NDロードスターの慣らしも終わって、練習で1回、走行会で1回、合計2回のコース走行をしました。

いや~、軽い車はやはり楽しいですね♪

RX-8と比較して、お世辞にも速い車とは言い難いロードスターですが、低速コーナーのボトムスピードや、S字などの素早い切り替えしでの動きは軽さが有利に働きます。

ノーマルの足回りでも十分楽しい車ですが、サーキット走行を想定して早々と車高調を取り付けた話を少し前に紹介しました。

その後、スプリングレートの変更や減衰調整を試してみたりと、何パターンか変化を与えて動きの様子を見ていますが、ちょっと気になった事があるので改善してみる事に。

■ゴムよりピロの方が良い?そんな事より…

■アッパーマウントの仕様変更

■アッパーマウントを替えてみた結果

■ゴムよりピロの方が良い?そんな事より…

よく、スポーツ走行をするにはゴムブッシュよりピロボールの方が優れているなんて話を耳にします。

実際どうなのか?

理屈からすれば、あらゆる方向からの入力で変形し易いゴムより、可動範囲外の入力に対してガチッと動かない剛体となる金属の方がダイレクト感も増し、可動部が機能する方向の動きに対してはゴムの様な弾性抵抗はないのでスムーズで滑らかな動きになると言うのも一理あるのですが、必ずしも良いと言えない部分もあります。

例えばサスペンションアームなどを確認してみると、一部は実走行で入力される方向に対してピロボール本来の働きのメリットが得られ難い角度になっている物が存在したり、想定以上の入力に対して力の逃げる場所がないので各部にしわ寄せのダメージが及んだり、ピロボール自体の摩耗が早かったりと、走行性能云々以外にも手間やコストなどの問題もありますね。

また、狙い通り正常に機能していたとしても、何もかもダイレクトだと路面の凹凸や荒い操作に対してシビアな動きを見せる事もあるので、無暗やたらとガチガチに固めれば良いってモンじゃありません。

さあ、今回はアッパーマウントの話になるのですが、これもロッドの軸受けがピロボールとなっているマウントの人気が強いですが、どちらが良いとも言い難いです。私はゴムブッシュ派です。

こんな前置きをしていながら、実はそんな部分はどうでも良い話なのですが(笑)

車高調を取り付けて慣らし運転を続けていたのですが、まだサーキットを走ったり、ハイグリップタイヤを履かせているわけでもないのにちょっと気になる事が。

“足がすっごい柔らかい”んですよ!

柔らかいと言う事自体が悪いわけではありませんが、想定した動きと異なり、リニアな動きではなく二段階の動きがある様な違和感。

少しスピードを上げたり、急カーブを曲がる際など、比較的大きくロールさせる様な時にぐにゃっとしたフィーリングの後に急にグッと固くなる様な動きを感じます。

実は今まで愛用していたスウィフトのスプリングからハイパコに変更しているのですが、ハイパコはリニアなレートの立ち上がりを謳っているのに、それにしては気色の悪いフィーリングだと感じました。

ただ、実際の動きと体感では差もあるので、私がスウィフトとの違いを好まないだけで、案外こう言うものなのかもしれません。

それともう1つ、事前にNDロードスターは昔のロードスターに比べてボディ剛性もあるので、バネが柔らかく感じるかもと言った話も聞かされていたため、もしかしてそう言う部分の差なのでしょうか。

ただね、どうも腑に落ちないのが現在使用中のスプリングレートなんですよ。

暫定のセッティングとして、オーリンズの吊るしと同レートを選択しているのですが、これが車重やレバー比を考慮しても結構固めのレートとなっています。

吊るしなので、後にレートは上げる事になるとは思いますが、だからと言って”街乗り”や”ワインディング”を普通に走っている範囲で柔らかいと感じる様なレートとは思えない。

それからしばらくして、ホイールの適合を見るためにジャッキアップした際に、ある事に気が付きます。

車高調を組み立てる時にもアッパーマウントの構造は見ているはずなのに、特に意識していなかった。

スプリングが載っているシート部分がゴムです…。

アッパーマウントのブッシュがゴムかピロかなんて話はロッドの軸受けの話であって、個人的には極端な差を感じる物とは思っていない。

しかし、スプリングのマウントがゴムか金属に直座かでは大違いだ。

純正ショックの多くはゴムのシートの上にスプリングが載っている物が多いですが、スプリングも柔らかいしプリロードもかなり掛かっているのでゴムとスプリングの動きの境が分かり難い。

対して、プリロードを掛けずに固いスプリングを使っていると、入力があった際にゴムが先に変形して、後からスプリングのレートが立ち上がると言うのが、なんとなくイメージ出来ると思う。

実際にそれが違和感の原因なのかはこの時点では何とも言えないが、試しに対策をしてみようではないか。

初期のストロークでスプリングが機能していないとなると、ハイパコの謳うメリットが何一つ得られない事を意味するので、これでは勿体無い。


■アッパーマウントの仕様変更

それでは、スプリングシートをゴムから金属に替えてみたいと思います。

社外のアッパーマウントなどもありますが、RX-8の時と同様に純正アッパーマウントとRIGIDのスプリングアダプターを組み合わせる方法で対策を施します。

こちらはリアの写真ですが、フロントも同様に純正アッパーマウントに重ねて取り付けるだけの単純な構造になっています。

ブッシュは純正がそのまま使えるので、リフレッシュする際の部品の手配も楽で良いですね。

ご覧の通り、右がオーリンズのアッパーマウントで、スプリングシートがゴムとなっていますが、左の純正アパーマウントには金属製のシートが付くので、ストロークと同時に確実にスプリングが働きます。

アッパーマウントを入れ替えるだけなので、特に難しく考える必要もなく、そのまま組み立てれば完成です。

プリロードが変わる場合があるので、必要に応じてアジャスターを調整しましょう。

あとは車に取り付けるだけ。対策の作業はこれで完了です!

さあ、見た目はいい感じになりましたが、違和感はなくなるでしょうか?

フロントも同様の対策を施しましたので、これでハイパコが真価を発揮してくれる…はず(笑)

何でも一長一短ありますから、オーリンズのアッパーマウントの仕様が悪いとは思いません。

クイック過ぎると街乗りや高速道路を走行する際に疲れますし、妙なラグがあるとスポーツ走行をする際に思い通りに動いてくれなかったりするので、何を重視するかと言ったところでしょうね。


■アッパーマウントを替えてみた結果

スプリングシートが金属になった事で、初期ストロークからスプリングが動いてくれるはずです。

ちょうど慣らしも終わったところですし、どんな感じになったかミニサーキットへ行って試してみましょう♪

…と思ったのですが、道中にその変化に気付く。

街乗りで違和感を感じていたくらいですから、施した対策が狙い通りならサーキットを走らなくても変化は感じるはずですよね。

ぐにゃっとした初期の動きはなくなり、ダイレクトにスプリングの手応えを感じます。

原因はゴムのスプリングシートで間違いなかった様ですね!

さあ、ここからはおまけの話となりますが、現状で思いっきり走らせてみるとどんな感じでしょうか。

タイヤは純正のまま、フロントのレートは9kgf/mm、リアは4kgf/mmで、使用するオーリンズDFVはSTDモデルです。

コースを走らせてみると狙い通りのラインどころか、反応がクイック過ぎてインに早く付き過ぎるくらい。

フィーリングは確実に改善されているが、クイックになった事が良いか悪いかは別問題である。

個人的には、もう少しフロントの反応が鈍くても良いかな?と思いますが、この辺りは操作や車高、減衰などのセッティングで変化をみてみたいと思います。

スプリングレートについては、やはり吊るしなのでコース走行ではソフトな動きに感じますが、ロールは大き過ぎず程良い感じに見える。

ただ、現状は純正タイヤなので、これがハイグリップやSタイヤになるとやはりレート変更は必要でしょう。

ロールを内側から見ると、リアはかなり持ち上がっていますね。

それでも伸びストロークは不足していない様で、浮き上がってはいない様ですが、どのコーナーも慣性で勝手に滑り出すので乗り難い。ロールで外に荷重が載り過ぎているのか?

リアの減衰をもう少し締め上げて様子を見るか、お試しにスタビライザを少し強めに効かせてみるのもありかもしれませんね。…と言うか、機械式デフを装備すればまた印象は変わりそうですが。

フロントはとりあえずこのままでも、クイック過ぎる動きは操作でなんとかなる感じ。

ちなみにハイパコのフィーリングなのですが、スウィフトの様に縮んだ後に強く弾き返してくる手応えはなく、ギャップに強い印象は受けたものの、同じ車両で試したわけではないのでレートや減衰の違い、車の違いもあるため正確な事は何も言えない。

ただ、本当に縁石を蹴っても車が跳ねないので。感触は良いですよ。

機会があれば、同じレートのスウィフトハイパコで実際に乗り比べてみようと思います。


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