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#2542 返信

ユースケ@管理人
キーマスター

0-5V出力で、測定範囲が9.0-19.0の範囲であれば
ゲイン=-1.0
バイアス=10.0
になりますね。

ストイキとはストイキオメトリの略で、この場合は理論空燃比(FC上では14.7)の事を指しています。
ただ、あくまでも”仮定”とする点に注意が必要で、実際の空燃比が14.7になっているわけではありません。

例えば、燃料噴射MAPの学習が完了している場合、MAP全ての噴射時間が空燃比14.7(外乱は無視した場合)となる様に調整されており、ここに空燃比MAPの係数を掛けます。
例えば、該当MAPの噴射時間が1.000となっている場合に、該当する座標の空燃比MAPが12.5とした場合…
噴射時間×(理論空燃比÷目標空燃比)=実噴射時間
1.000 X (14.7 / 12.5) =1.176
となります。
※あくまでもベースMAP上の話で、実際の実噴射時間は水温や吸気圧、スロポジなどなど他の外乱係数も含まれて演算されます。

上記の理由から、空燃比制御を使って学習した噴射時間MAPは、最終的に全域ストイキになります。
そのため、何らかの理由で空燃比制御を突然OFFとした場合は、上記の計算式で噴射時間MAPを全て手打ちで修正しないと、高負荷域での使用が危険と言う事になりますね。

目標空燃比MAP自体はデフォルトでも走行自体に差し支えはないので、とりあえずそのままでも使用可能です。
空燃比は極端に濃い薄いでなければ、体感にも出力にも大きな影響はありませんので、注力すべきは点火時期MAPの方です。
ノッキングに細心の注意を払いながら、狙いの点火時期に調整するための土台が空燃比と言う考えです。

初期の間はフィードバック学習をONにしていれば、1週間程度で勝手にMAPを整えてくれますので、そこからオリジナルの目標空燃比MAPを組んで、点火時期MAPの調整に移ると良いかと思います。

○スロットル開度補正について

これはスロットル開度に比例している領域は特に触れなくても大丈夫です。
問題なのは、ノーマルロットルでも40~50%、4連スロットルだと15~20%を超えると、吸気圧が大気圧と横ばいになりますが、実際の”吸気流量”は当然異なります。
極端に言えば、一定開度を超えたところで制御上は”アクセル全開”と同じ領域となる右端のMAPを読み始めるため、空燃比が極端にリッチ方向に触れますし、同時に点火時期もズレます。
この辻褄を合わせるために、スロットルポジションセンサーの信号制御で、開度毎の補正を掛けます。

アイドル域(ほぼ未補正)>開度比例域(ほぼ未補正だが開度上昇に伴い少し減量方向に調整)>境界超え(大幅に減量し開度上昇に伴い増量方向に調整)>全開域(ほぼ未補正)

これをMAPの左上から右下に向かって行うのですが、実際にフィーリングを重視したり、空燃比の値を確認しながらやると、噴射や点火の滑らかなMAPと異なり、結構歪なMAPになると思いますが、見た目は気にしなくて大丈夫です。

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