以前、Androidナビを買ってレビューをしましたが、このナビが非常に良く出来ていて、画質は綺麗だしCDやDVD再生にも対応した貴重なモデルと、なかなか重宝していました。
それが残念な事に故障してしまいました・・・。
ダメ元でメーカーに問い合わせてみると、無償で修理または交換対応してくれると言う事で、快く保証対応してくれると言う事に。
ラッキー!とウキウキだったのですが、いざ送ってみると問題が発生。
ディスプレイが割れているとの報告があり、この様な破損は故意に画面を叩いたり、不注意でぶつけたり、または運送中のトラブルなど、何らかの無理な力が外から加わらない限りは有り得ないと言う事で、故障ではなく破損だと判定されました。
ちなみに、製造メーカーなのに画面割れは有償修理もしないそうです。マジですか・・・。
写真が送られてきたのですが、外観上はディスプレイの画面にヒビが入ったりと言った物ではなく、表面上は綺麗なものの、内部で割れていると言うのです。
もちろん、画面を叩くなど乱暴な扱いはしていないので、有り得るとすれば元々不具合があったか、着脱時に損傷させてしまったかのいずれかだと思います。
取り付けの際に収まりが悪いので、ついつい強めに抑えたりしている事実があるので、気を付けて扱ってはいたものの、絶対に自分が破損させていないと言い切れる自信もない。
と言う事で、今回は諦めてそのまま引き取る事にしました。
さあ、これで壊れたカーナビが手元に残ったわけですが、壊れたと言っても画面が映らなくなったと言うだけです。
「だけ」と言える不具合なのか微妙ですが(笑)
外部出力端子があるので、外付けのディスプレイなどを併用すれば、機能上使えないわけではないです。
ただね、これだと車載する理由が無くなるので、この際です。
中身がどんな構造になっているのか、通常は高価なカーナビを分解してみようなんて考えを起こす人は相当稀なケースだと思うので、私自身の、そしてみなさんの好奇心を満たすために「分解」してみようではありませんか!
ただ、先に断っておきます。
電装品に詳しい方が、開いて基盤を改造したり、詳しく解説したりするブログとはわけが違います。
パソコンのCPUやHDDを交換したり、既製品のボードを追加する程度の経験はありますが、完全に素人です。
開いて見て、なんじゃこりゃすげー!って言って終わる様な記事ですので、過剰な期待はしないでください(笑)
■CD/DVDドライブの構造を覗いてみた
CD/DVDドライブの構造も何も、家庭用のCDデッキやパソコンのドライブなどを見れば、センターに固定具があり、ドライブにはトラックを読むために可動式のレンズが付いているので、どんなものかは大体想像が付くと思うのですが。
ディスクを直挿しするスロットインタイプのドライブって、どうやってディスクの出し入れをして、どんな風に内部でディスクを保持しているのか気になった事ってありません?
まあ、とりあえず、まずは分解しないと話が進まないので早速開いてみましょう。
どこから手を付けて良いのかよくわかりませんが、とりあえず外側から確認出来るネジを手当たり次第に外して行けば開くでしょうって事で、まずはディスプレイ周りのネジを外してみる事に。
・・・って、あれ??
こんな簡単に開いちゃうわけ?(笑)
いきなりディスプレイ部と本体が分離出来ましたよ!!
フラットケーブルで本体基盤と接続されているので、ロックを解除してケーブルを引き抜けば完全に分離します。
この状態で、上部パネルを固定していると思われる本体側面のネジを数本外してやれば、意図も簡単に上蓋も外れてしまいました。
分解そのものは大した事はないみたい。
サクサク進んでしまうと言うまさかの展開で拍子抜けですが、ご覧ください。
こいつがCD/DVDドライブです。
どうやらディスクの出し入れをコントロールしていると思われるモーターが右端に取り付けられていますが、プーリーには輪ゴムが。
これはどれくらいもつのかわかりませんが、この構造を見ちゃうとそんなに長く使える物でもないのかな?と少々不安になりますね。
ちなみに、このドライブ自体も上蓋がネジ数本で留まっているだけの様ですので、本体にマウントしたまま開いてみます。
どうぞご覧ください!これがドライブの中身ですよ!
1番はゴムのローラーで、ディスクはここに触れるとローラーが回転してディスクをそのままドライブ内へ引き込む様です。
2番は説明不要のレンズ。こいつでディスクの情報を読み取るわけですね。
3番はディスクのセンターを保持する構造部ですが、下段はディスクの穴に嵌る様に、上段は降りてきてディスクをサンドイッチ状態で固定するみたいですね。
この構造を見ちゃうと、ディスクに傷が付きそうで、大切なCDはあまり入れたくないなって思っちゃう(笑)
■本体基盤を観察してみよう
さて、CD/DVDドライブの観察が終わったら、マウントのネジを外して取り外します。
これで本体基盤が見易くなりますので、ちょっとどんなものか観察してみましょう。
んー?思った以上に内部はスカスカで、何も入ってない感じ(笑)
これであのナビの機能を制御しているなんて凄いな。
HDDの様な物はないので、どこかのチップにナビの制御プログラムや、Androidが入っているのでしょうが、もうこの時点で素人にはどれが記憶媒体なのか判断できません(笑)
ただただ、感心するばかり。
ちなみに、赤い四角は後から出てきますが、赤い丸はUSBのケーブルです。
ここ、空きポートが一つあるのと、もう一つコネクタを基盤に追加出来る構造になっているので、USBポートを増設したいならここを改造すると良いみたいですね。
基盤の中央にある銀色のカバーの下は何だろうか?
大体こう言う所にCPUだとか、そう言った類の部品が付いてますよねぇ。
って事で開いてみた。
へぇ~。なるほど、なるほど。
素人のみなさんには、これが何なのか全くわからないと思いますが、詳しく解説すると、アレがコレでソレがアレとかですよ。分かります?
全くわかりませんね。何なんですかね、これ(笑)
一部配線されている部分を観察すると、GPSとかWi-fiの文字が確認出来ましたが、この中のどれかがそう言ったものを制御しているチップなんでしょう。たぶん。
まだ何かありますよ。
基盤の右端に、銀色のケースみたいな部品が付いてます。
きっとこの中にAndroidがいるんですよ。
こんな頑丈に守られてるんだから、きっとそうに違いない!
中身を拝見したかったのですが、簡単に開けられる構造でもなさそうなので、諦めました。
解説しようにも、理解の範疇を超えていて、段々とこの記事に何の意味があるのか、公開するのが不安になってきました(笑)
本体基盤は見ても本当に何が何だかさっぱりなので、これで最後にしておきましょう。
先程の赤い四角で囲んだ部品です。
準備中なので、ちょっと待ってくださいね。
はい!どうぞ!
四角いオレオみたいな部品だったので、ちょいと蓋を外して確認してみたものの、どうやらオレオじゃないみたいだぜ!
もう無理ッス。解説のしようがないので、これで基盤の観察は終了したいと思います。
いや、ホントすいません。貴重な時間を割いてご覧頂いたにもかかわらず、大変申し訳ありませんでした(笑)
■ディスプレイを分解して見えた希望の光
本体基盤の方は散々でしたが、最後にディスプレイを分解してみましょう。
まずは左右にあるロータリースイッチを引き抜く。
そして今度は裏にいきます。
ディスプレイ裏の基盤もネジ数本で留まっているだけなので、全て外してしまえば表面のカバーと液晶パネルが分離出来る様です。
基盤を割ってしまわない様に慎重に引き抜きます。
ん?これか!
光の角度を変えて観察すると、真っ黒の液晶パネル中に、色の異なる部分が見られます。
これがきっと割れていると言われた部分ですね!
しかしこの液晶パネル、表面はガラスで、どうやらこのガラスが所謂タッチパネルになっているみたい。
二重構造になっていて、ガラスパネルの下に液晶画面がついているようです。
両面テープで貼り付けられているだけの様ですので、ガラスを割らない様に慎重に剥がしてみます。
左側に見えるのがタッチパネルのガラスで、中央に写っているのが液晶パネルを裏返した物。
気が付いた事があるんですがね。ちょっと見てもらえますか?
念のためぼかしを入れておりますが、品番?と製造ロット?らしきラベルが貼り付けられていました。
タッチパネル自体は正常なので、もしかしてこの品番の液晶パネルが手に入れば修理が可能なのだろうか?
本体の機能そのものが使えないわけではないので、液晶パネルが入手可能であれば、ちょっと修理にチャレンジしてみたいですね!
同じ液晶、または互換性のある液晶パネルを探してみる事にしましょう。
修理が出来そうであれば、DIY作業としてまた紹介したいと思います。
再び組み立てる事を想定していませんでしたが、希望が見えて来たので丁寧に組み立てて一時保管したいと思います!