今日は大分県北部にある”何もない街”へ長距離ドライブです!(笑)
大分県自体が田舎ですが、その中でも私が住む佐伯市もなかなかの田舎。
それでも自信を持って言えるが、これから向かう国東市は佐伯市も比ではないど田舎だぜ!
何と言っても、マジで何もないんだからなっ!
さっきから何もない、何もないと言ってばかりで失礼ではないかと思う人もいるかもしれないが、国東市に何もないのは全国的にも有名な事なのだ。
そう、あの悪名高き”大分空港”がある街が国東市である!!
勘違いしないで欲しいが、大分空港自体は単なる空港なので良いも悪いもない。
評判が悪いのはその立地であり、飛行機で初めて大分県に降り立った者は絶望する事になる。(現実には好立地な福岡空港みたいな例が珍しいだけで、もっと酷い空港もあるけど(笑)
徒歩で移動できるような範囲には何もなく、バスで最寄りの杵築駅へ向かうにも30分以上を要するのに何もないので、街らしい別府市か大分市へ向かうなら1時間以上を要する。
いずれにせよ、移動している間に目の当たりにするはずである。
別府市に入るまで”何もねえな”と(笑)
■国東市は本当に何もないのか?
県民の自虐ネタで、県北には何もないだの秘境だのとは言うものの、宇佐市や中津市は大分県のソウルフード”からあげ“のお店も沢山ありますし、ディズニーランドやハウステンボスなどに比べれば地味ながら、遊園地やテーマパークもいくつかあり、有名な宇佐神宮や青の洞門、紅葉の季節には耶馬溪など観光名所もそれなりに。
ただ、県北と言っても地図の右側に突き出した国東半島の方へ向かうとなると話は別である(笑)
国東市は空港に用事がある時しか行かないので、同じ大分県でありながら他に何があるのか見当も付かない。。。
冒頭でも言った通り、別府市を抜けて大分空港に着くまで”何もない”ので、国東市は街の印象が薄い。
言い換えるなら”何もない印象が強い”のだ。
じゃあ何しに行くんだよってとこですが、今回国東市へ行く理由は、11月15日~30日までの期間限定で最近話題の巨大なラバーダックが展示されているそうなので、それを見に行こうと言うわけである。
竹田市に岡城跡の紅葉を見に行った後に城下町を楽しむか、国東市へラバーダックを見に行くか迷ったのですが、後者はその後の予定が全く思い付かないため劣勢ながら、来年でも見られる紅葉と違って今回を逃すと二度と見られないかもしれない。
っつー事で、国東市を選択しました。

県南から県北へのアクセスは高速道路一択です!!
まあ、大分市までは一般道でも構わないのですが、最悪なのは大分市から別府市を抜けるまでで、この区間が異常なほど時間が掛かるため4時間コースとなる。
かと言って高速道路を使うとタダではないので、普段は気にならない料金も、何もない所へわざわざ往復5000円も払って行くとなるとケチりたくなるから複雑な気分…(笑)
途中で休憩のため別府湾SAへ立ち寄りました。
ここのお土産屋は充実しているので立ち寄る方も多いですが、実は景色も良い事をご存知?
駐車場から続く遊歩道を通って奥の方へ進んで行くと展望所があるんですよ。

この日はちょっと霞んでいましたが、別府の街と別府湾が一望できます。
夜間に訪れたら夜景も見られる絶景スポットですよ♪

休憩を済ませたら本線へ戻り、いよいよ県北エリアへ突入となりますが、普段は意識さえしていなかったのに、改めて景色を眺めていると別府市を過ぎてからは高速道路でさえ感じる”何もなさ”に驚かされる(笑)
そもそも高速道路自体が単調な景色続きとは言え、市街地の上を走るエリアを除いては、遠くに見える海や街の景色が一望できたり、山の中を走るにしても谷を越えて行く橋の上を渡っているようで気持ちの良い道路も多いのですが、どう言うわけかここから先は景色らしい景色など全く見えない、草むらに囲まれたような道路が延々と続くので退屈する。。。
街はおろか建物など全く見えなくなるので、安心院や宇佐など、その街を知らなければその先のICで降りてみようなんて気にはならないだろうし、期待すらしなくなるかもしれない。
宮崎県や大分県南部から別府に来るまでのわくわくする景色とはまるで違うのだ。

速水ICの料金所を抜けた先は無料区間の日出バイパスに合流し、空港道路の案内看板を頼りに只管走り続ける。
そして、ようやく国東市に辿り着いても絶望する事となる。
この街は滅びたのか…?(汗)
一応、佐伯市と同じく漁業が盛んでそれなりに有名なはずですが、表の通りは廃業したお店の建物ばかりが打ち捨てられ、辛うじて営業しているお店ですらお客さんが入っているのかどうか心配になるほど活気がない。歩いている人さえ見当たらない。
Googleで国東市の観光について調べても、まさかの「大分空港」が観光スポットの候補に出て来る始末で、いよいよ何もないと言う実感が湧いてくる。。。
今回はラバーダックのおかげでそれなりに人が集まって来ているようですが、周辺のお店や道の駅さえも便乗して何か町興しを仕掛けようと言った雰囲気さえ感じられないので、アヒルの展示期間が過ぎたらこの街はもうお終いである。

出典:Google Maps
ちなみに国東市は本当に何もないのかと言うと、お寺が多いのでいくつかのスポットと、最近では見学可能なオリーブ農園もアピールしているが、同じ国産オリーブでも香川県の小豆島に比べて存在感は薄く、お寺だけではSNSでの情報拡散に期待出来る若年層のハートを掴むには弱過ぎるし、市に危機感がないのか観光PRも控え目で魅力に乏しい。
ただ、街の中心地まで行けばとりあえず住んでも生活には困らない程度のお店や飲食店はあるものの、仕事が見付かる保証はなく、何よりこの街の一番の欠点は可住区が狭く、半島の縁に沿う様に縦に細長い事だろう。
多くの人は大分空港に用事はあっても、そこから北に向かう人は少ないので国東市の”街”を見た事さえない。
お店すらない印象が強いが、頑張って(?)街まで行けば国東”市”である事を思い出すかもしれない(笑)
■期間限定スポットは仮設感がすごい(笑)
国東市に到着したら、他には何もないので目的地は1つしかない。
11月15~30日までの2週間限定で展示されているラバーダックである。
どうやら数年前から観光PRを兼ねて芸術文化祭と言うイベントを開催しているようで、今年も実は別の場所でも何か展示などされていたようですが、ニュースやブログサイトでも今年のラバーダックの話題しか出てこないし、イベント自体の存在感が薄すぎる。
たまたま、今回展示されているラバーダックが、世界的に有名なアート作品である事から話題になっているだけと言った感じである。。。
他にもウサギやクマなどの巨大なパブリックアートで有名なオランダのアーティスト、フロレンティン・ホフマンさんの作品の1つですが、実は作品を長く残さないらしいのでもう見る機会はないかもしれない。
現在は巨大なカバを泳がせているらしいので、次回見られるとすればそちらかも??

今回は29日の土曜日に行ったので、混雑を予想して公式サイトに記載されていた臨時駐車場の方へ向かいました。
…が、目的地が近付いても道路もスイスイ走れるし、ほとんど車も通っていないので道を間違えたのではないかと不安になる。
臨時駐車場もあまりにも空いていて、それとは気付かずに一度通り過ぎてしまったくらいです(笑)
無料のシャトルバスで送迎してくれると書いてありましたが、臨時駐車場に着くと他には車が数台停まっているだけで、ミニバンが数台である。
車から降り、シャトルバスの時刻を確認しようと駐車場にいたスタッフの方に声を掛けようとしたら…
「どうぞ!バスはこちらです!」と案内されたのが、お客さんの車だと思っていた普通のボロい乗用車である(笑)
時刻表などはなく、お客さんが来たら乗せて連れて行く、と言った感じらしい。
後部座席に乗り込んで、シートベルトを締めようとしてもバックルが壊れていてベルトが固定出来ない。
ベルトも伸び切っていて緩々である。。。
「すぐ近くなので大丈夫です!」との事ですが、交通違反にならなきゃいいけど…(汗)
まあ、他に車も歩行者もいないので、脇見をして電柱にでも衝突しない限り交通事故は起きそうにないので心配ない。
んで、本当にすぐ近くなのかと言うと、実際にはそこそこ遠いので5、6分は掛かりました。
会場に到着すると、そちらにも駐車場はありましたが、普通に空いていたので直接来ても良かったかも。
ここから、徒歩で民家の間を通って展示会場へ向かうようです。

少し歩くと会場を案内する看板が。
左の方に目を向けると、もう見えてる!!(笑)
この距離でも伝わって来る巨大さよ。

ただね、ここにどれくらいの人が来る事を想定しているのか…
写真の場所は比較的広くなった道ですが、人がすれ違うには足場が狭すぎて危ないなって感じる道を通って行く事になりました。
一応仮設でロープは張ってありましたが、とても人の体重を支えられるようなしっかりした物ではないので、足を滑らせたら転げ落ちてケガをしそうである。。。
最初の1週間で1万人以上が訪れたと言うのに、よくケガ人が出なかったな…と(汗)

近付くにつれ、その大きさに気付かされますが、なんと10mもあるそうで…
とは言っても、中には30m級のラバーダックも作られているようなので、これでも小さい方ってわけですね(笑)
会場はご覧の通り、仮設のロープや足場に、テキトーに設置したようなガーデンライトなどなど、いくら期間限定の展示とは言っても仮設感がすごい。
街や自然と融合するのがパブリックアートだと思うのですが、これでは景観が損なわれるのでアート作品としてはどうなのか…
単なるデカいアヒルのおもちゃがアートなのではなく、海や池にアヒルのおもちゃを浮かべた風景がアートなのだから、もう少しどうにかするべきだった気がする。

…と思ったが、写真を撮る角度を工夫すれば意外と悪くない?
ちなみに、右側に見えているのは説明など不要だとは思いますが、家です(笑)
比較する物が近くにあると、その巨大さも伝わりますかね?
■いよいよご対面「ラバーダック」
ニュースや新聞、人気のある旅系ブログサイトはどう伝えるのか知らないが、うちは正直なブログなので事実しか書かないぜ!
会場はそれなりに人がいるものの、全然盛り上がっていない…
言っとくけど、私は「沢山の人ですごく賑わっていました!」なんて書いてあったニュースやブログサイトに騙されてて来た被害者だからな!(笑)
…と言うのも、屋台などはありましたがバリエーションも乏しくメニューは被りまくっているし、とり飯やからあげなど大人をターゲットにした物ばかりで子供向けのメニューはない。(子供が欲しがって駄々をこねる心配もない(笑)
お店の方も積極的にお客さんを呼び込むような掛け声さえ出さないので寂し過ぎる。
お客さんの方も見る物がラバーダック1つだけなので、とりあえず写真を撮ったらあとはどうしようか…?と困り果てている感じだ。。。
スタッフの方に、国東市で他に見るような場所がないか訊ねてみたところ…
「う~ん、ありませんねぇ!」
…って、とても観光PRのためのイベントとは思えない、やる気のない答えが返ってきた(笑)
観光PRのスタッフが平気で何もないって言っちゃうんだから、国東市の印象は悪くなる一方だぜ!

巨大なアヒルを一目見て、その大きさに圧倒されたものの、それだけと言えばそれだけである。
ここに長居しても、音楽が流れたり、アヒルが飛んだり光りだしたりするわけでもなく、ただ静かに時間が流れるだけ。
会場は全然盛り上がっていないが、ここに来ている人たちはこのアートに感動しなかったわけではない。
時間を掛けて遥々国東市まで来たのに、これを1つだけ見たらあとは帰るしかないので、みんな持て余した時間の使い道に困っているのだ(笑)

もう、何て言うか、その…

距離や角度を変えて写真を撮るしかやる事がない(笑)
最も恐れていた事が今、現実となって襲い掛かってくる。

竹田市の岡城に紅葉を見に行っていれば、景色を見たあとに城下町を散歩して買い物もできたが、国東市を選んでしまったので他に行く所もない。
ラバーダックを見たかったのは事実なので後悔はしていないが、正直言って国東市には失望しました。

これ以上長居しても仕方がないので、早い内に大分市の方へ戻って買い物でもしようと思います(笑)
さらば、ラバーダック!
■帰りに再び絶望する
観光PRのスタッフまで「何もない!」って言っちゃう始末で、国東市には失望しました。。。
とは言っても、どこか心の中では本当に”何もない”わけないだろ?って僅かな期待をしてしまう。
遥々時間を掛けてここまで来たのに、国東市の良い所を見ずに帰るのか?
…何かあるだろ?
本来ならさっさと帰るところですが、どうしても諦めきれなかった私は、僅かな希望を抱いて立ち寄れそうなスポットを探しながら帰る事に。
しかし…

本当に何もねえ!!
コンビニやガソリンスタンドすら見当たらない。
只管走り続けるが、どこまで行っても何もねえ!!
冗談かと思うかもしれないが、本当に何もねえんだ!!
道の駅くにさきにも立ち寄ってみましたが、申し訳ないが本当に道の駅なのかと疑いたくなるほど活気がなく、野菜や花が売っているだけで箱物のお土産など一つもない。
そもそも、入口に「夢咲茶屋」と書いてあったので、間違って来たのではないかと思って入るのを躊躇したくらいだ。
駐車場も狭くてレイアウトも最悪である。
※情報提供がありましたが、ここの道の駅は道沿いに少し離れて2つ存在するらしく、こちらは本体(?)ではないらしい。どう言う事??(汗)

大分空港の近くまでくれば辛うじてお店はあるのものの、特に寄るような場所はないし、当然ながら観光するような場所など1つもない。
強いて言えば、海辺を通る時の景色が良いくらいである。
海辺の景観を活かしてドライブインや道の駅らしい道の駅でも出来れば人も寄るかもしれないが、冒頭でも言った通り大分空港から北の方にはほとんど人が行かないので、こんな所で何かお店を始めようなんてリスクが大き過ぎてこれから先も期待はできないだろう。

ここから先は杵築市の方へ入って行くが、国東市には本当に何もありませんでした。。。
もう、大分空港に用事がある時しか来る事もないと思います(笑)
さようなら国東市…













