましょう。
このタイプの色は、必ず光を当ててみたり、見る角度を変えてみたり、反射の具合も確認しておきましょうね。
ほら、結構凄いでしょ?(笑)
一定の角度からは同じ色に見えても反射の具合で色が変わって見えるので、確認を怠って取り付けてみたら全然違いましたなんて事になる恐れがありますからね。
何パターンか確認してみますが、ほらほら、どうよコレ!
ソウルレッドも素人塗装でなんとかなっちゃったんじゃないの?
こりゃ完璧だぜ!
入念に確認して、色がバッチリ合っていれば塗装は完了です。
最後に、ウレタンクリアを吹き付けて表面の艶出しを行いましょう。
ウレタンクリアの表面乾燥時間は30分程度ですが、そこから硬化が完了するまでには数日を要するので、作業はここで一旦休憩となります。
研磨作業は後日、ウレタンクリアが完全に硬化してからとなりますので大人しく待ちましょうね(笑)
しかし、高難易度なんて言われてたソウルレッドも大した事ねえな!全然普通に塗れちゃうぜ!
お疲れ様でしたー!
…と言いたいところですが、この後にソウルレッドの洗礼を受ける事となる(笑)
■スプレー塗装には必須の磨き作業
艶出しのために仕上げのウレタンクリアを塗布しましたが、スプレー塗装ではミストが荒いため、それなりに艶は出ても表面が細かく波打ち易いです。
上手な方は、塗料が垂れる寸前を目安に一発で艶を表現できる方もいるみたいですが、失敗のリスクも大きくなるので、慣れない方は磨く事を前提で考えておいた方が無難でしょう。
ウレタンクリアの硬化は最低でも3日以上、理想は1週間程度放置してからの磨き作業となります。
硬化時間を十分に置かないとクリア層に十分な硬さがなく、いくら磨いても白っぽく曇って艶が出ないと言う原因にもなりますので、焦らず気長に待ちましょう!
硬化後の研磨は表面の状態にもよりますが、ゆず肌が目立つ場合は1000番>1500番>2000番の順に耐水ペーパーで水研ぎをして、表面のデコボコをある程度平らにしてやります。
全体が白っぽくなって艶が消えたところでOKです。
ある程度平らになったら、コンパウンドを使用して気長に磨くと言う作業ですね。
これは説明不要で、艶が出るまで只管磨くだけです。
耐水ペーパーで研ぐのが不安と言う場合は直接コンパウンドで磨き始めても問題はありませんが、硬化後のウレタンクリアはかなり硬いので相当な時間を要する覚悟が必要です。
あとはお好みで。
ほら、磨きが完了すればピッカピカになって、まるで水で濡らしたかの様な光沢が出ましたよ♪
気を付けなければならないのが、耐水ペーパーで凸凹を削る時も、コンパウンドで磨く時も、カラークリアの色が付く様になってきたらウレタンクリアの層を削り取ってしまって下地まで行っちゃってるって事になりますから、優しく慎重に磨きましょう!
しかしこれ、なんだか塗った直後に比べて色が明るくなってる気がするけど、気のせいだろうか…?
まさか…?
■フタの取り付けと確認
無事にフタの塗装まで完了したら、後はいよいよ車に取り付けて完成です!
取り付け自体はエアロパーツや車高調の取り付けなどと違って、穴を塞ぐように貼り付けるだけとなるので、大して難しくはありません。
前編で作成しておいた裏側の当て板に、防水両面テープを貼り付けて浸水対策を施したら、蝋紙を剥いで接着する前に、フェンダー内側の曲面に上手くフィットするか確認しておきましょう。
取り付け自体は穴の裏側から貼り付けるだけなのですが、しっかり密着していないと雨漏りの原因となる恐れがありますので、ここは慎重にチェック!
それ程シビアにならなくても、多少の浮きであれば両面テープの接着力でなんとかなりますが、真っ平らな物を曲面に貼り付けようと思ってもなかなかしっかり接着は出来ませんからね。
問題なくフィットする事が確認出来たら、穴の周辺をパーツクリーナーで脱脂してから、蝋紙を剥がしてしっかり押さえつける様に貼り付けましょう。
当て板の中心がなるべく穴の中心になる様に!
接着が完了したら当て板の縁を指で触ってみて、浮きなどがない事を確認すれば準備は完了です。
穴の外側から確認するとこんな感じになっていると思います。
外側から両面テープの裏側が見えているはずですが、ここに作成したフタを貼り付けてやるわけですね!
フタを取り付ける前に、穴の縁に両面テープがきちんと密着して浮きなく貼り付いている事を確認してください。
万が一ここに隙間が出来てしまっていると、ここから水や埃が入ってしまうわけですから、用心に越した事はありません。
では、問題ない事が確認できたら、仕上げにフタを乗せ、指でギュッと押さえて接着をします。
この際に、裏側からも一緒に押さえて挟む様に密着させてやると良いでしょう。
予め形状は整えてあるので、おおよそフェンダーのラインとフラットになっていると思いますが、塗装後でも多少であれば曲げも利きますので、指で強めに押さえ付ける事でよりぴったりフィットするはずです。
両面テープの接着力が最大に達するのは約20時間後との事なので、なるべく雨を避け、洗車も控えて1日以上置きましょう。
どうです?いい感じに塞がったでしょう?
全然目立ちませんね!
この通り、フェンダーのラインにもぴったりフィットして………ん?
…んんっ!?
ちょっと待て、なんか色が違うぞ!?(笑)
誰が目立たないなんて言ったんですか(笑)
色が全然違うじゃねーか!!
一体どう言う事だ?
少々、色が違う事は覚悟していたものの、明らかに何か色も質感も異なる物がくっ付いている感じで、どちらかと言うと離れた方が逆に目立つ感じに。。。
ソウルレッドの色合わせが難しいと言われる理由がこんな所に隠れていたのだ。
これはトランクのパネルを近距離から感度を上げて撮影したものですが、ご覧の通り”クリア感”が凄い。
この質感の再現もそうなのですが、一番問題なのは写真中央の光を当てている部分からその周辺の色の変化を見てほしい。
光の当たり方や、見る角度によって明るい色から暗い色へとグラデーションが掛かった様に変化していく特徴を持った色ですが、特定の条件(見る角度や光の当て方)で色が合っていても、この色の変化具合が揃っていないと、見る角度を変えて行く間に濃淡の変化具合に差が生じてしまい、ある所を境に色が全く違って見えてしまう。
周辺の色に対して変化が追いつかなければ明るい色に、変化が早ければ暗い色に見えてしまうと言うわけで、ソウルレッドの色合わせとはつまり、単純な正面からの色合わせだけでなく下地の反射具合(色の変化具合)まで再現して塗らなければならないと言う事。
単純にソウルレッドでパーツを塗る、車を丸ごと塗る分には色が揃うので問題ないが、既に塗られた物に合わせて調色すると言うのは神業に近い。
ソリッドカラーや精々普通のメタリックやパールくらいであれば多少の差は我慢できると思いますが、ソウルレッドやマシーングレーの様な色は、塗る事によって返って目立つ可能性があるので、これを我慢できるかどうかは性格次第となりそうです。
今回は、アンテナを撤去して穴埋めする事には成功しましたが、色合わせを兼ねた塗装には大失敗と言う結果になりました。
■色が合わない時の最終手段
しかし、色合わせに失敗しましたなんて妥協しては、大人しくアンテナを付けておいた方が良かったんじゃないか?と言うオチになってしまう。
他に何か良い方法はないか?
これについては、最終手段ですがいくつかの選択肢があります。
そして、これが意外な結果に。
○選択肢その1「塗装済みの板をカットする」
ソウルレッドやマシーングレーの様な色の塗装が難しいなら、予め塗装された板で型取りを行ってカットすると言う方法があります。
なるほど!…と思った方もいるでしょうが、これにはちょっとした問題があります。
まず1つ目の問題は、塗装済みの板をどうやって準備するのか?
これについてはヤフオクで検索すれば、事故車などから取り外したドアやフェンダーなどの中古部品が結構見付かるのですが、これらは”商品として成り立つ”出品物である事からもわかる通り、十分に修復の可能性が見込める物ばかりなので、それなりに高価です。大きな部品になると送料も高い。
ドア1枚を数万円で買って、わずか直径3cm前後の板を切り出すと言うのはちょっと…(笑)
余った部分の処分にも困りますよねえ?(汗)
運が良ければ給油口のフタなどが見付かる場合もありますが、それでもそこそこの値段は覚悟しておきましょう。
ブログネタのためになんとかしようと思って給油口のフタを入手しましたが、送料込みで8000円くらいなのでちょっとイタイですね。。。
さあ、運良く塗装済みの板が手に入ったとしても、先程の柔らかいアルミ板とはまるで違う、非常に硬い鋼板となるのでカットするのは困難です。
これが2つ目の問題。
これをなんとかカットするための道具が、赤丸で囲んである「ニブラー」と言う工具。
手頃な価格帯のハンドニブラーであれば1500~2500円程度で手に入りますので、工作用途に1本くらい持っておくと便利かも。
どんな道具かと言うと。。。
電車に乗る時に、こんな感じで切符を切ってもらっていましたよね~…って、今時の若者には話が通じないか(笑)
この道具は、切ると言うより”毟り取る”に近い切断方法で、1回当たりのカットは僅か2mm程度を、バチンッバチンッと繰り返し千切っていきます。
それなりに握力は要りますが、確かに切断する事は可能です。
ただし結構時間が掛かるし、商品説明では曲線にもカット出来ると書かれてはいたものの、さすがにニブラーだけでは綺麗に切れません。
切断した破片が勢い良く飛ぶ事もあるので、保護メガネも着用しておいた方が良いでしょう。
大雑把にカットしてから、縁のバリや荒い部分はヤスリで整えれば良いのですが、ニブラーは硬い鋼板を爪で押さえ付けて打ち抜く様にカットする都合上、プレート全体に歪みが出たり、塗装済みの状態でカットやヤスリ掛けを行うため塗装欠けやキズなどが付き易いと言う欠点があります。
プレート全体が反る様な歪みなら指で曲げて伸ばせますが、縁が波打った様な細かい歪みを修正しようと思ったら叩く以外に方法はないので形状の面では仕上がりのクオリティがイマイチ。
まあ、金切り鋏で力任せに切るのに比べれば歪みも少ない方だと思いますが、車に取り付けると表面がフラットにならず、反射も波打って見えてしまうのであまり見栄えは良くないですね。
もちろん、この方法なら色については完璧に合うので、色さえ合っていれば歪みは気にしない!と言う方であれば良いと思います。
○選択肢その2「プロに依頼する」
色はもちろん、プレートの歪みも最小限にして完璧な物を作りたい!
当然、誰もがこれを理想とは考えますが、ここまで求めるなら潔く板金塗装屋さんにお金を払って塗ってもらうのが一番でしょう。
プロが調色して塗装までやってくれれば、色も質感も完璧に近い仕上がりとなるので、クオリティに関しては文句なし!
しかし、ソウルレッドの様なキャンディ塗装系はプロの板金屋さんでも正直嫌がる色の様で、問題点があるとすれば、調色に苦労するわりに大して利益にもならない小物1つを塗るのは、色だったり、時間的な都合だったり、何かしら理由を付けてやんわり断られる事が多く、依頼を受けてくれるお店を見付けるのが大変な事です。
また、持ち込む側としても、それをある程度理解しているからこそ、忙しそうなお店にお願いし難いと言う気持ちの面での抵抗もあります。
そして、もう1つ気になるのは塗装に掛かる費用ですよね。
正直、これが1番気になる部分だと思いますが、どう思います?(笑)
小物でも調色の手間や塗料の準備もあるので割高になるのは覚悟が必要。
私は、安く見積もっても2~3万円は必要だろうと思ってお店へ行ってみたのですが、意外な事に2~3000円。高くても5000円くらいだと言う回答を頂きました。
もちろんお店にもよりますが思った程高くはなさそうなので、ざっくりと金額を聞いて判断してみるのもありなんじゃないかな?と思います。
費用を比較してみると、塗装だけお店に頼むと5000円だとした場合。
自分で塗装するつもりで準備した塗料一式の価格が、プライマーと上塗りのウレタンクリア込みで約1万円。
塗装済みの板をカットするために購入した給油口のフタは8000円で、カットする工具がない場合は追加で金切り鋏やニブラーも必要です。
意外な結果ですが、この時点で既に自分でやる意味は無いと言えます(笑)
これはソウルレッドに限った話ではなく、小物ならお店に頼んだ方が手間も失敗のリスクもなく、費用面でもお得と言えそうですよ!
それでは最後に、仕上がりのクオリティと、アンテナレスがどんな印象になるのかご覧ください。
実は…板金屋さんに依頼して出来上がるのを待っている間に、余った塗料で塗装に再チャレンジしていたら、数十枚塗っている間に”奇跡的に色が合ってしまった”ので自作品でなんとかなりました(笑)
至近距離で見れば当然穴を塞いでいる事はわかりますが、少し離れるとどの角度から見てもほぼ完璧に色が合っているので、結構凄いでしょコレ?
恐らく、自分では二度と再現できないです(笑)
お店に塗ってもらった分は予備として持っておく事にします。
アンテナレスを真後ろから見たらこんな感じ。
スッキリしても意外と違和感はなく、元々そうであったかの様な印象ですね。
サイドビューも随分スッキリしてちょっと寂しい気もしますが、ロードスターの綺麗なシルエットが際立ちますね♪
もちろん好みにもよるので、アンテナが付いていた方が良いと言う方もいると思いますが、パッと見ノーマルの様なさり気無いカスタムで他車に差を付けたい方にはオススメですよ!
取り付け方の都合上、長期的に見れば雨漏りのリスクもありますが、幸いにもトランクを開ければいつでも確認し易い場所ですし、心配なら当て板の接着にコーキンング剤を併用するなどの方法で解決できると思います。
一匹狼なので、ロードスターのグループとイベントに集まったりツーリングに行く事はないため、あまり披露する機会はありませんが、もし街で見掛けて気になる場合は気軽に声でも掛けてください(笑)
シルバー塗ったあと、クリアレッド、それからクリアーです。
色味は自分でちょうせいで難しいですが、楽しいですよ。