クヌギランナー2022 第５戦

天気：晴れ
路面：ドライ
台数：３８台

１０月２３日(日)のクヌギランナー第５戦は、なんと久しぶりの１日貸切での開催です！

全国的には知名度の低いイベントではありますが、九州内では「”クヌギランナー”の名前くらいは聞いた事がある」と言う人も随分増えました。

それもそのはず。ご存知の通り、クヌギランナーはなんと今年で２０周年を迎え、個人主催の小さなイベントにしてはかなり長寿な方ではないかと(笑)

これまで続けてこれたのは、やはり協力してくれる常連さん、イベントを盛り上げてくれる参加者のみなさんのおかげです！

…と言う事で、今回は日頃の感謝を込めて、たっぷり走れる１日イベントを開催しちゃいましょう！

時間に余裕もあるので、今回はいつもより多い募集を掛けたところ、参加台数３８台が集まる賑やかなイベントとなりました♪

週間天気予報では雨の気配も見られましたが、当日は日差しも穏やかな晴れとなり、走りやすい最高のコンディションでの開催となりました。

上位は33秒台前半の接戦！

前回は欠場だったサキガケさんのS2000が今回のトップとなりました！

かなりの頻度で32秒台も記録しているので、前半で33秒台を叩き出す人が何人いても勝機は十分(笑)

しかし、今回は際どいところまで迫るも33秒切りには至らず、ベストタイムは33秒030に留まる結果に。

タイム的にも、なかなかベスト更新は難しい領域となってきますが、最近は首位を脅かす好記録を叩き出す人も増えてきたので、もう少し刺激すればすっごい記録を見せてくれるかも？？

 

こちらは久しぶりにエントリーの、ボンズさんのシルビア。

前回お会いした時はピカピカでしたが、外装も随分年季が入って来ました(笑)

練習では何度も33秒台を記録しながらも、はりきってクヌギランナーに出場すると、不運にも雨を引いてばかりで公式記録が伸ばせず。。。

しかし、今回はこの最高のコンディションを逃さず、33秒どころか32秒台も射程圏内の33秒380を記録する快挙を達成しました！

 

前回はトップでゴキゲンでしたが、今回は惜しくも敗れたけいいちさんのインプレッサ(笑)

とは言っても上位の記録が凄いだけで、けいいちさんの記録も相当速いですよ！

２本目のタイムアタック終了まで気が抜けない接戦となりましたが、記録は33秒390となっており、ボンズさんに0.01秒及ばず。。。

未だにSタイヤでの走行が一度も無いので、実はまだまだ余裕がありそう？？

上位に襲いかかる激速マシンたち

今回、強烈な印象を残したのは、やはりこちらの車両でしょうか。

クヌギランナーでは登録数の少ない車種ですが、初出場のK-SpyderさんのMR-Sです。

現在ランキングに登録されているMR-Sは、1.8Lに載せ替えてあるチューンドのみとなっていますが…って、こちらもまさかの1.8L搭載です！！

MR-Sでは定番のメニューなのでしょうか？(笑)

ハイパワー化に対応させるため、オーバーフェンダーに太めのタイヤと言う外観のインパクトもありますが、驚くべきは何よりそのタイム。

初参加にして、いきなり33秒6を叩き出して上位を脅かす走りは驚異的ですが、まだまだ伸び代もありそうなので、更なる更新を狙ってリベンジにも期待！

 

こちらもスイフトスポーツで初参加のおるちかさん。

ご存知の通り、標準車でも短距離加速はランサー並で、最高速に期待出来ないショートコースとの相性は抜群の車種！

みなさん好記録をバシバシ叩き出していますが、やはり34秒台前半となるとそう簡単に出せるタイムではありません。

しかし、初参加でいきなり34秒2を叩き出し、さっそく33秒台を射程圏内に入れて来たので、これは今後の期待度大ですよ！

同車種の上位には32秒台が並んでいるのでトップを狙うにはハードルの高い車種ですが、是非上位を狙ってリベンジしてください！

 

こちらはころかんさんのアルトワークス。

勢いの衰えない旧型との接戦が続いていますが、いずれにしてもかなり速いタイムを記録しています。

新型と旧型、どちらが速いのか…？

もちろん新型だー！！(笑)

もはや今回は語るまでもなく、その記録が物語っています。

本人も驚いていましたが、なんと34秒598と言う恐るべきタイムを叩き出し、多くの普通車勢もこれには絶句。。。

この勢いで軽自動車最速も目指して欲しいですが、ここからはかなり険しい道のりですよ！

ぶつけたら大変！絶滅寸前の旧車バトル

古いのに未だに人気のある車も多いですが、やはり何と言っても部品の調達が困難だったり、価格の高騰で修理が大変。。。

そんな旧車でも、恐れる事無くガンガン走り回る方もおられます(笑)

 

コアなファンも多く、根強い人気を誇る旧型のアルト及びアルトワークス。

何度もご参加頂いているたきさんの車両ですが、今回参加している旧車の中ではぶっちぎりの速さでしょうか。

最新の電子制御を搭載した車や大排気量車まで抑えて、35秒5を記録！

まだまだ現役で通用する事を見せ付けてくれました！

現行型もやっつける勢いですが、なんと今回はころかんさんが34秒台を叩き出してきたので、またハードルが高くなりました(笑)

 

こちらも常連のあべさんが乗るスカイライン。

スカイラインも国内外問わず非常に人気のある車種ですが、さすがに最近では街で見掛ける頻度が激減してきましたね。

近年の値段の高騰は異常なほどで、意外と補修用の部品は見付かりますが、高価すぎてなかなか手が出せなくなってきています。

現存する車両もコンディションが気になるところですが、きちんと整備されていて調子も良さそう。

記録は36秒フラットまで迫ったものの、残念ながら35秒台には届かず、自己ベスト更新には至りませんでした。。。

まだまだこれから寒くなってくるので、次回以降でパワー炸裂でしょうか！？

リベンジに期待いしています！

 

こちらは初参加となる、よりまつさんのヴィヴィオ。

唸るルーツブロア式のスーパーチャージャーが、独特の懐かしいサウンドを響かせていました！

ヴィヴィオも昔はアルトやミラなどと並んで定番車種の１台でしたが、一足先に数を減らしていった印象。。。

比較的手軽にブーストアップが可能なターボと異なり、プーリー比でコンプレッサーの回転が決まるため、汎用パーツでは出力調整が困難な事も理由の1つでしょうか。

コンディションも良さそうで、タイムは36秒4となかなかの好記録を叩き出してはいるものの、さすがに最近では部品の入手が困難になってきたそうで、いつまで維持できるか心配と仰っていました。

 

インプレッサが”歪んできた”との事で、今回は再びカローラを投入してきたもりもとさん。

インプレッサよりカローラの方がボディが頑丈なのでしょうか！？(笑)

かつてのトヨタが大衆向けの主力に据えていたシリーズで、同じカローラの名を冠する車種は沢山あり、その中でも走りに於いてはレビンの人気がダントツと言った印象ですが、こちらが本家のトヨタ・カローラ。

最近ではこのクラスはハッチバックばかりで、今では珍しいコンパクトセダンとなっているため、若い世代には新鮮に見えるかもしれませんね。

 

こちらはにぴさんのパルサーで、珍しい最後のセダン型です！

カローラ・ランクスも所有していますが、こちらはもりもとさんのカローラと同タイプの車種ですね。

社会の先生の定番ネタ、学生の就活にまつわる都市伝説ネタでも有名な、あの「日産・パルサー」ですよ(笑)

今時はGNPなんて指標は使わないので授業で習う事もなく、ネタが通じない若者が増えてきましたが。。。

既に30年近く前の車ですが、外装からエンジンルームまでピッカピカで綺麗な極乗車でした！

当時はハッチバックモデルが主流で、不人気だったセダンは部品の入手が困難なので、走らせるには勇気のいる車種です(笑)

 

かなり数も減っているはずですが、クヌギランナーでは意外と出場率の高いビート。

今回も２台がエントリーしていますが、こちらはYOSHIさんの車両です。

昔ながらの高回転型エンジンで、普通に走らせていたのではパワー不足で好タイムに期待できないため、コーナーでもガンガン踏んで回転を落とさない様に維持しているのが音で分かります。

動きは非常に軽く、ロードスター以上にヒラヒラ感のある挙動で、今にも吹っ飛びそうなギリギリを攻めている様子は、かなり難易度が高そうな印象です。

 

こちらも同じくビートでエントリーのニンジャイズムさん。

ABSとは無縁の年式なので、コーナーやストレートエンドでのブレーキロックで白煙の上がる場面も見られ、コンパクトな見掛けに反して迫力のある走りはギャラリーウケも良い感じ♪

僅差でYOSHIさんのタイムに及びませんでしたが、ナイスファイトです！

MRと言う少々特殊なレイアウトも影響し、踏まなければタイムは出ないが踏めば舵は利かないと、かなり難易度の高そうな印象ですが、乗りこなせば気持ち良さそうですよね。

チューニングのヒントになるかも？

ちょっと興味深い車両がエントリーしているので、少しご紹介したいと思います。

初参加の北島さんが乗るヴィッツですが、この外観からもご察しの通り、ヴィッツレースの車両です。

各メーカー、コンパクトカーのワンメイクレースは開催されていますが、結構レギュレーションが厳しく、安全装備を除いてはほぼノーマルと言う車両が多いですよね。

まあ、どんな競技であってもレギュレーションの中で可能な限り有利な車を作ると言うのは基本中の基本なのですが、ちょっと面白い話を聞く事ができました。

ざっくりと仕様を説明すると、足回りやシート、ブレーキパッドの交換は認められているそうですが、気になるデフはどうなの？

これはメーカーの指定などはあるそうですが、機械式デフの装備自体はOKだそうです。

しかし、北島さんも含め、多くの車両は機械式デフを”あえて装備しない”のだとか。

パワーに期待出来ない車両なので、駆動抵抗となるデフはノーマルのままと言う選択だそうで、なるほど、カテゴリや車種によっては必ずしも機械式デフが有利とは限らないわけですね。

ただ、ジムカーナや一本クヌギの様に低速コーナーの多いショートコースではオープンデフは辛そうで、なかなか前に進まず苦戦している様子が覗えましたが、FRなどの立ち上がりで駆動輪に荷重の乗り易い車種や、トラクション性能に優れる4WDは無しと言う選択肢ももしかしたらありかも？

 

初参加のメンバー紹介

既に数台、初参加の方も紹介しておりますが、今回はまだまだいますよ！

 

こちらはアルトでエントリーのゆうやさん。

現行アルトワークスは増えてきましたが、アルトの方はまだ少数です。

今回も参加していますが、以前タツれいさんのムーヴを大絶賛したのを覚えているでしょうか？

そうそう見る事の出来ない、非常に仕上がりの良い脚だと思っていましたが、なんとこのアルトも”同じ動き”をする(笑)

残念ながらタイムこそ奮わなかったものの、危うさを感じさせないキレのあるコーナーリングは見ていて感動しますね！

タツれいさんとご一緒にエントリーされているのですが、どうやらこちらのメンバーはこの辺りを熟知している様で、偶然の産物ではなく再現性のあるセッティングだと言う事が良くわかります。

ちょっと動きのヒミツについてお話しを伺う事ができましたが、どうやら単純に足回りだけで実現している動きではなく、必要な部分に的確なボディ補強を加える事でサスペンションの動きをアシストしている様です。

お会いした時は是非お話を伺ってみてください！勉強になりますよ！

 

今回、一番遠い所からご参加の、2340ばくりんさんのロードスター。

NDロードスターも最近は少しずつ増えてきましたが、白・黒系が多くて鮮やかな色のエントリーがないんですよね(笑)

そこへ、私と同じ後期のソウルレッドが登場です♪

フルノーマルと言う事で、コーナーでのロールや加減速時のピッチングが大きく、攻めるのが辛そうですが、それ以上に気になる事が…

エスケープゾーンがない！(笑)

今回、初めて一本クヌギのコースを走ったそうですが、さすがに不慣れな内から思い切って攻めるのは心理的に難しかった様です。。。

後から車についても色々とお話ししたかったのですが、遠方と言う事もあり終了後のフリー枠は走らずに帰られたので、またの機会にゆっくりお話ししましょう。

 

こちらは、初参加ではありませんがロードスターに乗り替えてきた黒っちさん。

以前はスイフトスポーツで32秒台まで叩き出していますが、どうしても加速力で劣るので乗り方は全く違ったものとなりそうですね。

FFのクセが抜けきっていないのか、コーナーでふらつく場面が見られましたが、それでも34秒台まで追い上げてきているので、遅くとも来年には車種別ランキングの上位争いに加わる強敵となりそうな予感。

私ももっと頑張って、今の内にプレッシャーを掛けておかないと(笑)

 

こちらはかなりご無沙汰していたヤマモトさんのアルテッツァ。

もう何年もお会いしていませんでしたが、まだまだ健在の様で、相変わらず綺麗な車です。

さすがにブランクが長過ぎて自己ベスト更新には届きませんでしたが、何やらニューマシンを買ったと言う情報が得られたので、これは次回お会いする時が楽しみですよ♪

組長さんのBRZの走りを興味深そうに観察していたので…おっと！

GR86だなんて私は一言も言ってませんよ！！

ニューマシンが何なのかは、登場するまでの秘密です(笑)

 

こちらはTM7さんのランサー・エボリューションVIIです。

クヌギランナーは初参加となりますが、お会いしたのは実は初めてではないです(笑)

以前、ブルーメタリックのアルトを計測した事がありますが、それも随分昔の話ですね。。。

２０年も続けていれば、多くの出会いや別れもありますが、こうして再会する事もあり、昔を懐かしんで「歳とったなぁ…」なんて思ったり(笑)

是非是非、また遊びに来てくださいね！

 

こちらも初対面ではないですが、S660のmidshipmanさん。

初めてお会いしたのは20年前なので、お互い歳をとりましたね(笑)

当時はMR2に乗っていましたが、今回はS660と、お名前の通りMRが好みなのでしょうか。

久しぶりのタイムアタックでちょっと火が点いちゃったみたいなので、色々と試行錯誤して必ずリベンジに来るはずです♪

今回は少なかったですが、最近はS660のエントリーも多いので情報交換の場としても好都合かもしれませんね。

参加車両紹介

 

 

 

■リザルト

今回も沢山のご参加ありがとうございました！

１日貸切と言う事もあり、普段より募集台数を増やしたので枠が埋まるのか心配していましたが、お陰様で今回も満員御礼の大盛況となりました！

20周年記念に１日イベントの開催は昨年から予定していましたが、季節によって暑かったり寒かったり、雨が降ったりと、どのタイミングで開催するかが悩み所ですが、今回は本当に良い気候で開催が出来ましたし、大きなトラブルもなく大成功でした♪

ただ、さすがに凄く疲れましたが。。。(笑)

また何かの節目に１日イベントや、普段しない様な事など企画したいと思います。

その他、少人数で集まる平日練習会を不定期で開催しておりますので、クヌギランナーのSNSやFacebookページも時々覗いてみてください！

尚、当日にお配りした参加賞は、イベント協賛の(有)木下部品様よりご提供頂いております。

いつもありがとうございます！

(有)木下部品様は大分市内で自動車部品や用品・工具などの販売をしている会社です。

上記の社名のリンクからGoogleMapsで確認出来ますので、何か部品が入用な時や、近くを通り掛かった際は是非お立ち寄りください。

ちなみに、お配りした20周年記念のボールペンは三菱uni・ジェットストリーム0.5がベースとなっておりますので、市販の替え芯(品番：SXR-5)があります。

インクが切れても替え芯(SXR-5)を購入すればまた使えますので、くれぐれも捨てない様に、是非長く使って頂けると幸いです。

今年も残るはあと１戦となりました。

次回は１２月を予定しておりますので、開催日が決まったらお知らせします。

また沢山のご参加お待ちしております！

 

■イベント協賛

（敬称略　順不同）