最近はネットの通販などで、不安なほど安いホイールが出回っていますが、やはり値段相応の怪しい中国製や台湾製と言った物が目立ちます。

酷い例では、フィリピンのロタホイールなんて聞いた事も無いメーカーのホイールが出回りましたが、有名所のレイズやアドバン、ウェッズスポーツなどの人気スポーツモデルと非常に良く似た…と言うか、早い話、デザインをパクった商品群をラインナップしていました。

例えばレイズのフラッグシップとも言える、TE37シリーズ、CE28シリーズ、RE30シリーズなど、本物の1/3以下の価格で買えるのですから、軽さやバランス云々より、デザインが気に入っている方であれば飛びつかないわけがありません。

まあ、ロタホイールの場合はメーカーロゴまでパクらないだけまだマシで、中にはRAYSやWedsSportsのロゴまで入れちゃってる偽物ホイールが出回っていたりするので、実物に触れた事の無い人であれば、ちょっと見分けるのが難しい。

ちなみに、カーポートマルゼンやフジコーポレーションなどが扱っている聞きなれないメーカーの激安ホイールは、全て安心出来るのかは不明ですが、少なくとも「見た目が貧相」とか「ホイールバランスが悪い」とか「ディテールがダサい」って辺りで済まされるレベルなのですが、先程紹介した偽物ホイールの類は、こんなレベルでは済まされない事例が多数報告されています。

例えば、走行中に遠心力に耐え切れずにディスク面とリムが破断して分解するとか、コーナーリング中に捻じれ方向の力に耐え切れず、スポークが折れるなどと言った、シャレにならない不具合。

要するに、デザインだけパクって、強度云々は考慮されていない結果と言うわけですよね。

◆安心の国産ホイール!

◆デザインと質感

◆WedsのAMF製法とは?

■安心の国産ホイール!

じゃあ、安くても安心して使える、良いホイールは無いのか?

それが、最近では国内の有名メーカーも、手頃な価格設定の廉価ブランドを展開してきました。

レイズのグラムライツの一部。有名どころでは57エクストリームシリーズだったり。

エンケイのパフォーマンスラインのシリーズだったり。

そして、今回紹介するWedsSportsのSAシリーズなど。

定価でも、18インチの9Jクラスが、1本3~4万円と破格の設定です。
例を挙げると、18インチ・9.5JのレイズVR・CE28Nが定価80000円に対して、グラムライツ・57エクストリームは44000円と約半額。
エンケイのPF01など、10.5Jでも定価45000円。

あくまでも定価なので、実勢価格となれば57エクストリームは3万円台。
PF01に至っては3万円を切ります。

やはり国産と言うだけあって、これほどまでに安くても、確かなクオリティが保たれていますので、選ばない理由はないでしょう。

ただ、この様な話を噂には聞いていても、実際にどうなのか買ってみないとわからないのも正直なところ。

じゃあ、試しに買って実際に確かめてみましょう!って言うのが今回のレビューです。

ちなみに、上記の通り安価に国産ホイールが買えるのです。

それでも、更に安い偽物が存在するのは事実で、気持ちが揺らぐのも分からなくはないのですが、粗悪なコピー商品を買うとどんなリスクがあるのか?

以下に比較動画を紹介しておきますので、ご覧になって判断されると良いでしょう。


weds緊急アラート!!偽物ホイールがアブない!!!

 

■デザインと質感

今回購入したのは、最初に紹介した中でも一番安い、ウェッズスポーツのSAシリーズを選択。

廃版になって、次々に新作が出たりしていますが、2017年2月現在のラインナップでは、SA-72R、SA-10R、SA-15R、SA-20Rなど。
更に新作も登場していますが、今のところサイズのラインナップが限定的なので、主流は上記の4種類でしょうか。

どれも、実勢価格は18インチでも1本3万円以下と、本当に大丈夫なのか?と疑いたくなるレベルの設定。

この中でも、特に人気のあるSA-15Rを購入する事に決めました。
サイズは、4本とも18インチで、9.5J+25と9.5J+12としました。
最近流行のコンケイブ(逆ぞり)ってヤツですね。

ちなみに、今回はAmazonで購入しましたが、4本で約98000円と、なんと10万円を切ってきました!

9.5Jの18インチですよ?一昔前では有り得ません。
恐るべき安さに、届くまでの間は不安でたまりませんね(笑

1週間ほどで納品されましたので、早速開封してみましょう。

開封してみると、当然ですが中までしっかり梱包されており、そこそこのホイールを買った時と変わりません。

本当に安い台湾製をスタッドレス用に買った事がありますが、何の保護カバーもなく、箱に2本重ねて入っていたりしたのですが、1本ずつ個装されている辺りは流石ですね。

とは言え、ホイール本体のクオリティはどうか。

これが、開けてみてビックリ!

普通にホイールです。
いや、むしろ良いホイールの雰囲気。

塗装斑などもなく、細かい部分のディテールまで荒さは見られません。

これ、本当に20万円くらいで買ったと言っても、知らない人だと信じるレベルですよ!

色はガンメタリックブラッククリアー(GBC)を選択したのですが、ガンメタ…ブラックと言うより、褐色掛かったブラウン。
どちらかと言えば、暗いブロンズ系のカラーです。

光に当てた時のスポークの反射ですが、ブラウン系のクリアの下は切削痕を残した感じの…ブラッシュドって言うのでしょうか?
虹色反射はないので、ダイヤモンドカットではなさそうですが、高級感が漂います。

あと、良く観察すると、スポークの側面はガンメタっぽいので、ガンメタと言う色表現はこの部分の事を言っているのかもしれません。

全体的にはコントラストの利いたダークブラウンのホイールと言った感じですので、購入予定の方は参考にされて下さい。

ちなみに重量の方は、結構軽いです。
流石にCE28Nなどと比較するとやや重いのですが、実測はなんと9.5kgを切ってます。

通常ならば、この値段で軽さに期待する方が間違いなので、この軽さは脅威と言えるレベルではないでしょうか。

ちなみに、この軽さは半鍛造と言った感じの製造方法によって実現した、リムの薄さに秘密があるようです。

もう少しデザインを観察してみましょう。
気になるコンケイブですが…。

恐ろしい反り方です。

ちょっと笑ってしまうくらい(笑

なんて言うか、反っていると言うより、もう、スポークが咲いてますよこれ!咲いてます!

流石に迫力がありますね。
巻き込むように、センターに向かって落とし込んだデザインですが、これは9.5J+25。

9.5J+12の方を開封して、更に驚く事に!

写真で違いが分かりますかね?
ナットホールの部分を見れば、どちらが深いか一目瞭然ですが。

スポークの反りは同じRRフェイスと言う事で、じっくり見比べてみても差はないのですが、センターの深さが違うので、+12オフセットの方は相当激しく反っているように見えます。

これは、10.5Jなんて買ったらもっと凄そうですね…。

ちなみに付属品は説明書兼保証書に、カーボン調のセンターキャップとアルミエアバルブが同封されています。

センターキャップは要らないので、もう1000円くらい安くしてくれませんかね?(笑

デザインや質感にはうるさい方ですが、これは十分納得出来るクオリティです。

むしろ、この価格でこのクオリティが実現できるのなら、他のホイールは一体何なのか?ぼったくりなのか?とさえ思えてしまうレベル。

ウェッズから何か貰ってんのか!?とか言われそうですが、いや、マジでこれは買えばわかりますよ!(笑

走行会などで履かせて行きますので、クヌギランナーに参加される方は是非、実際にこのホイールを見て確かめてみて下さい!

正直、予備に使うホイールだから失敗してもいいやと思って買ったのですが、嘘偽りなく、本当にクオリティ高くて驚きますからっ!

 

■WedsのAMF製法とは?

先程、半鍛造と言う曖昧な表現で紹介した製造方法ですが、株式会社ウェッズでは、この製法をAMF(アドバンスド・メタル・フォーミング)と呼んでいます。

鋳造でディスクデザインを成型し、リムを回転塑性加工との事なので、へら絞りなどと呼ばれる板金技術と近い物だと思われます。

下手に説明するより、実際の資料を確認して頂く方が早いと思いますので、以下に掲載しておきます。

(以下資料は、株式会社ウェッズ様に許可を頂いて掲載しております。無許可での転載はご遠慮ください。)

○鋳造と鍛造

一般的に鋳造成型のメリットは、高熱で溶かしたアルミ合金などを鋳型に流し込み、ホイール全体を一体成型するためディスク面のデザイン的自由度が高く、また、容易に大量生産ができるので価格を低く抑えられます。その反面技術的な側面から、薄肉成型がしづらいため軽量化には限界があります。
また、鋳造で成型されたアルミ組織はムラが多く粒子の結びつきも弱いため、強度的に強いとはいえませんでした。

一方鍛造ホイールは、アルミ素材や合金の塊を高圧プレス機にかけて成型します。
その結果、アルミ粒子がホイールの形状に沿って伸び固められるので強さが生まれます(鍛流線:メタルフロー)。
さらに鍛造ホイールはその製法の性質上、軽量に仕上げることができるのです。一見良いことずくめのような鍛造ですが「デザイン的自由度があまり高くない」という決定的な弱点があります。先ほど述べたように、鍛造はプレス機によって“押し潰して”成型するので、いわゆる回り込むような形状や重なり合う形状が一般的に不可能とされるのです。
また鍛造はいくつもの製造工程を経るのでコストがかかってしまうというデメリットも生まれてしまいます。

[資料提供:株式会社ウェッズ様]

リム厚比較の参考イメージからも分かる通り、強度を保ったまま薄く作ることが出来るため、この軽さを実現していると言うわけですね。
また、大量生産が可能と言うメリットがあるので、製造コストを削減し、安価に市場へ供給出来ると言うわけですか。

あまりにも安いと手抜きではないかと疑ってしまうところですが、この様な企業努力が隠されているわけですね。