タイトルからいきなり「日本一デカい道の駅」なんて、ウソつくんじゃねー!ってツッコミが来そうですが(笑)
そうですよねえ。
公には、日本一の大きさを誇る道の駅として、もう何年も前に群馬県の”道の駅 川場田園プラザ”が選ばれており、その敷地面積は”たったの”49.54㎡なのだとか。
…ププッ(笑)
おっと失礼、失礼(笑)
これから向かう日田市の山奥にある道の駅なんですがね。。。
大きさの話ではランク圏外と思われている様ですが、実際の面積は川場田園プラザより”ちょっと大きくて”ですね、範囲は福岡県へ跨り控え目に129000㎡程度となっております。
まあ、半分冗談。半分はガチなんですが、それは行ってみればわかりますので、これから一緒に向かいましょう!
本日の目的地は、大分県日田市の山奥にある「道の駅 鯛生金山(たいおきんざん)」だ!
そう、前回のドライブで行った宮崎県日之影町の「英国館」繋がりで、ハンス・ハンターの残した産業遺跡を見に行こうぜ!ってわけですよ。
■久住を抜けて熊本県小国町へ
日田市は大分県北部に位置するので、北上したくなるところですが、九州にお住まいの方ならご存知だろうオートポリスの近くだと言えば分かりやすいかも?
なんと言っても、鯛生金山はオートポリスのある上津江村の隣りにある”中津江村”に位置するのだ。
そう。熊本県側へ向かう方がアクセスしやすい。
単純に道が空いていると言う理由だけでなく距離的にも近かったりするし、何よりドライブにも最適な景色の良いワインディングロードを走れるので、市街地エリアの様なストレスは感じないのでおすすめです。
大分市内から向かう場合は、一本クヌギ・スピードウェイの前を通って久住へ抜けるのも良し。
宮崎県や県南から向かう場合は三重町経由か、犬飼町から中九州自動車道(国道57号線)を通って、竹田市の会々から久住高原へ上って行くと良いでしょう。
私は佐伯市から向かったので、中九州自動車道を通って終点の竹田ICまで。
会々の交差点から久住方面へ上って行く国道442号線のルートは、ツーリングなどでもメジャーなコースなので特に説明しなくても良いかもしれませんね。
このルートを通るとガンジーファームやくじゅう花公園、和太鼓のパフォーマンスで有名なTAOの丘などの前を通り、休憩に立ち寄る人の多い展望所もあります。
ここをこのまま進んで行くとどこに辿り着くか気付いた方も多いと思いますが…
そうです!
車好きやバイクでツーリングされる方に大人気のスポット、瀬の本レストハウスに到着!
まあ、よくあるお土産や軽食コーナーのあるドライブインみたいな場所で、景色もこの辺りの道と比較すると特別良い景色が見れると言うわけでもないし、特にここでなければ見られない、手に入らないと言った特別な物は何もないので、何故車好きやバイク乗りのみなさんに人気なのかは不明(笑)
熊本県と大分県の県境にあり、他にはほとんど何もない山の中と言う事もあって、単純に休憩のポイントに丁度良いのかもしれませんが、もちろん観光客や一般のお客さんも多いですよ。
一応、ここは既に熊本県になるので、大分県のお土産コーナーは端っこに少しだけです(笑)
ここでのオススメはソフトクリームで、ストロベリーとバニラのミックスが私の一推し。
瀬の本で休憩を済ませたら、ここから国道442号線を熊本県小国町方面へ向けて走り続けます。
このルートは黒川の温泉街を通る道で、どうやらこの付近では有名なのか、そば屋さんが結構ありますので、お昼時であれば立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。
久住ルートに入ってからは、ずっと山の中を走る道ですが、観光スポットなので交通量もそれなりにあり、道が広くて綺麗なのは良いですね。
前回の日之影町の山奥へ向かうルートは最悪でしたから(笑)
■近代的でオシャレな建物が特徴の「道の駅 小国」
国道442号線を只管走り続けると、突き当りで国道387号線と合流するので、左折して小国町へ向かいます。
しばらく走ると街の方へ抜けて日田方面へ向かう案内標識が見付かりますが、ちょうどその交差点には”道の駅 小国”があったので立ち寄ってみる事にしました。
いざ駐車場に車を停めると、道の駅とは言っても数件の飲食店しかなく、お土産売り場さえ見当たらないぞ?…と思ったのですが、なんと隣に建っていた道の駅とは思えぬ近代的でオシャレな建物が本体であった!(笑)
鏡張りになっていて外から内部の様子はわからないので、入口へ近付いてみるまで中がお土産屋さんになっているとは気付きませんでした。。。
こんな静かな田舎町の道の駅にしてはオシャレ過ぎないか…?
たまたまここにいたおネーちゃん達にモデルになってもらって、観光ガイドブックっぽい写真にしておく(笑)
内部は1階がお土産販売のコーナーになっていて、2階は小国町やその周辺の観光案内コーナーとなっていました。
資料も結構豊富なので、観光に訪れた人は情報収集に困らないですね。
大分県の道の駅って、あまり専用コーナーなどを設けて積極的に観光のアピールをしていない印象が強いので、こう言うのはちょっと見習った方が良いのでは??
温泉だけでなんとかしようって感じなので、別府・湯布院以外では”観光”を目的として訪れる人が極端に少ないです。
佐伯市なんて、美味い魚を食いに来る…とは言っても、魚食った後はどうすんのよ?もう帰るの?
他に何もねえんだわ(笑)
あまり外部から人を呼び過ぎるのも交通や治安に影響しますが、それなりに人が来ないと収益も見込めませんからね。
ちなみに、外からは鏡張りの様に見える建物も、内側からは外の様子が良く見えます。
まるで壁が無い感じで開放的ですね!
…って言いたいところなんだけど、実際には内部に張り巡らされたトラス構造のフレームは結構圧迫感があり、見掛けの印象のわりに窮屈な印象を受けました。
しかし良く見ると木造の建物なのですが、これにはこの町を象徴する重要な意味もあって、フレームに使用されているのは恐らく杉なんですよね。
小国町は木材が有名で、特に小国杉は特産品としてブランドを確立している。
さあ、今日の目的地はここではありませんからね。
あまり長居はせず、そろそろ愛車の跳ね馬に乗って目的地へ向かいましょう!
何?車が違う?
…おっと失礼!!
いやー、あんまりソックリだったので間違えて乗り込みそうになりましたが、私のはもう少し安い奥の赤い方でした!これは失礼!
フェラーリと言う事はわかりますが、あまりスーパーカーには詳しくないので車名まではわかりません(笑)
ホイールだけでマツダ2が買えそう…(汗)
■到着!日本最大の道の駅 鯛生金山!
道の駅 小国を出発したら国道387号線を通って日田方面へ。途中で再び国道442号線に変わるので、後は一応案内標識を確認しながら道なりに只管走り続ける。
実は鯛生金山って、過去にも行った事はあるんですよね。
初めてオートポリスへ走りに行った時に、当時はスマホなんて存在しないしカーナビなんてハイテク機器も普及していない時代なので、どれくらい時間が掛かるかわからなかったため、前日の夜中から出発して地図を頼りに日田周辺の山道をうろうろしていた時に偶然見付けた事があります。
鯛生金山が道の駅として登録されたのが2000年との事なので、その当時はまだ道の駅としては営業しておらず、そもそも道の駅なんて現在の様にあちらこちらにあったわけでもないですからね。
当時はただの鉱山跡地と言った印象でした。
その後も何度か入口の前を通った事はありますが、オートポリスへ向かうにもアクセスしやすいルートへと変わって行ったため、現在では鯛生金山の前を通って行く事はまずありません(笑)
久しぶりにこの道を通ると、もっと狭いイメージでしたが思ったより広い、…と言うより普通に2車線道路で、所々少し狭くなる程度。
路面の状態も悪くなく、走り易い道です。
この辺りまで来ると、標識でもはっきりと鯛生金山の名前が確認出来ます。
途中で見掛けたガソリンスタンドの壁を見ると、既に中津江村に到着している様ですね。
ここから15km程度でしょうか。
ここまで来れば目的地まであと少しですが、しばらくは民家もあるのでスピードは控え目に安全運転で。
いや、もちろん民家がなくても安全運転ですが(笑)
本当ですよ!!
しばらく走り続けると徐々に上り坂になってきて、山奥へと向かって行きます。
初めて通ると、本当にこんな場所に道の駅があるのか!?って不安になってくるところですが、ほらありましたよ!
ぐるりと回り込んだヘアピンカーブのど真ん中に、鯛生金山入口を発見!
これだけデカい看板と入口のアーチがあるので、まず見落とす心配はないでしょう(笑)
ただし、ここから道の駅は全く見えない。
それもそのはず。道の駅は、このゲートをくぐってから、もう少し走った先にあるのだ。
ここは欲望の渦巻く道の駅。
誰もが億万長者に憧れて、金を探しにやって来るのだ。
それではご覧ください!
これが探し求めた黄金郷の姿だ!!
平日だと言うのに多くの人で溢れ返っていて、車の停め場もありませんね。
なんと賑やかな道の駅か。
ご覧ください!
ディズニーランドのアトラクション並みの行列ですよ!
奥の建物が鉱山の見学チケット売り場の様ですが、この行列を見ると営業時間内に見学できるのか心配になりますね。
………。
誰か!
誰かおらぬか!
現実は厳しく、全く人が見当たらない。
静まり返っていて、自分の心臓の鼓動さえ聞こえてくるレベルだ(笑)
目玉の砂金採り体験コーナーも閑古鳥が鳴く有様である。
ま、まあ、ゴールデンウィークや夏休みなどのシーズン中であれば賑わっているはずなので…たぶん。
公式には一言も言っていないが、私が日本最大なんて言った理由はどこにあるのか?
それなりに広いには広いが、この規模の道の駅などいくらでもあるので、ただの田舎の道の駅だと思うかもしれないが、その秘密はここの地下に眠っている。
そう、金鉱山である。
なんと、内部を見学出来るのだ!
実際の見学コースなど全体の規模を考えると極一部に過ぎないのですが、鯛生金山は当時、東洋一の金山として知られ、その深さは地下510m、鉱区は福岡県の地下まで延びており、総延長距離は110kmにも達する。
その面積は試堀鉱区を含めると約129.6k㎡と言われている。
後編ではチケットを買って、実際に金山内部を探索してみよう!