ずいぶん昔からキーレスエントリーは当たり前になっているので、車のキーに電池が入っているなんて今や一般常識(笑)
子供の頃、家にあった角々の化石みたいなスカイラインやマーチなどはキーを使ってドアを開ける様子を見た事もありますが、私自身が車の免許を取得して以降に乗ったスタイリッシュな近代車はいずれもリモコンキーでドアの施錠が出来るの車ばかりでした。
初めて買ったムーヴやNBロードスターの頃は、ドアのロックはリモコンでもエンジン始動はキーを挿して回す儀式が必要でしたけどね。。。
RX-8に乗り換えた時にカード型で呼び名もスマートキーなんて物に変わり、ポケットに入れているだけでドアハンドルのボタンによるロックの開閉や、エンジンもつまみを回せばそのまま始動出来る事に驚きましたが、現在ではエンジン始動もボタン一つだし、メーカーによっては近付くだけでロックが解除される様な車もありますよね!
しかし、その分電池の消耗も激しい様で、NBロードスターでは約13年乗っている間に1回しか交換した事がないのに、RX-8やアクセラで3~4年に1回、現在乗っているNDロードスターとマツダ2に至っては12か月点検の度に「そろそろキーの電池が~」なんて言われるので毎年交換って頻度です。
んで、今回は敢えてその忠告を聞かずに、実際にメーター内のインジケーターが点灯してからすぐに電池が切れるものなのか試してみたのですが、確かに10日と持ちませんでした。。。
と言う事で、スマートキーの電池交換をするついでに、作業方法の記録として記事にしたいと思います。
中古車のキーなどを見ると表面をボロボロにしちゃってる例も良く見掛けるので、作業手順を理解して”綺麗”に交換しましょう!(笑)
■旧マツダのスマートキー電池交換
まずは旧タイプのスマートキーから。
こちらは内部の電池が「CR2025」と言う型になりますので、交換作業の前に準備しておきましょう。
ちなみに、目安でしかありませんが2021年の3月頃を境に新・旧が変更されている様です。
と言うのも、私が現在乗っているNDロードスターとマツダ2は新規登録年月がちょうど1ヶ月くらいの差ですが、マツダ2の方が旧タイプ、NDロードスターの方が現行タイプになっており、以前借りた少し新しい代車のマツダ2も現行のキーとなっていたので、ちょうど切り替わる頃に買ったってわけですね。
お陰様で、同じ場所に並べて保管していてもどちらのキーか迷う心配がないので助かってます(笑)
おっと、話が脱線しました。。。
それでは早速、電池交換のために分解を始めます。
まずは、裏面のロックを解除してキーを抜き取ります。
ちなみにこの物理キーは、万が一電池が切れてスマートキーが使えない時や、バッテリー上がりでドアが開けられないと言った時に、ドアハンドルの鍵穴に挿して回す事でロックを解除出来ます。
キーを抜き取った窪みの内側(両側)に溝が切ってあります。
キズ防止にマスキングテープなどを巻いたマイナスドライバーをこの溝に引っ掛けて抉ってやるか、男なら親指の爪でいくのもありでしょう!
たぶん、爪で外した方がキズ付けるリスクも低いと思いますし、それ程固くはないので大丈夫だと思います。
この様に先端が浮き上がったら、矢印で示した隙間にマイナスドライバーを差し込んで、後方に向かってスライドさせてやる。
または、隙間に爪を入れて後方へ滑らせると、隙間が開いて後ろの方まで浮き上がるはずです。
この作業を両側で行うと、周囲の爪が外れてパカッとケースが開きます。
後は簡単ですね。
赤丸で示した部分に物理キーのロックに使われている小さなスプリングがあり、意外と簡単に外れてしまうので紛失しない様に注意しましょう!
多くの解説サイトでは綺麗な写真が出て来るんでしょうけど、うちはリアルなブログなので(笑)
通常、開いた直後はこんな感じで内部は埃だらけで汚いです。。。
電池の蓋を開く前に、息を吹き掛けるなり拭くなりと簡単な清掃をしておきましょう。
電池の蓋は両端を指で掴んで引っ張ってやれば簡単に外れます。
内部の電池も特に固定などはされておらず、傾けて手の上でトントンと叩いてやれば簡単に取れますので、後は裏表を間違えない様に新しい電池を入れ、元通りに蓋を締めましょう。
近くに車があるなら、この時点でキーレスのボタンが問題なく動作する事を確認しておくと良いでしょう。
後は元通りにケースを組み立てるだけですが、後方にある爪だけ固いので、先にこの部分を引っ掛けてからケースを閉じる様に指で押さえます。
パチパチと音がしてしっかりケースが閉じた事を確認したら、最後に抜き取ったキーを差し込んで組み立て完了です!
ご覧の通り、作業内容自体はそれ程難しくはありません。
ただ、ケースが開き難い場所に工具を無理矢理突っ込んだり、ついつい力任せにこじ開けちゃったりなんて事をすると、キズつけてしまったり割ってしまったりと言ったトラブルに繋がる可能性があります。
手順通りにやれば簡単に開きますし、何より焦らず丁寧にやれば失敗する事はありませんから、落ち着いて作業しましょう。
どうしても上手くいかない自信がないと言う場合は、ディーラーにお願いすれば、店舗にもよりますが平均500円(電池代別)くらいで交換してくれますよ♪
■現行マツダのスマートキー電池交換
続いて現行タイプのスマートキーの電池交換です。
こちらのタイプは先程も言った通り、2021年3月下旬~4月頃から採用されているキーだと思われます。
内部の電池は旧タイプと異なり「CR2032」と言う型が使用されていますので、間違えずに準備しておきましょう。
尚、どちらの電池も主流の型なので、少々高くても良いなら急ぎの時はコンビニなどでも容易に入手可能です。
個人的には旧タイプのスマートキーの方が好きですが、現行タイプはケースの分解までなら工具がなくても開け易いと言うメリットはあるでしょうか。
まずは赤丸のロックを押さえ、背面のカバーをスライドさせましょう。
蓋を開けると、いざ使用する時にはなんとも使い難そうな物理キーが入っています(笑)
この状態で、赤丸の位置に爪が飛び出している事が確認出来ると思うので、これを指で押さえて奥に向かって押し込みます。
これは裏側に位置する正面のカバーを固定してある爪なので、押し込む時は手に持って作業すると良いです。
どうしても押し込めない場合は、先端をマスキングテープなどで保護したマイナスドライバーを使うと良いでしょう。
イメージとしてはこんな感じで、正面から見ると押し込んだ爪の方が浮き上がるので、隙間が閉じない様に浮いている側を軽く引っ張って開きましょう。
これだけでケースはあっさり開きます。
後は旧タイプと同じく内蓋を開けて電池を交換するだけなのですが、現行タイプの面倒なところはここからなんですよね。
まあ、作業自体は大した事ないのですが。。。
この内蓋が固くて、指の爪を引っ掛けてもなかなか開きません!!
かと言って、矢印で示している部分にマイナスドライバーや細めの内装剥がしを差し込もうと思っても、隙間が狭いので抉れません。
自動車の整備用に使う事なんてほとんどないので、もしかすると持っていないと言う方が多いかもしれませんが、ここだけは精密ドライバーセットのドライバーを使って蓋を開けましょう。
更に蓋を開くと内部の電池が見えるものの、こちらもピタッとフィットしていて指ではなかなか取れません。
ここにも小さな隙間があるので、精密ドライバーの先端で電池を浮かせてやると良いでしょう。
無理に抉るとキズの原因となるので、あまり力は加えず、先端でつついて軽く電池を浮かしてやる感じです。
無事に電池が外せたら、裏表を間違えない様に新しい電池を取り付け、ケースを元通りに組み立てれば完了です!
旧タイプに比べて内蓋が閉じ難いので、しっかり閉じている事を確認しておきましょう。
ケースを組み立てる時の注意点ですが、開ける時は気にしなくて良いものの、表のカバーは赤い四角で囲んだ部分に爪がありますので、そちらを先に引っ掛けてから赤丸の爪を差し込みます。
先に赤丸の爪を差し込んでしまうと、四角の爪は固定出来ないので注意!
こちらのタイプが人気なのは工具を使用するのが内側だけなので、万が一キズ付けてしまってもケースを組み立ててしまえばわからないからかもしれませんね(笑)
いずれにせよ、現行タイプも焦らず慎重に作業すればキズ付ける事も無く綺麗に交換できますので、分解方法を良く確認して、力任せにこじ開けたりしないように!
車のキズも気になりますが、やはりスマートキーも綺麗な方が良いに決まっているので、丁寧に扱いましょうね♪