別府や湯布院など、温泉が有名な観光地となっている大分県ですが、他に何もないと思っていませんか?
そうです!何もありません!!(笑)
まあまあ、ちょっと待ってくださいよ。
今回はドライブの魅力をお伝えするために、ガイドブックには載っていない、もしくは詳しく書かれていない様なマイナーなスポットを紹介しちゃおうって企画である。
大分県民でも、こんな場所があったのか!とか、以前から気にはなっているんだけど…って場所は少なからずあるはず。
何もないってところが、案外面白い事だってあるのだ。
■佐伯市 宇目「ととろのバス停」へ
日本国民ならスタジオ・ジブリを知らない人はいないはず。
天空の城ラピュタとか、魔女の宅急便などの名作アニメ映画で有名だが、ジブリを代表するキャラクターと言えば、文句なくとなりのトトロに登場するトトロである!
結構有名なので知っている人も多いかもしれないが、現在では2005年に佐伯市と合併した佐伯市宇目(旧宇目町)にある「ととろのバス停」がどんな所なのか紹介したい。
所在地は大分県佐伯市宇目大字南田原轟と言う場所になる。
「轟」と書いて「ととろ」と読むが、周辺の案内看板などではひらがな表記が多い。
アクセスは周辺に高速道路もないので、佐伯ICまで抜けて、佐伯市内から国道10号線に沿って直川方面へ向かい、途中で宇目方面へ向かうと早い。
途中の道路はほとんど信号も無く、交通量も少ないのでスイスイ走れるし、自然の景色が広がっているのでバイクのツーリングなどにも最適なコースではないだろうか。
直川地区を走っていると、道路沿いにでっかいカブトムシのモニュメントがあり、これも結構有名(笑)
このカブトムシ看板の奥にはキャンプ場と、昆虫館が併設されているので、興味のある方は覗いてみては如何でしょう?
私は虫が苦手なので、申し訳ないが今回は遠慮させて頂いた(笑)
カブトムシ看板からしばらく走り続けると、宇目方面へ右折する道があるので、そちらへ進めば後は道なりに走り続けるだけで宇目には到着するのだが、この道中は本当に何もない峠道が永遠と続くので、本当に道が合っているのかと不安になる。
しばらく走ると少し道が開けて来て、版権大丈夫?と心配になるので名前は伏せておくが、トトロのイラストが描かれた歯医者さんの看板が目に入れば、目的地は近い。
その先でT字路に突き当たったら左折して宮崎方面へ向かう。
ご覧ください。本当に何もないでしょう?(笑)
私の住む佐伯市の街中でも十分田舎だが、そんな田舎からやって来た私が”田舎”だと感じるくらいだから相当である(笑)
いや、失礼。でも、本当に長閑な場所です。お店が見当たらない…。
都会から遊びに来た方は、この風景を見て「本当に、こんな所にジブリのレジャー施設があるの?」って思うかもしれない。
…ん?あなた、何か勘違いしていませんか?
まあ、それは良いとして。
ご安心ください。写真中央付近の山の中に「ととろのバス停」はちゃんと存在する。
ここから右手方向に「ととろ入口交差点」があるので、案内看板に従って進もう。
凄く狭い道を走る事になりますが、全然でっかい車でも通る分には全く問題ありません。
対向車が来ると、すれ違いは出来ないので、どちらかが道を譲る事になるだけです(笑)
さあ、この案内標識が見えたら右折して、後は目的地まで一本道。
さあ、無事に駐車場へ辿り着きました。
ここはかつてバスが走っていた道なので、十分に広いですが、ご覧の通り何もありませんね。
では、さっそく入場!
…の必要はない(笑)
駐車場のすぐ真横にあります!
なんと”タダ”です!(笑)
いや、だから…
これですって!
大きなレジャー施設なんてありません。
これが、あなた達の探し求めていた「ととろのバス停」です!
正面から見るのに飽きてきたら、アングルを変えて楽しみましょう。
猫バスの停まる里と書かれているが、いくら待ってもバスは来ないので注意(笑)
私も凄く久しぶりに来たのですが、以前は先程の駐車場から撮影した道の右側に建っていました。
2013年に廃線となり、2015年に老朽化を防ぐため、元の場所から約100メートルほど離れたにこの場所へ移設されたそう。
ちなみに、小屋が新しくなっていると思ったら、2004年に台風で一度壊れたため、建て直されたそうです。
尚、このバス停は1988年に「となりのトトロ」が公開されるよりも遥か前、1949年から存在する。
後の1997年にどこの誰が置いたのかわからないが、ある日突然「トトロの看板」が設置され、新聞やニュースで話題となった事から知名度が上がったスポット。
お気付きかもしれないが、ジブリ関連の施設やお土産屋などもなく、営利目的の運営はしていない。
もちろん「ととろ」と言う地名にちなんで看板が設置されたものであり、となりのトトロの舞台でもなければ、スタジオ・ジブリとの関係も一切ない、非公認のスポットである。
そう、何もないのだ(笑)
お土産くらい…と思った方はガッカリするかもしれないが、本当に何もない。
強いて言えば、バス停の少し上に喫茶店と手芸の小物を扱っているお店が存在するが、直接の関係はない。
唯一、すぐ近くの郵便ポストから手紙を出すと、トトロの消印を押して届けてくれると言うサービスがあるので、記念品を残すとすればこれくらいだろうか。
1997年当時のオリジナルの看板は、先程のバス停の中に設置されたボードだけだが、徐々にいくつかのボードが追加され、観光客が訪れる様になってからは、少し離れた位置に「トトロの森」と称した小さな公園ができている。
写真では確認し難いが、木の柵の上に小さなトトロの人形が飾られている。
公園と言っても、正直言って雑木林である(笑)
川…と言うより渓谷と言った感じか、都会から来た人にとっては新鮮かもしれない。
公園の奥には猫バスのパネルが置いてあるのだが、いや、あっぶねえ!(笑)
木の板を渡しただけの不安定な橋が掛かっており、手すりはない。
まあ、入場料などを取って営業している施設ではなく、普通にここで暮らしている地区の人達が厚意で用意してくれているだけなので、決して文句を言ってはならない。
観光業で利益を得ている地区ではないので、嫌なら来なくて結構と言うスタンスである。
まあ、さすがに橋が激しく揺れるだとか、崩れると言った心配はないものの、撮りたい人は気を付けて渡ろう。転落したり躓いてケガをしても自己責任である(笑)
橋を渡った先にある猫バスのクオリティはなかなかですよ。
窓が切抜きのパネルになっているので、そこから顔を出して記念撮影も出来ます。
しかし、何度も言うが、他には何もない。
■道の駅宇目に立ち寄ってみる
ととろから表の道へ戻ったら、折角なので出口を右折して坂を上って行こう!
只管道を走り続けると、10分程度で道の駅宇目に到着する。
特徴的な形をした橋の前にあるので、すぐに気が付く。
田舎の山の中にある道の駅だが、物流の主要ルートにもなっているので大型トラックの交通量が多く、駐車場も広い。
また、高速道路を使わずに宮崎県へ向かう場合、綺麗で広い道路はこの国道326号線くらいしかないため、意外とお客さんが多い。
今回は時期が少し早過ぎたが、すぐ近くでチューリップ祭りなども催される。
売店のおばちゃん曰く、オランダみたいだよ!と大絶賛だが、オランダマニア(?)の私に言わせれば、オランダは薔薇である(笑)
チューリップはトルコだ。
そんな事は置いといて…
この季節だと、ここに限った話ではありませんが桜が綺麗です。
道中も山間部は桜でいっぱい。
どちらかと言うと、ちょっと時期が遅かったでしょうか?
既に散り始めていました。
特に道の駅宇目で「これだ!」と言った物はないのですが、キャンプ場とドッグランが併設されているので、シーズン中は家族でアウトドアを楽しんだり、ペット連れの人はドッグランで遊ぶのも良いかと。
また、道の駅宇目は「うめりあ」と言う呼称もあるが、正式には道の駅内に併設されたレストハウスの名前である。
折角なので、うめりあ内の売店で大分県名物の唐揚げを購入。
中津市や宇佐市の店舗数は多く、全国的にも有名ですが、唐揚げが美味いのは県北より県南である(笑)
これは譲れない。
一応、外でも唐揚げやソフトクリームの売店もあるが、当日は閉まっていた。
うめりあで売っていた唐揚げは、揚げたてが買えると言う強みもあり絶品だが、味より何と言っても特徴はそのデカさ!
“ジャンボからあげ”と言う名前で売られており、5個入りが380円、3個入りが250円、その他にもポテトやコロッケなどのスナック類も。
なんとなく3個入りの唐揚げを購入したが、5個入りを買わなくてよかった。
1個が拳ほどのサイズがあり、とてもじゃないが5個も食べられない(笑)
凄まじいコストパフォーマンスなので、食欲旺盛な若い子にはお勧め出来る。
尚、この日は閉まっていたが、外の売店で売っているご当地ソフトクリームは栗を使った”マロンソフト”だが、あくまでも私の好みで意見させてもらうと、普通のバニラの方が良い。
また、現在もやっているのかは不明だが、秋頃には”焼いもソフト”も売っており、こちらはお勧め。
出来ればドライブの定番、ご当地ソフトクリームを紹介したかったのだが、また時期を改めてリベンジしたい。
■宇目のミステリースポットを探索
紹介したかったととろのバス停にも行き、道の駅でお腹も満たせたところでのんびり景色を見ながら帰るが、ちょっと一つだけ気になる場所があるんですよ。
来る時に気が付いて、あまりにも気になったので、帰りは車を路肩に停めて観察してみる。
どう見ても「商店街入口」と書いてあるのですが、えらく狭い脇道が商店街の入口?
この位置から奥の方を覗こうとしても、雑木林の様にしか見えず、本当に商店街があるのか不安になる(笑)
この道を宇目の方向へ少し走ると、同じ案内看板が出ているので繋がっているのだろう。
一方通行でもなさそうだし、ナビで確認する範囲では車両の進入禁止エリアでもなさそうなので、探索してみる事にした。
商店街へ進入。
商店街…?
右前方に見えるのは交番の様で、外にミニパトも停まっているのだが、徐行で近付き、車の中から少し交番の中を覗いてみるが、何て言うか…その…人の気配がない(笑)
そして道路には全く人も歩いていないし、古い民家はあるが、商店らしい建物などないのだ。
何より、この交番が機能しているのか謎であるが、これだけ人のいない場所に見慣れない車がキョロキョロしながら入ってきていると言うのに、職質まではしないにしても、表に出てきて牽制するくらいのアクションはあってもよさそうだが…?
お店は見当たらないし、誰一人として外を歩いていないので、ちょっと車を停め、どこかの家にでもこの辺りの事について尋ねようかと思ったが、マジで人の気配がない。
鳥の鳴き声さえ聞こえぬ静寂に包まれているのだ。
この先に、1件だけ見学案内と書かれた門があったのだが、覗いてみても明らかに閉鎖されている雰囲気。
それも、ここ数年以内と言った感じではない。
しかし、商店街入口の看板はそれ程古い印象もないし、そもそも随分前に商店街が閉鎖されているなら撤去されていてもおかしくはない気がする。
何故看板だけ残っているのか?
だが、何度も言うがご覧の通り、商店はない(笑)
と言うより、元店舗らしい建物もほぼないと言う不思議。
人の気配もなく、まるで時が止まっているかの様な空間が広がっている。
そして、商店街の出口付近に差し掛かった時であった!
あ、あれは!?
私は急いでスマホを取り出し、夢中でシャッターを切る。
ご覧ください!!
これ、モルダー捜査官が疲れてる時に見るヤツですよ!きっと!!
いや~、こりゃ凄いものが見れました!
このまま長居をすると気付かれてしまうかもしれません。
急いでその場を後にします。
ふぅ…
なんとか無事に脱出し、幸いにもアブダクションの被害に遭わずに済みました。
ガイドブックにも載っていない、なかなか刺激的なスポットが宇目にはある事がわかりました。
是非、みなさんも一度行ってみてください!
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