前回のドライブの続きです。

大分県の民話「吉作落とし」の舞台を探す事が目的のドライブであったが、傾山の登山口の様子を見る限り登山経験のない素人には無理だと言う事がわかった。

小中学生の頃に遠足で地元の山を登った事があるくらいで、本格的な登山経験などなく、甘く見過ぎていた事もありますが、傾斜はあれどもっと広くて歩き易い道があるものだと思っていたら、どう見てもヤギ専用道路みたいな感じであった(笑)

安易な気持ちで踏み入ればリアルに命が危ういので、諦めて帰る事にしたのですが、ここまで来たのだから引き返すのではなく先に進んで日之影町側へ下ってみようではないか。

◆絶景はないが、車で楽しめる森林浴

◆目的地に到着!最後は徒歩?

◆謎の施設「英国館」

◆スポットへのアクセス

■絶景はないが、車で楽しめる森林浴

傾山の登山口を後にして、ここから先は宮崎県西臼杵郡の日之影町となる。

宇目側から上ってきた道と違い、ここから山を下ってしまうまでは比較的広い道路となっていました。

しかし、走行に差支えは無いが路面には小石や砂が多く、タイヤが石を巻き上げる音でカラカラと煩い(笑)

相変わらず対向車は来ませんが、見通しの悪いカーブばかりで、勾配もキツいのでエンジンブレーキを活用しながら安全運転で下りましょう。

山を下ったところでT字路に差し掛かり、どうやらこちらからも傾山の別の登山口へ行けるようです。

先程の登山口と違い、こっちの方は登り易いのかな?

しかし、なんと登山口まで11kmもある様なので、ちょっと行ってみるか!…とはならない(笑)

ここは予定通り直進で日之影町へ向かいましょう。もう山は懲りたぜ。。。

この先で急に道が狭くなりますが、興味深い案内看板を発見しました!

約4km先に「英国館」と言う謎の施設があるみたい。

リフレッシュハウス出羽やケビン村なんて名前も書いてありますが、村があるの?(笑)

いや、こんな不自然な名前の村なんてあるわけないので、恐らく公園か何かでしょうか?

ここに来るまで何もありませんでしたから、こんな山奥に何かがあるってだけでも面白そうなので、ここが一体何なのかは不明だがちょっと行ってみよう!

名前からしてイギリスに関連した場所なのか、ちょっとオシャレな洋館などがあったり?

道中は森に囲まれ、車で走りながら森林浴気分が味わえますよ♪

途中に例の”森林セラピー”の看板もありましたが、登山口と違ってこちらはまあ納得(笑)

看板には8分なんて書いてありましたが、案の定8分で着くわけがないんですよね(笑)

急に駐車場のある広いエリアが現れたので、ここかな?と思って車を停めたのですが、どうやら全く違うみたいです。

休憩には最適な場所ですが、自販機すらないので、ここから先も水分補給無しで走りっ放しってわけですか。。。

まあ、季節的にも汗をかくほどではないので問題ありませんが、夏にこのコースを走るなら事前に準備をして向かいましょう。

食べ物はともかく、飲み物が無いのは結構ハードですよ!

忘れてはならないのが、この道を「往復」しなければならないって事ですからね。。。

どこかに自販機くらいあるだろ?なんて考えは、日頃便利な街で暮らしている甘えだと言う事を思い知らされる事でしょう(笑)

ふと周りを見渡すと向かいの建物の壁にマップが掲載されていたので、出発前にちょっと確認しておきます。

…と思ったら、現在地が表示されていないため位置関係が良くわからないじゃないか。

まあ、この先も一本道だと思うし、目指す英国館もそれ程遠くはないと思うので大丈夫だとは思いますが、なんて役に立たない地図なのか(笑)

周りには他に何かありますかねえ?

…おっ?

あっ!これは!!

ちょっとこの橋は車じゃ渡れそうにないですけど、インディ・ジョーンズ気分が味わえそう(笑)

なんだか昔、風雲たけし城で見た様な橋ですよ。(歳がバレる)

そう言えば、最近アマプラで令和版の風雲たけし城をやってるみたいですが、このご時世にも受け入れられる内容なのでしょうか?(笑)

さあ、この辺で看板から約4kmの地点となりますので、そろそろ英国館に着いても良い頃じゃないかな?

もう少しですので、頑張って走りましょう!


■目的地に到着!最後は徒歩?

駐車場の広場から少し先へ進むと、いよいよ目的地が近い!

案内標識にはハッキリと「英国館」の名前が入っているので、結構大きいのか、それなりの観光スポットなのか、ちょっと期待が高まります。

このすぐ先を右折すれば目的地の英国館で、直進方向へ進めば日之影の市街地へ抜ける様ですね。

右折して橋を渡ると例のケビン村及び英国館の入口となる様ですが、それらしい建物はここからは全く見えない。

それどころか、このまま進むと山奥へと入って行く事になりそうだが、本当に間違いないのか??

ちょっと不安になってくる(笑)

小さな熊の像が設置されているが、少なくとも2023年現在、九州に熊が生息していると言う報告はないので安心してほしい(笑)

橋を渡ってすぐ右折方向に英国館入口の看板がありましたが、どうやらここから先は車では通れない様なので、入口の駐車スペースに停めて徒歩で向かう事となりそうです。

駐車場から見えるのは川くらい(笑)

ここに来るまでの間、こんな感じの景色ばかりだったので、今更ゆっくり見る程でもないし写真を撮っても他と大きな差はないですね。。。

駐車場の端には天然記念物のニホンカモシカの像が設置されていました。

鹿よりやや小柄なウシ科の動物で、かつては本当にこんな動物がいるのか?と疑われるほど目撃情報も少なく、絶滅寸前の幻の生物とも言われていましたが、近年では林道でも度々目撃しますし、稀に街でも見掛ける事があるくらいに増えているみたい。。。

九州に限らず全国的に増えているそうですが、みなさんは見た事あります?

さすがに都会の方だと見掛ける事はないと思いますが。

さあ、それではラストスパート!

この道を歩いて英国館を目指しましょう!

最後は徒歩となりますが、すぐ近くなのでそれ程苦にはならないはずです。

たぶん。。。

ちなみに、ケビン村とは一体何なのか?と思っていましたが、どうやらただのキャンプ場の様です。

キャンプ場なら特に見る物もないでしょうし、宿泊者以外は立ち入り禁止と書かれていたので、ここは無視して英国館へ向かいましょう。

どうやら坂を上った先にあるみたい。

おっ!丘の上に何かあるぞ!?

ここまで長い道のりでしたが、遂に見つけましたよ!

あれが山奥の洋館「英国館」なのか!?


■謎の施設「英国館」

丘の上に建つ洋館を目指して、最後の坂道を小走りに駆け上がって行く。

ここまで来た甲斐が…

…あったのか?(汗)

なんだかイメージと違う。。。

何っつーか、小さくないか?(笑)

まあ待て。落ち着くんだ。

建物の全景が見えたわけではないので、あくまでもこれは一部に過ぎないのだ。

しかし、階段を1段1段踏みしめて上って行くにつれ、嫌な予感が増していく。。。

外から見る限りではこの英国館、あまり英国感出てませんよ!(笑)

一体ここは何なのか?

ただ、表には受付の様な窓が見えているので、誰でもウェルカムって感じではある。

しかし…

残念!!

到着時点で時刻を確認すると16時40分頃である。

なんと、営業時間は16時までとなっており、そもそも年中営業しているのかどうかも不明だが、いずれにせよ閉まっていて中の見学はできませんでした。。。

どうやら内部は博物館の様になっているみたいです。

博物館とは言っても、ご覧の通りあまり大きな建物ではなく、田舎の広い家くらいの大きさなのでそれ程展示品は多くはなさそうですね。

建物は古そうですが、純日本風の建物ではなく洋風の外観となっており、古い木造校舎の様な雰囲気もあります。

ただ、英国館と名乗っている事もあり、この中に一体何が展示されているのかが気になるところですが。。。

残念ながら内部を見学はできなかったものの、表の掲示板に詳細が書かれていました。

どうやら、大正末期にH・ハンターと言う人がイギリスから連れて来た鉱山技師の住居として建てた物らしい。

内部はこの建物その物を見る他、当時の調度品や鉱山の資料が展示されているのだとか。

なんと、平成初期にはイギリスから総領事夫妻がここを訪問しているそう。。。

冗談だろ…?こんな所に!?(失礼)

ところで、この「H・ハンター」って名前に聞き覚えがあるのですが、この方、ハンス・ハンターでしょうか?

だとすれば、大分県民にも馴染みのある、中津江村(現・日田市)の鯛生金山の創設者ですよね?

馴染みがあるなんて言っちゃったけど、行った事はないんだけどね(笑)

んじゃ、今度は時間のある時に鯛生金山に行ってみましょうか!…なんて。

結局、山奥をドライブしただけでこれと言った収穫もない旅でしたが、これからのキャンプシーズンになるともう少し賑やかになるのかもしれませんね。

山奥をドライブしたいと言う物好きな方や、キャンプでこの辺りを訪れた方は是非立ち寄ってみてください。


■スポットへのアクセス

GoogleMapsで開きます。

宮崎県西臼杵郡 英国館